今夜『葬送のフリーレン』いよいよ戦士シュタルク登場! 声優・小林千晃のオススメポイントは「彼の“優しさ”に注目して」

2023.10.6 12:00

TVアニメ『葬送のフリーレン』の「死者の幻影(話タイトル)」が10月6日(金)よる11時から日本テレビ新アニメ枠『FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)』にて放送。メインキャラクターの1人「シュタルク」がいよいよ登場する。戦士でありながら臆病な性格の持ち主で、フリーレンの昔の仲間「アイゼン」の弟子だ。

entaxでは「シュタルク」を演じている小林千晃に単独インタビュー。その模様を前後編の2回にわたってお届け。今回は『葬送のフリーレン』とマッチするという自身の「死生観」の話やオーディションの裏話、そして「シュタルク」初登場となる「死者の幻影」の見どころなどを語ってもらった。

――まずは『葬送のフリーレン』という作品との出会いを教えてください。

小林 結構漫画を読むのが好きなのもあって、作品自体は以前から知っていました。すごく話題になっていましたし内容もとても好きで、わりと序盤の頃から読ませていただいていました。僕は結構「死生観」を持っているといいますか、人生とか死についてとかを結構考えるタイプなんですね。そんな中でわりと『葬送のフリーレン』という作品がそこにも触れているので、より引き込まれたって感じはありますね。好きな漫画でも最新刊が発売されるタイミングは忘れちゃったりするものですけど、『葬送のフリーレン』は最新刊が出たらすぐ買って、くらいの勢いで好きですね。

――「時間」がテーマの作品でもあると思われますが、影響を受けたところはありますか?

小林 僕がまだ20代っていうのもありますが、「死」というものがどういう感覚なんだろうというか、「死」が近づくっていう感覚がまだわからなくて、漠然とただ怖いものとして捉えているんですよね。でもやっぱりフリーレンとかは、それ(死)からすごく縁遠いものとして描かれていて、どういう感覚なんだろうって、1000年とかの寿命の人はどういう思いで生きるんだろうって、ふと思いました。

©entax

――フリーレンはよく「人の寿命は短い」と言いますよね。

小林 今の僕からすると100年ってすごく長く感じるんですね。でもそういったフリーレンの言葉で、「やっぱり100年って、短いのかもしれない」って思ったんです。フリーレンたちはそれぞれ目的を持って旅をしているわけなんですが、僕は今「まだまだ先が長い」と勝手に思ってるだけなので、今のうちにいろんな経験をして、いろんな思い出をたくさん作って、今できることだけじゃなく、後々できること、後回しにしているようなこともやっぱりいっぱいいっぱいやったほうがいいんだなと。たぶん人生って、ほんと100年ってあっという間なんだなって考えさせられましたね。

小林千晃演じる「シュタルク」 ©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

――「シュタルク」の役を担当することになった経緯を教えてください。

小林 オーディションを受けさせていただいて、合格をいただきました。この作品に限っては「シュタルク」しか受けていません。一読者として原作を読んでいたときは正直「(シュタルク役は)僕ではないかもな」とも思っていたんですが、オーディションのお声をいただいてからは改めてシュタルク目線というか、そっちに感情を入れながら読んでいったら、意外とできる要素、幅があるかもしれないと思って、そこからは「シュタルクをどう演じるか」みたいな視点になっていきましたね。

――「僕ではないかも」と思ったのはなぜですか?

小林 シュタルクはムードメーカー的な役回りなんですが、情けない姿を見せつつも、わりとパワフルに演じられることを求められるんじゃないかなと。僕自身はどちらかというとそんなに「めっちゃ元気はつらつ!」っていうタイプではないですし、声質とかそれまでのお芝居の経験とかを加味しても、そういうムードメーカーとか、明るいキャラクターをやる機会がそこまでなかったんですよね。戦士っていう役どころもそうです。あんまり自分が演じるとは考えられなかった。でも実際に演じるとなったときには、シュタルクのバックボーンや彼本来の優しさとか、そういったところを意識していったらすんなりやれたように思います。シュタルクは自己肯定感がすごく低い子なので、そこをくんであげようとか思いつつやらせていただいてますね。

フリーレンとフェルンがのぞきこむ先にいるのは…? ©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

――いよいよシュタルクが登場します。見どころを教えてください!

小林 最初シュタルクはすごくギャップがあると言いますか、フリーレンたちに話しかけられたときは「“強大な敵”がいるから近づかないほうがいい。俺に任せろ」といった感じで盛大にブラフをかまして遠ざけるんですが、実はフリーレンたちが味方だとわかった途端に「助けて欲しい!」と、思い切り情けない姿を見せるんです。でもよくよく見ていくと、それは全部“村の人たち”のための行動なんですよね。年頃の男の子が異性の女子たちに情けない姿を見せてまで助けを乞う。そんなシュタルクの優しさっていう部分にぜひ注目していただきたいなと思います。

『葬送のフリーレン』
勇者とそのパーティーによって魔王が倒された“その後”の世界を舞台に、勇者と共に魔王を打ち倒した千年以上生きる魔法使い・フリーレンと、彼女が新たに出会う人々の旅路が描かれていく壮大なストーリーが描かれている。

【小林千晃(こばやし ちあき)Profile】
2019年放送の『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』でアニメ初主演し、2021年に第15回「声優アワード」で新人男優賞を受賞。2023年には「地獄楽」「スプリガン」「マッシュル-MASHLE-」など、多数の人気作で立て続けに主役を担当。自身がパーソナリティを務めているソロラジオ番組「小林千晃のBlue Monologue」(文化放送 超!A&G+)は先日第100回の放送をむかえた。

TVアニメ『葬送のフリーレン』10月6日より日本テレビ系 毎週金曜よる11時
「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」にて放送 (全国30局ネット)

画像:©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
写真:©entax

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