あの『スター・ウォーズ』の製作スタジオに日本人が!46歳で脱サラして世界的CGモデラーとなった男とは? 藤原紀香も感動

2025.5.5 11:45

現在62歳の成田さんがルーカスフィルムで働くようになって今年で12年。この業界に入ったのは46歳の頃だそうで、それまでは日本の証券会社に勤務するサラリーマンだったという。

15歳のときに『スター・ウォーズ』を映画館で見た成田さんは「何もかもがリアルに見える」その映像に「金づちで頭を殴られた」ような衝撃を受けたという。その頃から漠然とハリウッドで働きたいという夢は抱いていたものの、そのまま大手証券会社に就職し、証券マンとして順風満帆な日々を過ごしていた。

だが1995年のある日、映画『トイ・ストーリー』を見た成田さんは、エンドクレジットの中に日本人の名前があることに気づいた。「こんな素晴らしい映画に携わっている日本人がいる。僕は何をしているんだ…」と、言いようのない焦りを感じてしまったという成田さんは、駆り立てられるようにパソコンを購入し、CG制作を学び始めた。すべて独学で、仕事以外の時間をすべて費やし、約8か月かけてようやく1つの作品を作り上げることができたそう。

当時はかなり舞い上がって「絶対すぐに仕事もらえるぞ!」と思っていたそうだが、いま改めて自分で見てみると「封印したい」「稚拙ですね」と語ってしまうような出来だったという。それでも当時は自信満々だった成田さんは、出来上がった映像を関係各社に送り付けオファーを待ったものの、いい返事は帰ってこなかった。

その後も独学を続けていたものの結果は好転しない。だが、成田さんと同じようにハリウッドでの活躍を目指し、いつしか知り合いになっていた日本人CGデザイナーの原島朋幸さんから、大手CGスタジオに就職が決まったという連絡が届くと、結果を出せず諦めかけていた成田さんに再び火が付いた。

45歳にして証券会社を辞め、CGの専門学校に入学して改めてCG製作を学びなおすことに。“5年以内にハリウッド映画のエンドロールにクレジットされること”を目標に掲げ、学校で学んだ成果も生かしつつ、デモ作品として奈良・東大寺にある金剛力士像の3Dモデルを作り上げた。するとこれが目に留まり、大手制作会社からのオファーが!『エルム街の悪夢』に登場する、フレディの左頬の傷を担当した成田さんは、目標を掲げてわずか1年後にエンドロールにその名を刻むこととなった。そこからキャリアを積み上げて、若き日に映画館で見た『スター・ウォーズ』に携わるまでに至ったのだという。

「“人生は短い”とよく言われるんですけど、僕は“時間はある”と思っていまして。決して何をするにも遅すぎることはないと自分に言い聞かせて、いろんなことにチャレンジしようと思っています」と語ってくれた成田さん。実は最近アーチェリーをはじめたそう。「次はオリンピック選手として取材させてもらってもいいですか?」というスタッフに「じゃあ(2032年夏季大会のオーストラリア・)ブリスベンでぜひ!」と笑って応えてくれた。

武田真治の写真

このVTRをスタジオで見守ったゲストの藤原紀香は、「『スター・ウォーズ』っていう1つの映画が全世界の、いろいろな世代の人の心をつかんで、感動しました」とコメント。同じくゲストの武田真治も「僕が子どもの頃に始まった物語が、全世界の人の夢であり続ける姿もうれしいですよね」と語ったが、続けて「僕、芸能界の中では“スター・ウォーズ フリーク”として知られているものでして、この取材行かせてほしかった」と悲しげに話し、スタジオの笑いを誘った。

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写真提供:(C)日テレ

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