【声優インタビュー】小野賢章&岡本信彦 過去イチレベルの“弾丸セリフ”に「アフレコがスポーツみたい(笑)」〜TVアニメ『破産富豪 The Richest Man in GAME』〜

2025.10.1 18:00
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岡本信彦、小野賢章の写真

『ハリー・ポッター』シリーズ(ハリー役)や『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』(ジョルノ・ジョバァーナ役)などで知られる声優・小野賢章が主人公を、そしてその親友役を『僕のヒーローアカデミア』(爆豪勝己 役)や『葬送のフリーレン』(ヒンメル役)の岡本信彦が務めるアニメ『破産富豪 The Richest Man in GAME』が本日25時15分よりフジテレビ「B8station」にて、ついに放送を開始。お金を稼ぐためにあえて“破産”を目指すという型破りな本作の見どころや、“過去イチ”でセリフが詰め込まれているというアフレコの舞台裏などを聞いた。
※もしも学生時代にタイムリープしたら…と2人が妄想する独自インタビュー記事も配信中!

中国配信サイトbilibiliにて総再生数1億回超えの大ヒットを記録した人気アニメの日本語吹き替え版(原作:青衫取醉)である本作は、冴えない社畜サラリーマンのペイ・チェンが深夜まで残業を強いられていたある日、突如として学生時代へとタイムリープしてしまうところから物語が展開。第二の人生の成功のカギは、起業して“赤字”を出すこと…? ゲーム事業へと手を出したチェンは、とにかく“コケる”作品を作ろうとするのだが…。

そんな本作には、小野、岡本以外にも、⾼野⿇⾥佳(『ウマ娘 プリティーダービー』サイレンススズカ役など)、⼩林千晃(『葬送のフリーレン』シュタルク役など)、⼟岐隼⼀(『東京リベンジャーズ』羽宮一虎 役など)、伊藤静(『極主夫道』美久 役など)、仲村宗悟(『THE FIRST SLAM DUNK』宮城リョータ役など)、福山潤(『コードギアス 反逆のルルーシュ』ルルーシュ役など)といった豪華キャスト陣が名を連ねている。

小野演じるペイ・チェン
岡本演じるマー・ヤン

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|アフレコがまるでスポーツ? 岡本「よくこのテンポで…と(笑)」

──まずは、本作の少し突飛な世界観・設定に関しての印象をお聞かせください。

小野 今まで自分が携わってきた中ではすごく新しいなと思いました。やっぱり普通は成功してからというか、売り上げをあげて、それがどんどん伸びて会社が大きくなっていく──みたいなストーリーが一般的かなと思うんですが、この作品は逆で、損すれば損するほど自分が儲かるから、会社を立ち上げてあえて損させようとしていく。そのために何をしていくかという点が作品のベースになっています。

岡本 最初の企画説明の際は、音響監督さんから「“なろう系”に近いです」という説明を受けたんです。無双系とか、俺TUEEE系みたいな。この作品だと、ペイ・チェンが作った会社がなぜかどんどん強くなっていく──みたいな意味合いの気持ち良さがあると思います。

小野 あと、もともと中国のアニメというのもあって、日本のアニメと尺が違う──ちょっと短いんですよね。それもあってなのか、その15〜20分の中に会話もギュッと詰め込まれていたりしているので、1本1本がとても濃いのも魅力かなと思います。

第1話から謎の穴に吸い込まれてしまうチェン。物語のテンポ感は小気味良い

──小野さん演じるペイ・チェン、岡本さん演じるマー・ヤンは、それぞれどんなキャラクター?

小野 チェンはとにかく喋りまくりで表情がコロコロと変わる、この作品の設定にすごく合っているキャラクターだと思います。失敗するために行動していくのに向いている…という言い方があってるのかな。すごくだらしないところがあるかと思いきや、話が進んでいくと“デキる社長”というか、みんながその会社のために自然と頑張るようなムーブができちゃってる──そういう魅力のある不思議な男です。

岡本 マー・ヤンは、あんまり僕が触れたことのないジャンルのキャラクターでした。明るいムードメーカーなんですが、ちょっと天然というか、あまり物事を考えない。しかも第1話の段階で分かるんですが、ゲーム好きだけどゲームも下手という(笑) ただ全然悪意とかはなくて、ペイ・チェンからしたら、この“破産するという目的”の中では最高の原石のような存在なんです。

──本作はコミカルなシーンが非常に多い印象を受けました。演じていて、特に印象的だったことは?

岡本 チェンが結構「ぎゃー!」「なんでだ!」みたいに叫んだりするんですが、それは聞いていて気持ちいいなと思いますし、“速いな”とも思うんです。「よくこのテンポで…っ!」と。この作品のアフレコはスポーツみたいな印象がありますね(笑)

小野 結構“弾丸”で喋ったりとか、さらにその中に“声に出しているセリフ”と“モノローグ”が交互に来たりするんですよね。それを一気にバーっと噛まずに言えた時の快感はすごいですね! プロだなって再認識できる(笑)

岡本 大体は噛んじゃうからね。僕も、マー・ヤンが忙しなく去っていったりする際にとにかくセリフを叩き込むんですが、「よし、うまく叩き込めた! 天才だな!」って思っちゃいますよね(笑)

コミカルなシーンが多い本作では会話の応酬も見どころの一つ

──セリフの詰め込まれ具合は、“過去イチ”レベルだったり?

岡本 それくらい詰め込まれていると思います。なんなら「入らないんじゃないか?」ってところもあるんですが、そこは日本語訳になった時の妙(みょう)があったりしますよね。

小野 あと、やっぱり役名が中国の名前なので、そこの“言い慣れてない感”が地味に難しかったりします。イントネーションも「ペイ↓・チェン↓」なのか「ペイ→・チェン→」なのか、とか。正しいイントネーションは実際に現場へ行って確認しないと分からない。練習でやっていたイントネーションと違った時が結構地獄で…(笑)

岡本 厳密に言うと、もしかしたら違う部分もあるかもしれないよね。日本語だと、誰かに質問する時はどうしても語尾が上がるので、そういったセリフのところは、日本文化の方でのイントネーションもおそらく加味されているのかなと思います。

小野 ただ収録自体はすごく順調というか、スムーズに楽しく録れていますね。毎回、スタッフさんからいただいた差し入れがスタジオにあるんですけど、高野ちゃん(リン・ワン役/高野麻里佳)がいつも「これ、今週のいただきものです!」ってみんなに配ってくれたり(笑)

岡本 それこそ収録が早く終わったらご飯一緒に食べに行けたりね。前の週に仲村宗悟くん(ルアン・グアンジェン役)と行った中華屋に一緒に行ったりとか。ご飯の話題は多いかも!

高野麻里佳 / リン・ワン
仲村宗悟 / ルアン・グアンジェン
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