野呂佳代「私、この物件に住みたいんですけど」香港を代表する建築家が1LDKに詰め込んだ工夫の数々に驚がく

9月18日放送の『見取り図の間取り図ミステリー』に野呂佳代と横山由依が出演。限られた空間を有効活用したアイデアハウスの謎を明らかにするべく、香港で調査を行った。
香港の面積は東京の約半分で、その4分の1の市街地に750万人以上が生活しているという。その家賃は3LDKで月額約73万円と、東京23区の平均の2倍以上。そんな香港では、限られた空間を有効に使って工夫しながら暮らすのが一般的となっている。
今回2人が訪れたのは、ゲイリー・チャンさんが暮らす約32平米、1LDKのマンションの一室。ゲイリーさんはグッドデザイン賞で3回審査員を務めるなど、香港を代表する建築家である。そして、この部屋のミステリーは、間取り図上にキッチンとバスタブが存在しないということだ。
2人は玄関から調査を開始した。部屋の中に入ると、まず目の前にはガラス張りのシャワー室が造られている。自動で開くカーテンを通ってリビングに入ると、天井は一面鏡張りになっていた。これは部屋を広く見せるためのアイデアだ。
部屋の手前には仕事用のデスク、その向かいはCDがぎっしり詰まったCD棚が設置されている。奥はテレビとベッドのリラックス空間だ。ここで、横山はデスクの隣の壁に隙間を発見。ゲイリーさんが玄関脇の壁を手前に引くと中からクローゼットが姿を現した。また、引いた壁の裏側は鏡になっており、服を着てすぐに全身チェックできるよう、無駄な動線を省く設計だ。
野呂は、天井から下がった謎の棒を指さし、ゲイリーさんに尋ねた。ゲイリーさんはもう1本のフック付きの棒を天井に取り付けると、あっという間にハンモックの設置が完了した。遊び心のあるアイデアに、スタジオからは拍手が起こる。
続いて、ゲイリーさんは「パーティーでこのデスクが欠かせないんだよ」と仕事用のデスクを指さした。実はこのデスクは2WAYになっており、デスクの左右の端を折りたたんでデスクを移動させると、食事用テーブルに早変わりする。
さらに、置かれた椅子の肘掛け部分の透明板をスライドさせると、椅子の下の収納スペースにスーツケースが入っていた。他にも、黒い枠のついた透明板の正体について野呂が尋ねる。横山は「透明板を取り外して、テーブル?」と予想。ゲイリーさんが透明版を外して黒い枠を変形させると、こちらはテーブルとしても使用できるチェアになった。