桝太一 研究者になって3年「0から1を作る仕事がしたい」…アナウンサー退職に至った経緯を明かす
桝は科学(サイエンス)コミュニ―ションという自身の研究分野について話す。「社会のなかで科学がどうつながっているか、うまくつなげるためにはどうするべきかっていうことを研究する学問」とのこと。科学がどのように社会に伝わっているのかを研究し、より理解を促すにはどうしたらよいのか、研究しているという。

そんな桝は今回、英語圏では絶大な支持を得るイギリスの公共放送、BBCの番組制作に携わる人物と対談することができた。映像プロデューサーのアナ・ブレット氏は、数多(あまた)の科学ドキュメンタリーの制作に従事してきた経歴を持ち、桝がいつか話を聞きたいと考えていた人物だった。
ブレット氏との対談を通じ、今後のメディアについて議論をすると、桝は「メディアの在り方っていう部分は深く考えさせられました」と感慨深げにコメント。
自分の研究については、「日本だからこその、よくも悪くもメディアの在り方があり、僕はそれを前提で研究を進めてしまっていた」と話す。「彼女の話を聞いて、世界のメディアの在り方の変化を捉えないと、本当の意味で日本のメディアの未来も見えないし、日本のメディアの科学の伝え方っていうのも見えないなあっていうことが分かりました」と、対談を経て得た気付きを語った。
日本中心で研究を進めていた自分の方針が、ある意味では否定される中、桝はそれこそが研究の醍醐味(だいごみ)だと話す。「研究の良いところって、否定されてなんぼなんですよ。自分がやってみて、失敗しても意味があるじゃないですか。何かチャレンジして失敗したっていうことは、そっちの道は行き止まりだよっていう風に発見したってこと」といい、むしろ新たな道が開けたことへの期待を口にした。
アナウンサーとして色々な人と出会ってきた桝だが、研究者となった今、世界に目を向ける。「こういう場でいうと自分を追い込むんですけど…」といいつつ、「留学はしたい」と話す。「留学したい。いいおじさんですけど、まだ間に合うと思うんで」といい、新たな目標を見据えた。

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