アニメ『WIND BREAKER』孤独な不良高校生・桜遥の英雄伝説、ここに開幕…視聴者熱狂「ただのヤンキー物語じゃなかった…」

2024.4.11 17:45

アニメ『WIND BREAKER』第1話「サクラとフウリン」が、4月10日(水)よる11時からBS日テレにて放送された。本作は、にいさとる原作の人気ヤンキー漫画。週刊少年マガジン公式アプリ『マガジンポケット』人気ランキング首位常連で、単行本は発売即重版連発の超話題作。孤独な不良高校生・桜 遥(さくら はるか)は、ケンカの“てっぺん”を目指して、超不良校として名高い風鈴高校にやってきた。しかし、現在の風鈴は“防風鈴(ボウフウリン)”と名付けられ、街を守る集団に変わっていたことを知る…。今、最もアツい新世代ヤンキー漫画が、赤井俊文監督を始めとする実力派スタッフと『Clover Works』により待望のアニメ化。

第1話目を見た視聴者からは、「ただのヤンキー物語じゃなかった…」「周りの人たちの温かさを知るところが心に刺さる」「始まりから終わりまで最高の1話」と初回放送後から盛り上がりを見せている。

(以下アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆風鈴高校、桜遥(さくらはるか)参上!

一見、閑静な商店街に見える“東風商店街”。そこで、買い物帰りの橘ことは(CV:長谷川育美)が不良たちに絡まれている。「あんたらの顔に卵ぶつけてやりたいけど、手ふさがってるしもったいないからやらない!」と強気なことはの腕をリーダーと見られる男がつかみ上げる。

『喫茶店ポトス』で働く少女・橘ことは(CV:長谷川育美)

「弱いのに、自分が強いと勘違いしているやつは…。真昼間からだせぇことやってんじゃねぇよ」。そんなリーダーの肩をつかむ学ラン姿の少年がいた。髪の毛の半分が白髪、そして半分の目は金色のオッドアイの瞳を持つ少年、桜 遥(CV:内田雄馬)だった。あっという間に不良たちを倒してしまった桜。「俺の顔と名前、よく覚えておけ。弱いやつは俺を避けるように、強いやつは俺を見つけるように。俺は風鈴高校、桜 遥だ!」。

商店街で不良グループを倒した桜 遥

ことはを助けて黙って去って行こうとする桜に「ありがとう!」と礼を言われると顔を真っ赤にして「さっきのやつが気に食わなかっただけだし!」と照れた。お礼にと、ことはの働く『喫茶店ポトス』でオムライスをごちそうになることに。外の街からやってきた桜を珍しがることはだが、その理由を、「この街はちょっと前までは色々なチームやギャングのケンカや抗争で、治安は最悪だったから。普通の人はまず近寄りたがらない」と話す。変わった外見の遥に普通に接することは。その様子に桜は「お前変わってるな。だいたいは気色悪がるか、頭ごなしに否定してくる」と不思議がる。「もしかしてそれで…?」そうことはに聞かれると、「ケンカにナリは関係ねぇ。だから俺は風鈴に来た」。

桜の通う風鈴高校は、偏差値は最底辺、ケンカは最強。落ちこぼれの吹きだまりで、毎日が派閥争いの下剋上(げこくじょう)。盆も正月もケンカがない日はないと言われていた。「俺はそこでてっぺんを獲る!」そう意気込む桜に、「あんたに風鈴のてっぺんは獲れない。絶対にね」とことはに言われてしまう。「今のままじゃてっぺんどころか、風鈴の誰にも相手にされないかも」。その言葉に桜は憤(いきどお)る…。「確かに腕っぷしは強いかもね。それでもてっぺんは獲れないわ。あんたは…1人だから」そう断言することはに桜は激怒。「誰かに頼らなきゃと勝てねえほど、俺は弱くねえ!」。

◆桜が抱えている孤独

ことはの言葉に怒って店を出た桜。そこには先ほど倒した不良グループが、さらに人数を増やして商店街で暴れていた。桜の外見を「気持ちわりぃ」そう言って、蔑(さげす)むようなまなざしを向けるリーダー。「こっちが正しい。これが普通の反応だ。他者からはいつも拒否、否定。それはもういい、諦めた。でもせめて自分には価値があると思いたくて、目の前の相手に勝てばそいつより上だと、そう感じられると思っていたのに…」とうつむく桜は、ことはに言われた「あんたにてっぺんは獲れない、あんたは1人だから」という言葉を思い出しこぶしを強く握った。「殴った相手が悪かったな。頭殴られて黙っているチームはいねぇ。これはもう、うちと風鈴の戦争…」そこまで言いかけたリーダーの顔面を思い切り殴った桜は、心の中で叫ぶ。「離れて行くのは他人(そっち)だろう!“おかしい”、“奇妙なナリ”だとそんなの自分が1番分かってる。でもそのことで俺がお前らに何をした?これが…これが俺なんだよ!」。幼いころから特別な容姿のため、周囲から否定され続け、孤独の中で生きてきた桜。そんな気持ちを抱えながら不良たちに殴りかかり、不良グループを次々と倒していく。「ケンカさえ強ければ、1番強ければてっぺんなんだろ!?1人なこととなんの関係がある!」。

