お店で耳にするあの曲は適当にオーダーしたら偶然できた曲だった?音にまつわるアレコレを調査

2025.8.29 09:30
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続いては、スーパーや量販店などでよく耳にする「ポポーポポポポ ポポーポポポポ」というあの音。明るいテンポでどこか耳に残ってしまうあの不思議なメロディーは『呼び込み君』という商品から再生されているものだった。この『呼び込み君』、なんと約7万台を売り上げる大ヒット商品なのだという。実際にこれを設置したスーパーは、あの曲によってお客さんの購買意欲がかき立てられたのか売り上げが上がったそうで、店員さんも「この音源を作った人は確実にプロですよね」「スーパーにとっては“神”的存在」と語った。そこでこの『呼び込み君』の秘密を探るべく、スタッフは開発元である会社・群馬電機を訪ねてみた。

元々は店員が声を出す代わりに呼び込みの音声をカセットテープで流していたおよそ20年前、テープを劣化させることなくずっと呼び込みを続けるために開発した商品なのだという。元々は店員の声を録音し、ループ再生させていたのだが、そこにつけるBGMとして用意されたのが“あの曲”。著作権の問題をクリアするため、開発者の知り合いにオリジナルのBGMとして作ってもらったもので、「子どもが喜びそうな曲」ぐらいのざっくりしたオーダーだったという。

つまり特に購買意欲などを意識することなく、適当に作った曲が見事にハマってしまっていたのだ。開発者たちも曲を聴いて「明るくていいね」ぐらいにしか思っていなかったそうだが、取材中にも発注が入るほどいまだにこの会社にもお客さんを“呼び込んで”くれているそうだ。

この『呼び込み君』を東京・日暮里の洋服店で検証してみたところ、いつもの売り上げと比べ4万円ほどアップしていた。科学的な根拠はないものの、やはりこの『呼び込み君』の曲にはお客さんを引き付ける秘密があるようだ。

最後に取り上げたのは、超魔術師・Mr.マリックの登場時に使われるあの曲。マジシャンのBGMと言えばかつては『オリーブの首飾り』が定番だったが、あまりに有名になりすぎたため現在では曲が流れるだけで失笑が漏れるほどだそうで、それに代わって定番になっているのがMr.マリックのあの曲なのだそう。

だが、Mr.マリック本人に聞いてみたところ、あの曲は海外の曲のため権利関係が非常にややこしく、権利がすでに処理されているテレビ番組では自由に使えるものの、それ以外の営業案件などでは全く使えないのだという。結果、BGMも登場時の煙もないまま登場するというパターンが多いそうで、本人も「地味ですよ」と笑いながらボヤいた。

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写真提供:(C)日テレ

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