ディズニーが初めて雪と氷の世界に挑んだ『アナと雪の女王』 気が遠くなるほどの手作業で大活躍した日本人スタッフとは
2024.11.29 18:15日本テレビ系金曜ロードショーと、entaxがコラボレーション。金曜ロードショーのここでしか聞けない“とっておき情報”を紹介する。
11月29日は、今年日本公開10周年を迎える『アナと雪の女王』が本編ノーカットで登場。
アカデミー賞で長編アニメ映画賞と歌曲賞をW受賞した本作は、東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」に作品のエリアができるなど、日本でも未だにその人気が衰えることのない名作となっている。
王家の姉妹、エルサとアナ。触れたものすべてを凍らせてしまう“禁断の力”を隠し続けてきた姉エルサは、その力を制御できずに王国を冬にしてしまう。
雪や氷から王国を、そして大切な姉を取り戻すために、アナはエルサを追って雪山に向かうが…。アナの思いは凍った心をとかし、凍った世界を救うことができるのか…!?
ディズニーが初めて“雪と氷の世界”に挑んだ本作。
さまざまな表情を持つ、雪と氷の質感をリアルに描くことが、技術チームにとって最大の課題だったという。
雪片の生成と構造を分子レベルで理解するため、全米屈指の雪博士に協力を要請したスタッフ。全く同じ形・パターンの雪の結晶は存在しないことを学び、形が異なる2,000種類もの雪片を作り出したのだった。舞い散る雪を見ればその違いがわかるとのことで、ぜひそのポイントにも注目だ。
また、凍てついた建物などから伸びる氷柱(つらら)は、ソフトウェアに任せると機械的になってしまうということで、なんと数えきれないほどの氷柱を、1本ずつ手作業で形を崩していったのだとか。この気の遠くなる作業を担当したのは日本人クリエイターの糸数弘樹氏だったという。
もっとも複雑だったのは、エルサが宮殿を建てるシーンだったとのことで、1コマのレンダリング(データを処理または演算し、画像や映像を表示させること)には、平均30時間もかかっていて、なかには132時間を要した1コマもあるのだそう。
そんな画期的な テクノロジーで作り上げた『アナと雪の女王』。
12月6日は続編となる『アナと雪の女王2』、12月13日には、クリスマスをテーマとした、『アナと雪の女王/家族の思い出』が放送となる。(あわせて『美女と野獣/ベルの素敵なプレゼント』も放送)。金曜ロードショーで、冬の気分に浸るのもいいかもしれない。
【ストーリー】
エルサ(松たか子)とアナ(神田沙也加)は、アレンデール王国の王家に育った仲良し姉妹。触れたものを凍らせる力を持つエルサに見守られ、アナは明るく素直に成長していた。しかしある日、エルサが誤って秘密の力をアナに使ってしまいケガをさせてしまう。これ以上妹のアナを傷つけてしまうことを恐れたエルサは心を閉ざしてしまう。2人は何年も顔を合わせぬまま美しく成長するが、ある時、突然の事故で両親を失ってしまう。
王位を継ぐことになったエルサはアナと久しぶりに顔を合わせるが、アナが出会ったばかりの南諸国のハンス王子(津田英佑)と婚約すると言いはじめ、心を乱されたエルサは大勢の人々の前で力を使ってしまう。城を飛び出したエルサは、たどり着いた山奥で自ら作り上げた氷の宮殿に身を隠してしまう。それ以来、アレンデール王国は凍てつく冬世界に変えられてしまい…。アナはエルサを救うため、山男のクリストフ(原慎一郎)と雪だるまのオラフ(武内駿輔)と共に旅をすることになるが…!
『アナと雪の女王』(2013米)
監督:ジェニファー・リー、クリス・バック
製作:ピーター・デル・ヴェッチョ
製作総指揮:ジョン・ラセター
脚本:ジェニファー・リー
歌曲:ロバート・ロペス、クリステン・アンダーソン=ロペス
音楽:クリストフ・ベック
声の出演 ()内は原語版
アナ:神田沙也加(クリステン・ベル)
雪の女王/エルサ:松たか子(イディナ・メンゼル)
オラフ:武内駿輔(ジョシュ・ギャッド)
クリストフ:原慎一郎(ジョナサン・グロフ )
ハンス:津田英佑(サンティノ・フォンタナ)
ウェーゼルトン公爵:多田野曜平(アラン・テュディック)
パビー:安崎求(キーラン・ハインズ)