演者・スタッフあわせて7人で制作した映画『笑えない世界でも』公開!”7人の侍”のような氷点下での撮影秘話を告白

2025.10.18 23:00
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彩香、谷藤海咲、野村啓介、岡本充史の写真

10月17日より公開となった映画『笑えない世界でも』の公開記念舞台挨拶が18日、池袋HUMAXシネマズにて開催された。彩香、谷藤海咲、野村啓介、そして監督・脚本・撮影・編集を一人で手がけた岡本充史監督が登壇し、撮影秘話や作品への思いを語った。

本作はいじめの被害者から加害者になってしまった”ぼっち”の川本優花(彩香)と、水川凛(谷藤海咲)の出会いと成長を描いている。

彩香は公開を迎えた率直な気持ちについて「めちゃくちゃうれしいです」と笑顔で語った。「劇場公開ができるのか分からない状態だったということもあって、こうやって皆さんに会えるのはとてもうれしいです」と喜びをかみしめる様子を見せた。

撮影中のエピソードを聞かれた谷藤は「基本めっちゃ大変だったんですけど」と前置きしつつ、「長野県上田市で撮影をしていて、短い期間で撮っていたんですけど、とにかく寒くて、ずっとマイナス気温の中だった」と振り返った。

特に終盤の優花と凛が走るシーンは雪が降る中での撮影で「足にカイロはったりして、何してるんだろうって思いながら、これはやばいぞと思いながらやってた」と苦労を明かした一方で「大変だったことも含め、それが楽しいって思えていた撮影現場もすごく良かった」と語った。

「最近見つけた小さな幸せは?」という質問に野村は「こんなにたくさんのお客さんが見に来ていただいて、今大きな幸せしかいただいてませんので、ちょっと思いつかない」と会場の笑いを誘った。

岡本監督は本作について「ここ最近あまりこういう映画がないというか、1カット1カットの壮大な映像が増える世の中で、ただひたすらお芝居を見せているんですけど、それを見て惹(ひ)かれるものがあるなって思っていただけたら、これほどうれしいことはない」と思いを語った。

また、映画制作の舞台裏についても「私のことに関して言うと、カメラマンも照明もしていたので、あそこの照明変だなと思ったら、“あ、自分だった”みたいなことがありました(笑)」と多くの役割を1人で担った苦労を語った。

野村も「スタッフさん含めて全部で7人」と少人数での制作だったことを明かし、岡本監督は「“7人の侍”だと思いました。映画の現場って普通100人を超えるスタッフなので、今回は7人で立ち向かってみたらどうなるかっていう感じで…」と例えて笑いを誘った。

最後に岡本監督は「映画の感想は人それぞれ違うと思うので、面白くなかったなという方も、面白かったなという方もいらっしゃると思うんですが、少しでもこの劇場出た後に皆様の大切な人にLINE送ってみたり、電話してみたり、会いたいけど最近会ってないなっていう人に、会わないままではなくて会ってみてくれたらうれしいです。その力にちょっとでもなれたらうれしいです」とメッセージを送った。

映画『笑えない世界でも』
池袋HUMAXシネマズにて絶賛公開中

【『笑えない世界でも』あらすじ】
いじめの被害者から一転、ある事故で加害者となり、家族から見放され鬱々とした気持ちで町工場で働いている“ぼっち”の川本優花(22)は、ある日、“ぼっち”になってしまった水川凛(21)と出会う。
理不尽でどうしようもなくて逃げ場がない日々が続く中、優花と凛の静かな会話とともに 二人の距離は近くなり、諦めから希望に向かって少しずつ動きだしていく―――。

【出演】
彩香 谷藤海咲
松岡亜依 藤崎朱香 林隼太朗
野村啓介
【スタッフ】
監督・脚本・撮影・編集:岡本充史 
音楽:横関公太
製作:加藤幸二郎 製作統括:長濱薫
エグゼクティブプロデューサー:佐藤悌 プロデューサー:渡邉浩仁
2025年/日本映画/86分/カラー/ビスタサイズ/5.1ch
配給:フリック

《公式HP》
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