秋元康“SNSでバズる曲についての考え”を明言。秋元康vsAI秋元康 AKB48新曲プロデュース対決の結果は?

プロデューサーで作詞家の秋元康が15日放送の『秋元康×AI秋元康 ~AKB48新曲対決~』に出演した。今年20周年を迎えるAKB48の新曲を秋元とAI秋元康がそれぞれ制作し、両方の曲をホームページで公開。その後の投票結果で多く票を獲得した曲のみが配信されるというこの企画の中で、秋元はヒット曲とSNSについての持論を展開した。
スタッフから「最近は、SNSでバズる曲が売れると言われますが、流行はどれくらい意識されますか?」という問いかけが。これに秋元は、淡々とした口調でこのように語った。
―――「SNSとして、“何秒で収まる方がいい”とか、“キャッチーな言葉から”とか…でも、結局いろんな時代があって、ツールが変わるたびによく話をするのは、例えば“料理のお皿に合わせて料理を作りますか?”と。作った料理がおいしく食べられるお皿を用意するわけじゃないですか。だから、こういうアイデアがあって、こういうことをやりたいと思った時に、これはこういうお皿が必要だとか、っていうのはあるかもしれないですけど、売れるために、そう考えることはないですね」
その後、秋元が作詞したAKB48の楽曲『セシル』の歌詞を紹介。その中の1か所“バスは走ってく”の部分に触れたタレントの指原莉乃は、「バスが入ってくる曲は、本気曲なんじゃないかと思ってて」と推測。
この指原の考察に対し、秋元は「バスとか、自転車とか移動手段は好きだよね」と納得の表情を見せた。
続けて、Aメロで“想いを伝え”、Bメロでは“情景を入れよう”、Cメロで“キャッチーなことを入れよう”と曲の構成の一案に触れると、「カメラみたいなもんだよね。俯瞰(ふかん)から撮ってたり、寄りにいったり」とわかりやすく解説。
思わず指原も「(放送時間は夕方ではなく)ゴールデンで流した方がいい」と称賛し、スタジオからは笑いがこぼれた。
秋元は、AIが習得した膨大なデータから何を引っ張り出してくるかは“センス”であると考察した上で、「AIはいろんなものを学習して、何を引っ張ってきたのかなっていうのは、知りたい」とAIへの興味を見せた。
そんなAI秋元康がプロデュースした『思い出スクロール』は、秋元が制作した『セシル』よりも多くの票を獲得。結果的に自身のAIに敗れた形となった秋元であったが、秋元は対決結果発表前に「(AIに負けたとしても)うれしいね、それは。“自分にはこの手があったか”というのを知りたいですよね。次なるAKBは、そっちに行けばいいのかという一つの指針になるでしょう」という言葉を残した。この結果を受けて秋元は「残念だよね。全力で書いたのに」と苦笑い。出演者のヒロミが「『セシル』は、しょうがない、うちのママ(妻・松本伊代)に歌わせる」とコメントしスタジオの笑いを誘った。
【TVer】で見逃し無料配信中!
【Hulu】で見逃し配信中!