佐倉綾音も感動!涙を流す学生が続出する“アートの甲子園”学生No.1絵描き決定戦【みずほアートスポーツ『LIMITS』全国学生選手権大会2025】

即興デジタルアートの頂上決戦「みずほアートスポーツ『LIMITS』全国学生選手権大会2025」ファイナルラウンドが、8月31日(日)横浜ランドマークにて開催された。
7月に開催されたファーストラウンドでは、全国から集まった90組125名の学⽣アーティストが参加。熱いバトルを制し、高校からは4校5チーム、大学からは6校6チーム、専門学校からは1校1チーム、計12チーム16名がファイナルラウンドへと駒を進めた。MCは、元日本テレビアナウンサーでeスポーツキャスターとしても活躍中の篠原光、さらに、スペシャルサポーターを務める⼈気声優の佐倉綾⾳が、審査員9名と共に激闘を見守った。

ファーストバトルは、「Speed LIMITS 12組同時バトル」。ファイナリスト12組が一斉対決し、6組が勝ち抜けとなる新競技。制限時間は最大20分。絵が描けたところで早押しボタンを押すとその場で審査員9人によるジャッジが行われ、審査員1人につき2ポイント、合計18ポイント満点で15ポイント以上で勝ち抜けとなる。審査基準は発想力と技術力。5組が勝ち抜けた場合、もしくは18分が経過した時点で早押し審査は終了。残りの勝ち抜け枠は、時間内に描き終えた全チームを対象にクオリティー審査で決定される。

ファーストバトルの絵のテーマは、佐倉とのジャンケンなどで勝ち残った学生2組が、お題が書かれたカードを引き、【『メラメラ』×『未来』】に決定。

12チームが一斉に描き始めると、そのスピードとクオリティー、発想力に会場の観客も大興奮。一方で審査員はファイナルラウンドだけあって厳しい審査。15ポイントに一歩届かず苦戦する学生たち。そんな中で最初に勝ち抜いたのは、アニメーションの革命児“けだま”(新潟・開志専門職大学)。唯一のアニメーション作品で見事15ポイントを獲得し、セミファイナルへの切符を手にした。その後、“トト郎”(愛知・バンタンデザイン研究所)、“あるるたん”(和歌山・和歌山大学)、“わもんず”(北海道・市立札幌平岸高校)と制限時間の18分を前にクオリティーの高い絵を完成させ勝ち抜いていく。そして残ったチームはクオリティー審査へ。残りの2枠に選ばれたのは、“おぼろ”(東京・宝塚大学東京メディア芸術学部)と“かかりちょう”(鹿児島・志學館大学)。“おぼろ”は「(最後)残り10秒しかなくて。その短い時間でどうブラッシュアップするか悩んで。太陽を描き足してうまくいきました」と安堵した様子だった。



惜しくも敗退となった“水浅葱”(新潟・新潟県立新潟東高校)は、「反省点が見つかってよかった」と未来を見据えた感想。ファーストバトルで最初に審査のボタンを押し、それから何度も挑戦を繰り返した“まめた”(京都・京都芸術大学)は「負けてしまったのは悔しいんですけど、観客の方、審査員の方に絵を見ていただける機会はなかなかないと思うのでうれしいな思います」と目に涙を浮かべた。“あみめぃず”(長崎・長崎日本大学高等学校)は「高校に入って初めての大きな挑戦だったので、すごくいい経験になりました。来年もまたこの会場に戻って来たいなと思います」と悔し涙を流しながら次回への意気込みを語った。


ファーストバトルでのいきなりの激闘に佐倉は「20分が3分くらいに感じました」と興奮冷めやらぬ様子。審査員長を務めたLIMITS初代チャンピオンのリタ・ジェイは「めちゃくちゃ面白かったです。皆さんは本当に大変だと思うんですけど、とても楽しませてもらいました」と学生たちへ労いの言葉を贈った。
セミファイナルは、AブロックとBブロックそれぞれ3チームずつで対決。6組がそれぞれ札を引き、Aブロックは、“トト郎”、“わもんず”、“かかりちょう”、Bブロックは、“けだま”、“あるるたん”、“おぼろ”の対戦が決定。


セミファイナルは、「10MINUTES LIMITS 3TEAM同時BATTLE」。制限時間10分で3チームが同時に同じお題で絵を描き上げる短期決戦。審査員9名がそれぞれ最もよかったと思う1チームに投票し、それぞれのブロックで最も票を集めた2チームがファイナルバトルへ進出する。Aブロックのテーマは【『キラキラ』×『出発』】。

セミファイナルステージでは、制作過程も会場に大きな画面で共有され、人物から描き始める者や背景から描き始める者など三者三様。篠原「スタートと同時に構想が出来上がっていて、形にするところから始まってるんですね」、佐倉「私たちがのんきに学生さんたちにインタビューしていた段階から、ものすごい頭が回転していてもう構想が出来上がっているのかも」と2人とも、学生たちの描き始めるスピードに驚いた様子だった。

