『レ・ミゼラブル』『ジャージー・ボーイズ』出演で注目の飯田洋輔が、2026年夏にビルボードクラシックスでフルオーケストラ・ソロコンサートを開催

2025.11.20 12:00
  • Twitter
  • Facebook
  • Line

約20年間の劇団四季在団中に『オペラ座の怪人』『キャッツ』にプリンシパルとして出演。退団後の2024年12月には『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン役で再デビューし、世界三大ミュージカルへの出演を果たした飯田洋輔が2026年夏、『ビルボードクラシックス』へ初登場することが決定した。

2025年夏から秋にかけては、人気ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』に出演。明けて2026年2月26日からは明治座で初のストレートプレイ『大地の子』に出演するなど、活躍の場を広げている。

アーティストとしても数々のコンサートに出演し、11月15日からは東京、福井・越前市、大阪の三都でのソロコンサートツアー“The DOORS”を開催。12月27・28日にはビルボードライブ横浜でのショーも決定している彼が、2026年夏、ビルボードクラシックスの舞台へ登場する。7月3日に東京芸術劇場 コンサートホール、8月8日に京都コンサートホール 大ホールで開催する『billboard classics YOSUKE IIDA Premium Symphonic Concert -MAESTOSO-』。自身初のフルオーケストラによるソロコンサートに込めた思いを尋ねた。

■オーケストラと歌声、それぞれの“揺らぎ”が調和すれば

東京藝術大学音楽学部でクラシック音楽と声楽を学んだ飯田さん。オーケストラの音楽にはじめて触れたのは、いつですか。

飯田 中学、高校時代は吹奏楽部に在籍していて、オーケストラの中で演奏する機会はありませんでしたが、当時から演奏会を聴きに行ったりしていました。ステージでの共演は、大学時代、合唱の一員として経験したのが最初ですね。授業で年に一度、ヘンデルの『メサイア』の全曲演奏があり、年末にかけては、あちこちで開催される『第九』の演奏会に合唱隊として加わるのが恒例。“音大生あるある”の、定番のアルバイトなんです。

劇団時代も、生演奏に合わせての歌唱は経験されていますね。

飯田 そうですね。しかし、ソロで歌うということは、なかなか叶わなかったので……。オーケストラとの共演でソロコンサートを開催するのは、僕にとっては長年の夢。今回、ビルボードクラシックスにお声がけいただけたことを、本当にうれしく思っています。

飯田さんが思う、オーケストラサウンドの魅力とは?

飯田 ひとりひとりの演奏家が発する、音の重なりです。たとえば弦楽器だと、押さえる指の位置によって、ミリ単位で音のピッチ(高さ)が変わる。ボウイング(弓の動かし方)にしても、当たりどころなどによって、その日、その瞬間で幅があると思います。どの音をとっても、電子音のように一定ではないんです。そして、僕の肉体から出る声という音にも、やはり独特の響きがあるはずです。そんな揺らぎのある音が何重にも合わさったときに、いったいどんなサウンドが生まれるのか……今回のシンフォニックコンサートは、きっといいものになるに違いないと、今から想像をふくらませています。

飯田洋輔の写真

コンサートのタイトルは「MAESTOSO」。命名の理由を教えてください。

飯田 音楽用語で、「堂々と」「威厳に満ちて」という意味です。歌曲にはあまり付されないと思いますが、器楽曲にはよく……たとえば、(1フレーズをハミングしつつ)エルガーの行進曲『威風堂々』の第1番などに記されています。僕の声質自体が、わりと存在感のある太めの声なので、MAESTOSOにふさわしい声をしっかりお聴かせできたらいいなと思いながら、つけさせていただけました。

■数十人の演奏家と心を合わせ、お客さまをお迎えしたい

開催は来年の夏ですが、現時点で、どのような曲を歌いたいと考えていますか?

