カズレーザー “がん遺伝子治療”の研究支援が大きく動き始めた、ドラマチックなきっかけに驚く

2023.5.17 07:00

お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が5月16日に放送された。この番組では、知ればきっと人生が変わるような新知識を最先端の研究者から学びまくる。

今回は、『日本が誇るがん治療の最前線』をテーマに、『CAR-T細胞療法』『がん治療の新技術“BNCT”』『がん遺伝子パネル検査』など3つの観点から講義を受けた。

患者から取り出した血液から“がん細胞”に対して攻撃力を持つCAR-T細胞を作成・培養し、再び患者の体内に戻す『CAR-T細胞療法』をテーマにした講義では、信州大学 医学部の中沢洋三教授から日本での遺伝子療法の実用化の難しさや、研究開発における苦悩も明かされた。

中沢教授は、自身が担当した子供が白血病で命を落としてしまった際、「このまま日本にいても救える命は増えない。小児がんから全ての子どもたちを救う新たな治療法を見つけたい」とアメリカに留学。日本での実用化にこだわり、大学ではボスに反対されても内緒で独自の研究を続けたという。中沢が「普通アメリカで研究したものを日本に持ち帰るって絶対許されない。知的財産って言って、大学の宝ですから。勝手に持って行ったら私は逮捕されちゃうんですけど、ボスが“あなた1人で作ったものだから日本で使いなさい”と(許してくれた)」と、日本に持ち帰った経緯を語った。まるで映画のような展開にスタジオからは「いいボス」と称賛の声が上がった。

ようやく研究が形になって帰国するも、「日本で遺伝子治療は無理。国が認めない」という声が大多数で、学会で発表しても会場はガラガラ。誰も耳を傾けなかった。しかし2012年、山中伸弥教授のノーベル生理学・医学賞受賞をきっかけに、日本でも遺伝子療法の見方が変化。突然国から大きな支援や研究費をもらえるようになったという。教授の話を受け、カズレーザーは「ノーベル賞って看板はでかいですね」と驚いた様子。あまりにドラマチックな道のりにお笑い芸人のこがけんは「30年後とかに朝ドラのモデルになってそう」とその功績を称えた。

教授に対し、カズレーザーは「中沢先生はまず苦労されたけど、別の方がノーベル賞をとったきっかけで急にガラッと状況が変わって、マジで何年かして中沢(洋三)先生が本当にノーベル賞とるとかになったらめちゃめちゃカッコいい話ですね」とコメント。「1人でも多くの研究者の方に注目が集まってほしいなって思いますね」と続けた。こがけんは、柔らかい口調で教授に「頑張ったね〜」とストレートに表現し、スタジオは大きな笑いに包まれた。

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写真提供:(C)日テレ 

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