長縄まりあ「心に沁みてしまって」田村睦心とともに思わず涙…小林幸子“圧巻の歌声”に観客も声優陣も感動“京アニ”劇場最新作『小林さんちのメイドラゴンさみしがりやの竜』

2025.5.26 21:10

映画『聲の形』、『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を手掛ける京都アニメーションが贈る劇場最新作の映画『小林さんちのメイドラゴンさみしがりやの竜』。公開を1か月前に控え、5月26日（月）「完成披露舞台挨拶」が行われ、声優の長縄まりあ、田村睦心、桑原由気、監督の石原立也が登壇。さらに、小林幸子がサプライズで登場し、エンディング主題歌『僕たちの日々』を初披露した。

◆『小林さんちのメイドラゴン』

クール教信者原作のひょんなことから小林さんちのメイドとして働くことになったドラゴンの少女トールと人間たちの異種間コミュニケーション・ハートフルホームコメディで、TVアニメ第1期「小林さんちのメイドラゴン」、2021年の第2期「小林さんちのメイドラゴンS」に続く、完全新作映画。劇場版では、小林さんのもとに集まってきたドラゴンのひとり、幼いカンナの前に本当の父親が現れ、感動の家族の物語がつづられていく。

◆長縄まりあ「アフレコをしている時はどうしても…」

本作をいち早く観客の前に、声優の長縄まりあ（カンナ役）、田村睦心（小林さん役）、桑原由気（トール役）、石原立也監督が登場。

本作を観た心境について、長縄は「私も一足先に完成した映画を観させていただいたんですけど、もう…すごすぎて…。カンナの気持ちは自分が演じたのでわかっているはずだったんですけど、完成した作品を観るともう…。アフレコをしている時はどうしてもカンナのことしか考えられなかったりするんですけど、俯瞰して小林さんとかトールさんとか後ろの背景とかに集中して観た時に、“メイドラゴンってすごくかっこいいんだな！”って思いました！」と目を輝かせ、すぐさま田村も「わかる！」と共感。

長縄は「テレビシリーズではやわらかで温かな、ちょっと面白みもあって、みたいな感じだったんですけど、いつにもまして小林さんとトール様かっこよかったですよね！？」と会場を見渡しながら問いかけると、観客は大きな拍手で応えた。

◆4DXも…！？

小林さん役の田村睦心は、「龍たちがトールを追っかけ回してるところが、劇場で見た時に迫力がすごくて！“小林さんちのメイドラゴンって日常的な感じのかわいいアニメ”のイメージなんですけど、“恐竜映画とか見てるのかな？”って思って（笑）4DXとかで見たらガクガクして楽しそうだなって思いました（笑）」と迫力に注目。

すると石原監督が「これ言っていいのかな…？この前4DXのチェックをさせてもらいました」と告白すると、長縄、田村、桑原が同時に「ぇえ～！！」と驚きの声が上がり、田村は「もしかして！？」、長縄はワクワクッ」とまさかの“におわせ”に心を躍らせた。

◆サプライズゲスト・小林幸子登場で涙

サプライズゲストとして小林幸子が登場し、会場は騒然。田村は「こんなこともあるの！？すごい！」と驚きながらもうれしそうな表情に。小林は本作のエンディング主題歌を務め、さらにドラゴン“フェリキタス”を演じる。

オファーされた心境について小林は「本当にうれしかったです！甥っ子姪っ子の子どもがメイドラゴン大好きで！大ファンだから、“幸子おばちゃん歌うの？出るの！？”って、もう大変なんですよ（笑）このお話をいただけたので、本名が“小林”で良かったなって思いました」と振り返った。

そして小林は、本イベントでエンディング曲『僕たちの日々』を初生歌披露することに。ステージのセンターに立った小林は会場を見渡し、「当たり前はないということを絶対に忘れずに生きていただきたい」と語りかけるように言葉を込め、一人一人にこの曲の意味を伝えるように歌い上げた。

披露後は大きな拍手に包まれ、ステージに戻った長縄、田村、桑原の目には涙が。長縄は「聴いていて、いろんな思い出が…。カンナのことも思い出しましたし、家族や絆、愛とか…この映画は父と娘の関係が描かれているんですけど、それはもちろんのこと、カンナを守ろうとする小林さんの愛とか、小林さんを守ろうとするトールの愛とか…。いろんな方向からの絆や愛がぎゅっと詰まっている映画だなって、お歌を聴きながら心に沁みてしまって…でも泣いてしまったらこの後しゃべれないなって思って今一生懸命こらえています！（笑）」と小林の歌をかみしめながらも、笑いを誘い和やかな雰囲気に。

最後に本作を代表して長縄から「ぜひ皆さん何度も何度も観ていただいて、父と娘の独特な関係性だったり、小林家の愛情、自分が子どものころお父さんとどうだったかな、お父さんの方は子どもとどうなのかなとか。自分に重ねて、人生やこれからのことに、深く考えるきっかけになってくれたら、私はとってもうれしいです！」とメッセージを送り、イベントを締めくくった。