Aブロックは、審査員9名のうち7名が投票した“トト郎”がファイナルへ駒を進めた。専門学校の学生“トト郎”は「自信なかったんですけど、開始前に情景が浮かんで、思ったように描けてホッとしています」とコメント。


セミファイナルBブロックは、【『ヒラヒラ』×『贈り物』】がテーマ。10分という短い時間制限ながら、ほのぼのアニメーションを制作し5票獲得した“けだま”のファイナル進出が決定。“けだま”は「かわいいと言っていただけてうれしかったです」と一安心した様子だった。


惜しくもセミファイナルで敗退となってしまった学生たち。“わもんず”「悔しい気持ちはあるんですけど、楽しいなと思いながら描くことができたのでよかった」、“あるるたん”「ミスをして自分の描きたかったものが少し描けなかったのが心残りですが、緊張した場面でミスをしてしまうのが今の自分の実力だと思うので、もっと練習してうまくなっていきたい」、“おぼろ”「負けちゃったのは悔しいですけど、0票じゃなくてよかったです」、“かかりちょう”「いつものクオリティーは出せているのでよかったです」と悔しいながらも前向きな心境を告白した。


ファイナルラウンドは、大会を初期から支えてきたトップアーティストktymも解説として登場。ファイナルラウンドへ進出を果たした“トト郎”は「ここまで来れたことが予想していなくて、ここまで来れたなら自分の世界観を貫いて全力で楽しみたいです」、“けだま”は「緊張してあまり言葉が出ないんですけど、最後の最後までアニメで作品の魅力が伝わればいいなと思います」と最終対決を前に意気込みを語った。
最後は、LIMITSの原点とも言える「20MINUTES LIMITS 1対1BATTLE」。制限時間20分で発表されたお題に沿ったアートを制作する。ファイナルバトルのテーマは、【『ワクワク』×『青い挑戦』】。世界で活躍するブレイカーのB-boy Tsukki、B-girl Cocoaの2人が登場し、特別なパフォーマンスでの発表となった。



迫力あるパフォーマンスを前に、“トト郎”は「ジャンルは違うんですけど年が近いもの同士、こんなに頑張ってる人がいるんだな、もっと頑張ろうと思いました」、“けだま”は「すごすぎて、次の作品のインスピレーションになりました」と最終対決に向け気合が入る。佐倉も「悔いのないよう全力で描き切ってください!」とファイナリスト2人へエールを送った。
ファイナルラウンドがスタート。すると、“けだま”は直前で披露されたブレイキンのパフォーマンスの絵を描き始め、会場からどよめきが。対する“トト郎”も躍動感ある若者の絵を描き始め、ktymも、デッサン力がないと描きにくい構図に挑戦していると解説。“けだま”に対しては「描いたことのないものは描けないと思うんですけど、まさに今見たものを描いている」と、学生たちのハイレベルな戦いに驚いた様子。

そして制限時間の20分が経過しタイムアップ。“けだま”は「最後の最後でやりたいことができて悔いがない」、“トト郎”は「自分の好きな青色と、翼ですけど湧き出すようなワクワク感をこの大会に挑む自分の気持ちを反映させて描いたので、届いてくれるといいなと思います」と、達成感を語った。篠原「20分という時間があっという間なのに、なんて濃かったんだろう」、佐倉「どちらが負けても私は好きだったと両方とも言える完成品」と、ハイレベルで見応えあるバトルを称賛。

審査員9人の評価による結果は、5対4の大接戦。 “けだま”がこの白熱した戦いを勝ち抜いた。ブレイキンを直前に見て、インスピレーションを受けたままに20分で見事なアニメーションを披露した。「練習を手伝ってくれた友達がいるんですけど、その子に一番に(優勝を)伝えたいなと思います」と喜びを語った。惜しくも1票差で準優勝となった“トト郎”は「この作品に私の大好きを詰め込んで個人的には満足」と目に涙を浮かべながらコメントした。


優勝した“けだま”には、審査員を代表して株式会社みずほフィナンシャルグループ執行役常務の秋田夏実さんからアメリカジョージア州アトランタへのみずほアートスポーツLIMITSクレイティブツアーが贈られた。“けだま”の作品は、文化交流のため結成された国際組織KINNDship主導の元、ジョージア州でアート展示もされる予定。さらに副賞として、Wacom最新液晶ペンタブ「Wacom Movink 13」、TourBox フューチャー賞が贈られた。

■ファイナリスト
・『かりあげべいべー』『わもんず』(北海道・市立札幌平岸高校)
・『あみめぃず』(長崎・長崎日本大学高等学校)
・『バターチキン』(東京・上野学園高校)
・『水浅葱』(新潟・新潟県立新潟東高校)
・『まめた』(京都・京都芸術大学)
・『おぼろ』(東京・宝塚大学東京メディア芸術学部)
・『けだま』(新潟・開志専門職大学)
・『かかりちょう』(鹿児島・志學館大学)
・『あるるたん』(和歌山・和歌山大学)
・『落描人』(沖縄・沖縄県立芸術大学)
・『トト郎』(愛知・バンタンデザイン研究所)
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