飯田 ミュージカルの曲については、当然、期待されているものもあると思いますので、タイトルにふさわしい重厚な曲をしっかり歌いたいと思っています。これまで演じてきた役に関連した曲も、やはり歌いたいですし。また、この夏に出演した『ジャージー・ボーイズ』で歌ったような、ポップスやロックといったナンバーもオーケストラらしいアレンジでクロスオーバー的に入れてもいいかと思っています。そして、やはり自分の出自でもある、クラシックの曲にも挑戦してみたい。たとえば、ミュージカルではマイクを使って声を届けていますが、マイクを使わないで地声で……ただ、そのためには相当のトレーニングが必要になると思いますが(笑)。あるいは、フットマイク(舞台の上に設置するマイク)で拾うだけにして、少し地声に近づけるとか。何にせよ、オーケストラと、すばらしいホールの音響があってこそのシンフォニックコンサートなので、そうした音の強みを活かしたいという気持ちは持っています。

これまでにもビルボードクラシックスのステージをご覧になったことがあるそうですね。

飯田 ゴスペラーズの皆さんと少し面識がありまして、昨年開催されたコンサートを拝見しました。ムソルグスキーの『展覧会の絵』をモチーフにして、その旋律から始まり、彼らの持ち前のコーラス力で音をつなぎながら自分たちの楽曲へ歌い紡いでいく、というユニークな構成。オーケストラが一緒なら、きっとできないことはないだろうと思わせてくれるようなコンサートでした。自分としても、その可能性の広がりにはワクワクしています。

山崎育三郎さん、甲斐翔真さんなど、ビルボードクラシックスではミュージカル界で活躍する多数のアーティストが歌声を披露しています。

飯田 皆さん、精力的に舞台に出演しながら、歌の活動も大事にされていますよね。僕も、もちろん芝居が好きで、これからも芝居をやっていきたいという思いがある一方、声楽から始めてずっと続けてきた歌を、いい形で届けていきたいという欲も持っています。ですから、ビルボードクラシックスでは、歌に振り切ったところで、自分がどこまでやれるのか……オーケストラとの共演は、それがもっとも試されるシーンなのではないでしょうか。指揮者をはじめ、数十人の演奏家の力を借りて、ときには僕がリードも取りながら、一緒に音楽を奏でていく。そうして、ミュージカルファンをはじめ、クラシックやオーケストラのサウンドに興味をお持ちの方など、幅広いお客さまをお迎えできたらいいなと思っています。

飯田洋輔の写真

●公演情報
billboard classics YOSUKE IIDA Premium Symphonic Concert -MAESTOSO-

<開催日時・会場>
【東京】2026年7月3日(金) 東京芸術劇場 コンサートホール 開場17:30 開演18:30
【京都】2026年8月8日(土) 京都コンサートホール 大ホール 開場17:00 開演18:00

<出演>
飯田洋輔
指揮:高井優希
管弦楽:【東京】東京フィルハーモニー交響楽団 【京都】大阪交響楽団

<編曲監修>
山下康介

<チケット>
S席15,000円、A席13,000円、B席11,000円(全席指定・税込)

チケット販売スケジュール:
飯田洋輔公式FC「Sogno」会員先行(抽選)2025年11月15日(土)12:00~11月25(火)23:59
ビルボードライブ「Club BBL」会員先行(抽選)2025年12月3日(水)15:00~12 月9日(火)23:59
イープラス独占先行(抽選)2025年12月23日(火)15:00~2026年1月12 日(月)23:59
各種プレイガイド先行(抽選)2026年1月17日(土)10:00~
一般発売 2026年2月28日(土)10:00~

<公演公式サイト>

主催・企画制作:ビルボードジャパン(阪神コンテンツリンク) 後援:米国ビルボード

<注意事項>
※未就学児入場不可
※枚数制限:おひとり様各公演 1 申し込み最大 4 枚まで
※車椅子をご利用のお客様は S 席をご購入の上、下記お問合せ先までご連絡ください
※チケットはおひとり様 1 枚必要となります。チケットを紛失された方、または当日お忘れになった方はご入場できません
※チケット購入の際は、必ず公式サイトに掲載している注意事項をご確認ください
(ご来場のお客様へのお願いはこちら)

<公演に関するお問合せ>
サンライズプロモーション 0570-00-337(平日12:00~15:00/土日祝休)

ライター:大谷道子
写真:石坂大輔

クオカードプレゼントキャンペーン2024

関連記事

おすすめ記事

ジャンル