今こそ見たい！心温まるヒューマンドラマ「サンフランシスコの空の下」―あの有名俳優たちの出世作となった名作―

この記事は海外ドラマ専門チャンネルＡＸＮがお届けするコラムです。

1994～2000年に全米FOX局にて放送された「サンフランシスコの空の下」（原題「Party of Five」）。両親を交通事故で亡くしたサリンジャー家の5人兄妹が、施設に入れられ離ればなれにされることがないように、子供たちだけで協力し合いながら、“普通の生活”を送るために奮闘するファミリー青春ドラマです。

近年は、ごく一般的な家族のドラマが日本に上陸することがあまりないように感じる中、90年代の大ヒット作である本作を思い返すと、子供たちだけで暮らすために頑張るというファミリードラマは当時でも異色だったし、素晴らしいストーリーの名作だったと実感します。1996年にはゴールデングローブ賞のドラマ部門作品賞を受賞するという快挙を成し遂げ、世界中で愛されたドラマとなりました。2020年には、メキシコ移民の兄妹を主人公にした同名（原題）のリブート版も作られています。

登場人物は、弟や妹の法的保護者となった24歳の長男チャーリー、家計管理をするしっかり者の次男ベイリー、成績優秀だけれど優等生でいたくなく恋愛や遊びに興味を持つ難しい年頃の長女ジュリア、ヴァイオリニストとしての才能を持つ利発な次女クローディア、そして生後11ヶ月の末っ子オーエンという5人兄弟。

そこへ、シーズン2から登場してベイリーと関係を深めていくサラが加わり、ドラマを盛り上げていきます。当時はフレッシュなキャストだった面々ですが、「サンフランシスコの空の下」をきっかけに人気を博し、その後スター俳優になったことでも本作は注目されました。

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チャーリーを演じるマシュー・フォックスは、「LOST」のジャック役で世界的に知られる俳優となりました。「サンフランシスコの空の下」でモテモテのイケメン長男役を演じたマシューは、日本でも人気を呼び、海外ドラマファンの間では彼が「LOST」に主演すると知った時は大歓喜だったと記憶しています（私だけじゃないですよね！？）。

「サンフランシスコの空の下」の放送開始当時、アメリカではベイリー役のスコット・ウルフの方がマシューよりも人気があったようで、オープニングにも先に登場しています。ストーリー的にも主演の扱いはスコットなのかなと感じましたが、マシューのビジュアルの方が日本ではかなり人気だったと思います（スコット、ごめんなさい！）。スコットは、その後「ナイトシフト 真夜中の救命医」などで活躍しています。

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ジュリア役のネーヴ・キャンベルと言えば、「サンフランシスコの空の下」でブレイクした後、映画『スクリーム』シリーズの顔として大人気女優になりました。ネーヴは「ハウス・オブ・カード 野望の階段」などにも出演しています。

クローディア役のレイシー・シャベールは、「サンフランシスコの空の下」に出演している間に子役から青春スターへと成長していきましたが、映画『ロスト・イン・スペース』や『ミーン・ガールズ』などでも存在感を発揮。

サラ役のジェニファー・ラヴ・ヒューイットは、主演と製作総指揮を務めた「ゴースト ～天国からのささやき」などが大ヒット。現在は「9-1-1：LA救命最前線」に出演中です。サラを主役にした「サンフランシスコの空の下」のスピンオフ作品「Time of your life」は、残念ながら日本上陸していない模様。「エイリアス」のジェニファー・ガーナーや、「NCIS ～ネイビー犯罪捜査班」のポーリー・ペレットらも出演していたので非常に気になります！

「サンフランシスコの空の下」で活躍したキャストのその後の出演作を見るにつけ、本作での初々しい姿がすごく新鮮に感じます。本作は、そんな彼らを見ることができる貴重な作品なのだと改めて思います。

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「サンフランシスコの空の下」のシーズン1を見返して気付いたのは、本作と同じ1994年にスタートした大ヒットドラマ「ER 緊急救命室」でモリスを演じていたスコット・グライムズがベイリーの友達ウィル役で出演していたこと。スコットは、シリーズを通して計70エピソードも出演していたんですよね。

さらに、個人的に気になったのは、シーズン1の第2話に、モテモテのチャーリーがベッドを共にする年上の美人リズ役でゲスト出演していたのが、「ER 緊急救命室」のウィーバー役で有名なローラ・イネスだったこと。ウィーバー役の時とは全然印象が違うので、うっかり見逃すところでした！ ローラもスコットも、「ER 緊急救命室」にレギュラー出演する前に「サンフランシスコの空の下」に出ていたことが感慨深いです。

ちなみにシーズン1で、ジュリアが一瞬好きになるイケメン（でもイヤなヤツ！）のP.K.役でゲスト出演しているのは、「CSI：マイアミ」でジェイクを演じたジョニー・ホイットワース。昔から美形だったんだなぁと、イケメンチェッカーとしては目を留めずにはいられませんでした（笑）。

「サンフランシスコの空の下」は、冒頭に書いた通り、ベビーシッターなど周囲の人の力を借りながらも、5人の子供たちだけで暮らしていこうと奮闘する家族の物語なのですが、ティーンエイジャーのベイリーやジュリア、やがて思春期真っ只中となるクローディアの青春ドラマとしての要素も大きいです。

まだ24歳なのに一家の主となり、弟妹たちの保護者となったチャーリーの成長も重要なポイントとして描かれます。モテるチャーリーには女性問題も浮上。ジュリア、ベイリーの友達や恋愛関係、部活や課題など学校生活での悩み、ヴァイオリンの才能と学業の狭間で揺れながら、姉ジュリアのようにおしゃれもしたいクローディアの日常も余すところなく描写され、見どころが多い名作です。

現代が舞台のドラマは、SNSなどデジタルな交流がメインとなって描かれていますが、「サンフランシスコの空の下」では人と人との直接の交流に心が温まり、最近ではあまり見られない秀逸なヒューマンストーリーを堪能できます。また、コロナ禍が続いている今だからこそ、本作で綴られるような家族や周囲の人々との触れ合いが心に響きます。

AXNでは、「サンフランシスコの空の下」シーズン1～6・全143話が、2月9日（木）朝6:00より、毎朝2話連続で放送スタート（シーズン1は吹替版、シーズン2以降は字幕版で放送）。この機会にぜひ、良質な名作ドラマ「サンフランシスコの空の下」を楽しんで見てはいかがでしょうか。

（ライター：清水久美子）

【放送スケジュール】
吹替版：2月9日（木）朝6:00スタート 毎朝6:00から2話連続≪懐かしの名作劇場≫

AXNのご視聴方法はコチラからどうぞ

■番組サイト

https://www.axn.co.jp/programs/party_of_five/?argument=J6kw6fU6&dmai=AXN_202302_20

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