35年越しのラブレター…文字の読み書きができない夫が妻に宛てた手紙に、スタジオ感涙

2025.11.27 09:30
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11月25日放送の『X秒後の新世界』で、ある夫婦の物語を紹介。夫が妻へ渡した驚きのプレゼントに、スタジオ中が涙した。

世の中に存在する疑問や不思議を検証・紹介する本番組。「670秒後、あなたは大切な人に愛を伝えたくなる」と題し、御年89歳という西畑保さんのエピソードに焦点が当たった。保さんは、今は亡き妻にあるプレゼントを渡すため、数十年もの時間をかけたのだとか。

1936年、和歌山県で生まれた保さん。貧しい家で育った保さんは小学校でイジメにあい、2年生にして不登校に。父の炭焼きの仕事を手伝い、その後もがむしゃらに働き、気づけば独身のまま35歳になっていた。

そんな時にお見合いで出会ったのが、妻となる皎子(きょうこ)さんだったという。保さんは当時を思い出すと、「会場まで行ったらキレイな人が座ってるわけよ。後光が差していたような気がした。一目ぼれして、すぐ仲人さんに“お願いします!”って言った」と笑顔で話した。

幸せな結婚生活を送っていた西畑夫妻だったが、保さんには妻に隠している秘密があった。小学校に行かなくなり、満足な教育を受けることができなかったため、保さんは文字の読み書きをすることができなかったのだ。自分の名前すら書くことができなかったが、識字率がおよそ100%である日本で、「言えるわけがない」と皎子さんに打ち明けることができなかったという。

しかし秘密は隠し通せず、結婚して半年が経ったある日、回覧板に自分の名前を書くことができずにとうとう皎子さんに文字の読み書きができないことがバレてしまった。婚姻届すら内緒で知人に書いてもらっていた保さんは、離婚も覚悟で告白。ただ、皎子さんから返ってきたのは意外な言葉だった。

保さんは「“辛かったよな これから一緒に頑張ろうな”って言われて。俺のこと理解してくれて俺について来てくれてうれしいなぁと、その時初めて幸せかなと思った」と続けた。この日以来、保さんが仕事から帰ってくると、皎子さんが文字の練習に付き合う日々が始まった。

仕事終わり、毎晩妻の皎子さんと字の勉強する日々をおくっていた保さん。しかし何十年にもわたって濃縮された文字への拒否反応は予想以上のものだった。なんとか自分の名前ぐらいは書けるようになったものの、忙しい仕事の合間を縫っての勉強であったこともあり、文章を書くことなど考えられなかった。

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