冬の定番料理なのに一体なぜ?シチューをレストランで全く見ない意外な理由とは
『X秒後の新世界』2時間スペシャルが11月25日に放送された。今回は冬の食卓の定番、クリームシチューの謎に迫った。
日常のちょっとした疑問や謎を全力で検証する本番組。今回はクリームシチューについて、なぜ基本的に家でしか食べないのか調査を行った。「寒い時期に食べたい料理ランキング」では4位(出典:毎日が発見)にランクインするなど、人気料理にもかかわらず、なぜ外食で食べた経験があまりないのだろうか。
番組スタッフたちがまず向かったのは、クリームシチューのルウを開発したハウス食品。食品事業本部の石川仁さんに話を聞いてみると、クリームシチューが全国に広まるまでの、歴史的な背景が関係しているのではないかという。
シチューという料理自体が日本に輸入されたのは明治時代とされ、もとはフランス発祥のメニューと考えられているとのこと。日本にやってきた当初はマイナーな献立だったというが、広く国民に知られるようになったのは戦後だという。
「戦後の食糧難の時期に、政府が学校給食として(取り入れた)クリームシチューの原形となる“白シチュー”が広まっていったと言われております」と、石川さんは話す。その後、1966年にハウス食品が学校給食の白いシチューを家庭でも食べられるように商品を開発したことで全国に浸透。家で食べるイメージが強いのは、クリームシチューがレストランではなく、給食をきっかけに学校や家庭に広まった料理だからであった。
しかし、そうはいっても今や人気メニューの一角。提供していないレストランが少ないのには他にも理由がありそうだ。調査をすすめ、都内の人気洋食店に問い合わせてみるが、クリームシチューを提供する店は20店舗中、まさかの0という結果。全国でみても、50件に1件あるかないかであるという(※出典:日本クリームシチュー普及協会)。








