AKB48総監督 向井地美音(25) 長年の夢かなえた1st写真集「これからは裏方にも挑戦」

2023.7.20 07:00

AKB48・3代目総監督の向井地美音(25)が本日7月20日(木)、自身初の写真集『胸騒ぎの正体』を発売。17日(月)に都内で行われた記念イベントの取材会では、集まった約20社のメディアの前に深紅のドレス姿で登場し、セルフプロデュースしたというその渾身(こんしん)の1冊を一足早く見せてくれた。

2013年の6月にAKB48に加入した向井地にとって、今年は10周年という節目の年。念願のファースト写真集『胸騒ぎの正体』では企画内容から衣装、さらにページの構成に至るまで自身がディレクションに参加した。写真集の出来栄えについて向井地は「私の長年の夢がかなって、そして自分のやりたいことも詰まった、夢の1冊になっています。ぜひ写真集を見て私に胸騒ぎしてもらえたらいいなと思います」と笑顔を見せていた。

取材会では同写真集からお気に入りのショットを披露したほか、これまでの10年を振り返ると共に“次の10年”にも言及。entaxは今回、約30分にわたって行われた取材会での向井地美音のコメントを余すことなくお伝えする。

写真集『胸騒ぎの正体』収録の1枚

写真提供:向井地美音 ファースト写真集『胸騒ぎの正体』
撮影:中村和孝
ワニブックス刊

■ほぼNGなしで挑んだ念願の写真集 「最初で最後でもいい」

――初の写真集発売 今の心境は?
向井地 本当に幸せで胸がいっぱいっていう気持ちです。ずっと写真集を出したいっていうのはもう何年も前から夢として掲げていて、毎年『今年の目標』に写真集を出したいって言っていたくらいだったので、それがついに今年かなったのはすごくうれしいです。水着グラビア自体は5年くらいやっていなかったのでちょっと緊張したんですが、すごくいい撮影ができたなと思っています。実は最初はドッキリかなっていう気持ちで信じていなかったんですけど、本当に打ち合わせが始まって、撮影をする沖縄へ行って、実際撮ってもらった写真が送られてきたときに初めて信じられました。

――セルフプロデュースしてみて
向井地 もう本当に何千枚と写真を撮っていただきまして、そのデータが私の携帯に入っているんですけど、最後構成を決めるときに、良い写真が多すぎてどれにしようかと、ひたすらデータとにらめっこする日々が大変でもあり楽しかったですね。実際床に全部の写真を印刷した状態で広げて、編集の方と一緒にハサミとテープを持ってチョキチョキして構成を入れ替えたり、そういうのも一緒にやらせてもらいました。

――写真集『胸騒ぎの正体』に点数をつけるとしたら
向井地 200点くらいの気持ちです、私としては。自分の中では最初で最後になってもいいっていうくらいの気持ちで撮影に挑んだので。後悔のないように、(撮影カットは)NGもほぼなしで挑みました。

――撮影で印象に残っていること
向井地 一番は沖縄の石垣島で、滝に行って撮影したとき。岩場を手足全部使って本気で登って滝まで到着して撮影するっていうのがありました。写真集の撮影と思えないくらい過酷で、バラエティー番組のロケくらい体を張って撮影に行きました(笑)。でも結果的に神秘的な写真が撮れましたし、ポスターにしたいなってくらい素敵な写真になったので頑張って良かったなと思います。自分のYouTube用に撮影の裏側も撮ったので、後々自分で編集して公開予定なので、ぜひ見てほしいなと思います。

■憧れの先輩・こじはる(小嶋陽菜)お気に入りのショットも掲載

――写真集『胸騒ぎの正体』 どんな内容になっている?
向井地 男性が見ても女性が見ても、誰が見ても楽しんでもらえる写真集にしたいっていう気持ちが強かったので、ナチュラルで清楚(せいそ)な写真もあれば、ポップでオシャレな写真もあったり、本当に濃密な、いろんな私が見られる写真集になるようにこだわりました。ページをめくっていく中でも、もう、こうなっていくみたいな(波を表現した手の動き)、見た人の感情がジェットコースターみたいになってくれたらと思っています。

――ファンが驚くような写真も?
向井地 安心安全な写真もあれば、デンジャラスな写真が出てきたり、そういうワクワク感が皆さんに届くようにこだわっています。メンバーの何人かにも見てもらったんですけど、とあるページが来るたびに必ずみんなが「きゃー」って叫ぶ場所があったりして、それは買っていただいた方だけの楽しみということで。

――あまりにデンジャラスだとファンも心配するかも
向井地 安心してください、履いてます。いや、履いてないかな?(笑)。

――攻めすぎてさすがにボツにした写真はある?
向井地 泡だけで体を隠していた写真があって、結構好きだったんですがちょっと攻めすぎかなっていうので(ボツにした)。でもそれとは別の写真で、1回ボツになってしまったものを、粘りに粘って交渉して今回戻ってきたものも写真集には入っているので、それは楽しみにしてもらえたら。ファンの方の反応がすごく楽しみですが、電車の中とかで軽い気持ちで見るとびっくりしちゃうと思うので、ゆっくりおうちで見てもらえたらうれしいです。

――お気に入りの1枚を選ぶとしたら?
向井地 (寝そべった状態で足に手を添えている写真を指して)黄色の水着のショットなんですが、ポップで可愛らしくて特にお気に入りの衣装です。実は小嶋陽菜さんに写真集を見ていただいたときに「その写真が一番可愛い」って言っていただけたんです。私のずっと昔からの憧れの存在である小嶋さんに褒めてもらえたということで、私もそれがお気に入りになりました。

■これまでの10年とこれからの10年 「裏方としても挑戦していきたい」

――10年を振り返ってみて
向井地 デビュー10周年を6月で迎えさせていただいて、本当にあっという間、10年ってこんなに早いんだっていうのが一番の思い。自分が何か1つのことを10年続けられたのもAKBが初めてですし、昔は1人のファンとしてテレビの前でAKBを見たり、劇場公演の握手会に行ったりしていた側だったので、それが10年後には、いちメンバーとして、総監督になって、いろんな活動を続けさせてもらえているっていうのがすごく幸せな人生だなと思います。

大人になったなと思うのは1人で晩酌をするようになったこと(笑)。仕事終わりとかに1人でレモンサワーを飲んだりするのが趣味になりました。でも寂しがり屋なので、結局晩酌をしているときに1人だと寂しくなっちゃって、先輩とかにLINEしちゃいますね。

――“これからの10年”目標は?
向井地 AKB48としては、今いろいろと、今までのAKBから今のAKBらしい新しいグループを作っていこうと、若手メンバーとみんなで盛り上げていこうというところ。やっぱりコロナが落ち着いてきて、昨日も大阪の方でファンミーティングに行かせていただいて、とにかく全国を回ってライブに行きたいという思いがある。あと私たちのずっと大きな目標は東京ドームに立つことなので、その夢は次の10年というか、これからの未来でかなえて行けたらいいなと思います。

――向井地美音としての目標は?
向井地 アイドルとしてはもちろんですけど、総監督をやってきた中で、例えばライブのセットリストをスタッフさんと一緒に考えたりとか、今回の写真集も構成に携わらせてもらったりとか、私は何かを作るっていうことがすごく好きなんだなっていうのに気づけたので、自分が表に出るのと同時に、裏方として何かを作っていくことにも挑戦していきたいなって思っています。

【作品情報】
向井地美音 ファースト写真集『胸騒ぎの正体』
発売日:2023年7月20日(木)
撮影:中村和孝
ワニブックス刊/A4判128ページ/定価:2,200円+税

写真:©entax

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