スタジオジブリ『魔女の宅急便』 原作者が宮﨑駿監督に注文した“たった1つのこと”とは?

2024.3.22 07:30

日本テレビ系金曜ロードショーと、entaxがコラボレーション。金曜ロードショーのここでしか聞けない“とっておき情報”を紹介する。

スタジオジブリ作品の世界を表現した公園施設『ジブリパーク』に新エリア「魔女の谷」が開園するのを記念して、金曜ロードショーでは2週連続で“魔女たち”が活躍するスタジオジブリ作品を放送する。2週目の3月22日は、13歳の新米魔女・キキが、一人前になるために奮闘する『魔女の宅急便』がノーカットで登場。

黒猫のジジとともに、故郷を離れ知らない街で1年間暮らすことになったキキが、いろいろな経験をしながら人々とのふれあいの中で成長していく。宮﨑駿監督が贈る、小さな魔女の成長物語だ。

この作品のテーマについて、宮﨑駿監督は公開当時「テーマといえるかどうか知りませんが、よくある少女ものは、太陽のように明るい少女がやってきて、まわりの人々を幸福にするっていう話です。でも、この映画は、まず自分が幸福になりたい、自分が何者かをしっかりつかみたい、そう願っている少女が主人公なんです。そこにこの映画を作る意味があると思いまして」と語っている。

そんなキキが着ているのが魔女のユニフォームである黒い服だ。最初はこの服についてあまり深く考えていなかったという宮﨑監督。しかし、映画を作っていくうちに、キキがこの粗末で地味な流行遅れの服で、普通の少女として町の中を歩くのはかなりつらいのでないかと思い、このこと自体がこの映画の大きなポイントなのだと分かってきたという。

ちなみに映画化が決まった後、原作者の角野栄子氏から宮﨑監督にたった1つ、注文があったのだとか。それは、“キキが飛び立つ時、鐘を鳴らしてほしい”というもの。これにより、少女の旅立ちのシーンが印象深いものになっているので、こちらにも注目したい。

ジブリパークにできた新エリア「魔女の谷」には、キキが育った家「オキノ邸」が登場。キキの部屋や、母コキリが働く魔女の店があるほか、キキが住まわせてもらう「グーチョキパン屋」も。そこでは屋根裏部屋をのぞくことができたり、実際にパンも買えるそう。この機会にぜひおさえておきたいスポットだ。

【ストーリー】
キキは魔女のおかあさん・コキリと人間のおとうさん・オキノに愛されて育った天真爛漫(てんしんらんまん)な魔女の女の子だ。13歳になったら、一人前の魔女になるために、知らない街で一人暮らしをするのが魔女の掟(おきて)。相棒の黒猫・ジジとともに故郷を旅立ったキキは、海沿いの大都会・コリコを「新居」にしようと決めるのだが…。忙しない大都会に戸惑い、騒動を巻き起こして早速落ち込んでしまうキキ。そんな中、パン屋のおかみさん・おソノと知り合ったキキは、彼女の家の離れに下宿しながら、魔女の空を飛ぶ力を使って「お届け屋さん」をすることになった。

キキの最初の仕事は、黒猫のぬいぐるみの配達。キキは張り切るが、その道中、ぬいぐるみを森に落としてしまった!ぬいぐるみを探している時に森のアトリエで暮らす画学生・ウルスラと出会ったキキは、夢をかなえるために他の女の子たちとは違う道を選んだ彼女と心を通わせる。そうしてキキが新生活に少しずつ慣れ始めていたある日。友達のトンボがキキをパーティーに誘いに来た。初めてのパーティーに胸をときめかせるキキは、大急ぎで仕事を片付けようとするのだが…

『魔女の宅急便』(1989) ※ノーカット
プロデューサー・脚本・監督:宮﨑駿
音楽:久石譲
原作:角野栄子(福音館書店刊)
声の出演:高山みなみ ⋅ 佐久間レイ ⋅ 山口勝平 ⋅ 加藤治子 ⋅ 戸田恵子ほか

写真提供:(C)日テレ

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