カズレーザー 一生老けない体になれる?『改造T細胞』のはたらきとは?人が老いるメカニズムを学ぶ

2024.5.9 09:15

カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が7日に放送された。今回は『「不老不死研究の最前線』をテーマに『今年1月発表!一生老けない体になれる!?改造T細胞』という講義で、免疫細胞の老化と再生を研究する京都大学iPS細胞研究所の濱崎洋子教授が、老化の仕組みと不老不死を実現しうる最新研究について解説した。

濱崎教授によると、人間の体が老いるのは細胞が分裂を繰り返す中でストレスを蓄積させてしまうことが原因だという。細胞がストレスを受けるとDNAに傷が入りガン化してしまうが、その細胞を老化させることでガン細胞の分裂を止めて体を守っており、本来はこの老化した細胞を免疫細胞が除去する仕組みがあるそうだ。しかし加齢などによって免疫細胞も衰えてしまうため、だんだんと老化細胞が体内に蓄積されてしまうという。

つまり、老化細胞を取り除くことができれば老いない体が実現できるのではないかと考えられ、今年1月にアメリカのグループが発表した『改造T細胞』に注目が集まっている。改造T細胞は、人体をウイルスやガンから守る免疫細胞である白血球の一つ、T細胞を老化細胞に働くよう人工的に改造したもので、既に実用化されている白血病の治療に使われている技術を応用したものだという。注射などで人体に投与することで、体内の老化細胞を除去する働きをする。

一方で『改造T細胞』の実用化にはコストや安全面で課題も多く、現在白血病治療に使われている改造細胞は3000万円ほどかかると言われている。副作用についても、カズレーザーが「老化細胞は必ず体の中から生まれるから、常に体がずっと戦闘状態なわけですもんね」と指摘したように、命に関わるような危険性も考えられるため、濱崎教授は「1つの手段として、考えていくということで」と前置きしつつ、実用化に向けた研究が進められていることを紹介した。

講義を受けてカズレーザーは「改造したT細胞入れて効果があっても、長期的にもしかしたらこういうリスクがある程度判明しましたっていったら、それ取り出すのが難しいわけですよね?」とコメントしながらも、老化を抑えられる可能性のある最新技術に期待を寄せていた。

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写真提供:(C)日テレ

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