勝ち目がないと思ったグループの1人が、ことはを人質にとりナイフを突きつける。ナイフにもひるまず、相手を蹴り飛ばす桜は、ことはを守りながらも、どんどん襲いかかって来る不良グループたちと戦っていく。しかし、守りながらでは身動きがとれない。「つーかなんで俺かばってんだよ!誰かのために何かをしても、ろくなことにはならねえじゃねえか」。人数の多さに隙を作ってしまい、足をナイフで刺され、金属バットで殴られそうになり…絶体絶命のピンチ。そこへ助けに入ったのは、風鈴高校3年の柊登馬(CV:鈴木崚汰)だった。「1年か?いてくれて助かった」

桜を助ける“ボウフウリン”四天王の1人、柊 登馬(ひいらぎ とうま)

◆街の盾・ボウフウリン

「おい、てめぇら…。この街でこんなもん振り回すのはどれほどのことか分かってんだろうな!おらぁ!!」そう叫び、金属バットを素手で折る柊。さらに柊の仲間たちも助けにやって来る。それを見た桜は「なんで…風鈴が俺を助ける…」と驚き、あぜんとする。圧倒的な強さで不良グループを倒していく柊たち。それを見ていた商店街の人たちは、家や店の窓から柊たちを大歓声で応援する。「何がどうなってる!?」とその光景を不思議そうに見る桜に、最悪の治安だった街だが2年前から風鈴高校のおかげで変わったと、ことはが話し始める。「彼らは初めに街の入り口に看板を立てた。“これより先、人を傷つける者、物を壊す者、悪意を持ち込む者、何人も例外なくボウフウリンが粛清する”と。ボウフウリン、この街の盾、ウィンドブレイカーと」。それは元々風鈴高校の名のもとに書かれていたが、街を守るためにケンカする彼らを、街の人はいつのまにか“ボウフウリン”と呼ぶようになった。

街の盾となる“ボウフウリン”

「ど底辺の嫌われ者。確かに2年前まではそうだった。ケンカをしていることには変わりないけど、今ではみんなに愛されて必要とされている」。そうことはが説明すると、桜はケンカをしても怖がられたりせず認められている“ボウフウリン”の存在に戸惑う。「桜。私はあんたが1人だって言った。だけど、なりたくてなったんじゃないのは見てて分かる…つもり。だけどこの街の人は、桜を必要とするわ」と、ことはが言葉をかける。そんなことはの言葉に反発する桜だが、「あんたは他人を諦めてない。諦めなくていい。少なくとも私は桜を向いてる。だからあんたも、こっちを向きな。そうすればきっと、あんたが望んだものになれるよ」そう桜をしっかりと見てほほ笑むことはと街の人々。その言葉を聞いて、柊たちの元に走り出した桜。高くジャンプし、「不良がヒーロー気取りかよ!ケンカに勝つくれぇ俺にだってできんだよ!何が“ボウフウリン”だ!何が街の盾だ!めちゃくちゃカッコいいじゃないかー!」。そう言って、背後から柊たちに襲いかかろうとしていた残党を蹴り飛ばす桜。孤独だった桜の気持ちに変化が。「ここなら誰かといられるのか…」と…。

これは、ケンカしか取り柄のない、ど底辺の嫌われ者が街の英雄になる物語だ――。

◆製作『Clover Works』の作画・撮影力にファンからも称賛の声

桜が不良たちとケンカで戦うバトルシーン。桜の俊敏な動きやアクションに「バトルシーンのカメラアングルと躍動感がすごい」「まじで作画良し!」「Clover Worksの作画は神がかってる…」「Clover Works気合い入ってる!」とアニメ製作を務める『Clover Works』の技術に称賛の声が多く目立った。さらに、桜の孤独を現す冒頭の綱渡りのシーンでは、「物語の導入として完ぺきな1話だった」「大事なシーンも描かれてる…!」など、原作ファンからも歓喜の声が上がっている。

『WIND BREAKER』第2話は4月17日(水)よる11時よりBS日テレ他にて放送予定。

作品キービジュアル

原作: にいさとる「WIND BREAKER」 (講談社「マガジンポケット」連載)
監督: 赤井俊文
制作: CloverWorks

【『WIND BREAKER』公式サイト
【BS日テレアニメにむちゅ~公式サイト
【TVアニメ公式X

©にいさとる・講談社/WIND BREAKER Project

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