カズレーザー 子育てにAIを活用する時代?宿題から部屋の片づけまで、親の代わりにAIが子どもをサポートする、令和の育児最前線

2025.7.30 12:00
カズレーザーの写真

カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が29日に放送された。『子育ての悩みを最新科学で解決SP』というテーマでおくられた今回。『生成AIは子育ての味方?パパママを助ける最新AI活用法』という講義では、早稲田大学教職大学院教授の田中博之氏は、近年急速に進化した生成AIが、家庭での教育に活用されている事例を紹介した。

“AIを使った子育て”と紹介されると、スタジオでは驚きと同時に、不安そうな声が上がる。ゲストの川田裕美が「なんか、子育てだけはAIできないんじゃないかって思っちゃう」というと、賛同する出演者が多く、アルコ&ピースの平子祐希が「ターミネーター世代なので、あんまり信じてない」と笑いを誘った。

しかし田中氏によれば、子育て中の母親を対象にした、子育てにAIが役立つと思うか聞いたアンケートでは、8割近い母親が、「役立つ」と回答したという。「生成AIは育児や教育の現場で実際に使われるシーンが増えていて、パートナーとして力を高めてくれる使い方を学んでほしい」と田中氏はいう。

番組内では、「ChatGPT」を子育てに活用している家庭の様子が紹介された。小学6年生と4年生、さらに3歳の3兄弟を育てる家庭で、2年ほど前から生成AIを子育てに使用しているという。主に「ChatGPT」の音声対話機能を使い、子どもたちの宿題のサポートから日々の生活のアドバイザーとしても活用しているとのこと。

例えば日記を書く宿題であれば、対話形式で出来事を聞き出すなどして日記に書く内容をアドバイスしてくれたり、子どもが部屋の整理をする際には、部屋の写真を都度アップロードしながら次に片付けるべきものの提案をしてくれたりするという。AIを活用することで、親の負担が軽くなると同時に、AIはその時の体調や感情で子どもにイライラしてしまうこともないため、常に肯定的に子どもの成長を後押しでき、実際に子どもたちの宿題等へのモチベーションや能力も向上しているとのこと。

川田裕美の写真

実際にAIを活用している家庭の様子をみて、川田裕美は「日記を書いてって言ったら、完成した日記が出てくるのかなって思ってたんですけど、インタビュー形式のような感じで、日記を書くように導いてくれる。それだったら、なんかいいなって思う部分もありました」とコメント。カズレーザーも「頼みごとを自分で1回、言語化するじゃないですか。日常にある疑問とか、選択って、いちいち言葉にして伝えるのが面倒だったり、感情が先に行っちゃうから、普段だと言語化することを遮ってしまう。1回ブレーキかかるってだけで、すげえ生活は丸くなると思う」と、肯定的なコメントをした。

しかし一方で、考える力がなくなってしまう、という懸念もあるが、田中氏と共に今回登壇した東京大学医学部出身で、自身が開校した河野塾で塾長を務める河野玄斗氏は「僕としては、むしろ考える回数が増えているというふうに思う」と発言。なにかに取り組む際、一人で黙々と行うのではなく、会話のキャッチボールをしながら取り組む方が、結果的に思考する総量も増えるのではと私見を述べる。

ただし、心配な点が皆無というわけではない。河野氏の挙げるようなメリットがある反面、田中氏は、AIの使用には思考力や表現力、創造力を丸投げしてしまうことによる“AI依存”のリスクが伴うと指摘する。田中氏は便利な最新テクノロジーをうまく活用しつつ、「(生成AIを)もう一つの脳として使用し、パートナーとして力を高めてくれる使い方を学んでほしい」と付け加えて講義を総括した。

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写真提供:(C)日テレ

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