野口聡一「宇宙に行ってなかったと思う」初飛行の直前に、運命を分けた出来事を明かす

2023.8.14 12:30

宇宙飛行士の野口聡一(58)が13日放送の『おしゃれクリップ』に出演。宇宙飛行士にしてくれた家族との絆や思いを語った。

高校生の時にスペースシャトルの初の打ち上げをテレビで見て「こういう仕事もアリかなと思った」と宇宙飛行士を目指した動機を語った。大学卒業後は超高速旅客機のエンジン開発に従事していた野口。そして宇宙飛行士の夢をつかみ、初飛行目前に起きた2003年スペースシャトル『コロンビア号』の地球に帰還直前に空中分解した事故。

野口は複雑な心境の中、事故で亡くなったコロンビア号の仲間たちと一緒に宇宙に行こうと決意し、2005年の初飛行がかなった。MCの山崎育三郎から「初飛行の前はご家族とお話しされましたか?」と聞かれると、「(コロンビア号事故で)もちろん僕の同級生が亡くなったこともありますけど、同級生の子ども世代も一緒なので、同級生のお父さんが亡くなった事故でもあるわけです。子どもたちからすると自分の親が巻き込まれる可能性もあるわけで、葛藤は間違いなくあったと思う」と当時の心境を語った。

さらに、「もし、子どもたちが“行かないで”と言ったら宇宙に行っていなかったと思う。そこで、僕のキャリアはおしまいだったと思う。最終的には笑顔で送りだしてくれたのは、ありがたかったと思います。それがなかったら宇宙には行ってなかったと思う」と感謝の気持ちを伝えた。

最後に家族との時間は多いのですか?と聞かれると、野口は、「毎回、打ち上げの発射基地まで来てくれて、見送ってくれて、そういう意味では家族に支えられた26年間だったかなと思いますね」と優しい笑顔で家族への思いを明かした。

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写真提供:(C)日テレ

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