【先週読まれた人気記事】アニメ『葬送のフリーレン』 作品タイトルに隠されたもう1つの意味に、ファン「鳥肌物のダブルミーニング」

2023.11.11 12:45

前話より新章「アウラ編」がスタートしたアニメ『葬送のフリーレン』。魔族たちとの本格的なバトルが描かれ始めた第8話では、なんと作品タイトル“葬送”に込められたもう1つの意味が明らかに。勇者ヒンメルたちをはじめ、これまで多くの死者を見送ってきたフリーレンを表現していると思われていたその言葉が、今話のラストでガラッと印象を変える。彼女が見せた圧倒的な実力も相まって、視聴者からは驚きと関心の声が多くあがった。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆圧倒的な力の差

人間と魔族が和平を結ばんとする、北側諸国のとある街。和睦(わぼく)の使者である魔族・リュグナーを攻撃しようとした罪で、フリーレンは地下牢(ちかろう)に囚われていた。彼女は経験で知っていたのだ。どんなに善人を装っても、魔族は言葉巧みに人をだまし、その命を奪うと。ふと、足音が聞こえる。やってきたのはリュグナーと同じアウラ配下の若い魔族・ドラートだった。

フリーレンとのわずかな問答が続いた矢先、ドラートは左手の人差し指をピンと立たせ、「もう決着はついた」と笑みを浮かべる。指先からは紫色に光る“魔力の糸”が伸び、フリーレンの首に巻きついていた。やはり「和睦」はウソっぱち。フリーレンはドラートをあわれむように言葉を投げた。「この程度で勝利を確信か。今の魔族はダメだね。実践経験が少なすぎる」

フリーレンが右手を振り上げた瞬間、ドラートの腕は“魔力の糸”とともに宙を舞っていた。敵の反撃も、命乞いも許さず、刹那(せつな)の間にトドメを刺す。黒い塵(ちり)と化した魔族を見下ろしながら、フリーレンは「まずは1匹」とつぶやいた。

“魔力の糸”に自信を持っていたドラートだが、勝負は一瞬でついてしまった

◆魔族が呼ぶ、その異名

ドラートが消息を立ったことで現状を把握したリュグナーは、「暴力で解決するしかなくなったこの現状が、私はたまらなく楽しいと思っている」と、ついに本性を見せ始める。狙いは、かつて大魔法使い・フランメが生み出した街の防護結界を解除すること。その方法を聞き出すため、グラナト伯爵を椅子に縛り付けて問い詰める。だが、伯爵はなかなか口を割らなかった。

リュグナーが「少し時間をおくか。人類にとっては待たせるのも有効な外交戦術の1つだろう」と部屋を去ったあと、伯爵はふと物音に気付く。目をやると、そこには戦士・シュタルクが立っていた。牢(ろう)を出たフリーレンと合流し事情を把握していた彼は、リュグナー討伐のために忍び込んでいたのだ。しかし微かな希望が生まれたその時、最悪のタイミングでリュグナーが戻ってきてしまう。

自身の血を操るリュグナー 魔族はそれぞれ固有の魔法を使う

そこからは一瞬だった。シュタルクがリュグナーの背後に回り一撃を加えるが、飛び散った敵の血が意思を持つように動きシュタルクを襲う。気付くと、シュタルクは床に押さえつけられていた。ドラートが“魔力の糸”をそうしたように、リュグナーは自らの血液を自在に操った。「単身で私に挑んだ、その気勇は評価しよう」と、余裕の笑みを浮かべるリュグナー。だがシュタルクもまた、笑みを浮かべてささやいた。「言われた通り、隙を作ったぜ」。辺りにまばゆい光が走った刹那、今度はリュグナーの体が壁にたたきつけられていた。見ると体の半分が消しとばされている。窓の外には、満月を背に杖(つえ)を携える魔法使い・フェルンの姿があった。

フリーレンの弟子・フェルン 魔法を操る所作は師匠ゆずりだ

グラナト伯爵を連れて一時退却するフェルンたち。その様子を、リュグナーはただ見送った。傷の修復で手が塞がっていたのもあるが、魔法を操るフェルンの姿に思うところがあったのだ。「私は昔、同じ魔法を受けたことがある」。かつての記憶を探るうち、ある魔法使いの姿が重なった。高々と積み上げられた魔族たちの屍(し)の山、そこに立つ、エルフの魔法使い…。

「そうか、思い出した。フリーレンだ。人類の“ゾルトラーク”(かつて魔族が開発した攻撃魔法)の研究解析に大きく貢献し、歴史上で最も多くの魔族を葬り去った魔法使い。“葬送のフリーレン”。私の嫌いな天才だ」

◆まさかの“タイトル回収”に、ネットは大盛り上がり

第8話のサブタイトルにもなっていた「葬送のフリーレン」。放送を受け、X(旧 Twitter)のトレンドランキングでは主人公「フリーレン」が1位、「タイトル回収」が2位と、ワンツーを飾った。視聴者からは「神回」「鳥肌物のダブルミーニング」と感動の声が多くあがったほか、原作を読んでいたファンからも「想像できてたのに鳥肌立ったわ」と、「葬送のフリーレン」という話タイトルがリュグナーのラストのセリフに合わせて現れるシーンの演出を絶賛する声が飛んだ。

またリュグナーが思い出した屍の山に立つフリーレンの姿を「圧倒的ラスボス感」と表現する人も。今話ではリュグナーたちの主「アウラ」との戦いに赴くフリーレンの姿も描かれており、次回に期待する声が多かった。『葬送のフリーレン』第9話「断頭台のアウラ」は、11月3日(金)よる11時「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」にて放送(全国30局ネット)にて放送予定。

画像提供:©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

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