ディズニーが国内初の取り組み がんと闘うこどもたちと家族を壁紙で応援「治療の前も少しでも前向きな気持ちになれる気がします」
2025.8.4 16:30
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社は、認定NPO法人 難病のこども支援全国ネットワークの協力のもと、壁紙の提供を始めとしたこども病院への支援プログラムを筑波大学附属病院陽子線治療センターの新棟へ提供。8月2日(土)にオープニングセレモニーが開催された。大学病院の専門的ながん治療施設への支援は、国内で初の取り組みとなる。
こどもたちの心に寄り添うディズニーの支援プログラム
この取り組みは、医療機関と連携し、治療を受けるこどもたちが最も必要とする時に、前向きな気持ちを支えることを目的としており、国内での支援病院は5か所目となる。東日本を中心に多くの小児患者を受け入れる陽子線治療センターの「長い治療期間を要する陽子線治療に向き合うこどもたちを、ディズニーのキャラクターや物語で応援し、勇気づけて欲しい」という担当者の想いを受け、ディズニーと筑波大学附属病院が議論を重ね、4年以上の準備期間を経て実現した。

一人ひとりに最適な治療を 筑波大学附属病院陽子線治療センター
筑波大学附属病院陽子線治療センターは、陽子線治療の研究において日本最長の歴史を持ち、2025年9月には新棟での治療が開始予定だ。
筑波大学附属病院陽子線治療センターの櫻井英幸治療センター部長は「治療エリアに描かれたディズニーのキャラクターと物語は、病気と闘うこどもたちやご家の不安や恐怖を、勇気と安らぎに変えてくれる特別な存在となるでしょう。このデコレーションは、まさに病気を治すための魔法をかけてくれるようです。ご支援のお気持ちに深く感謝するとともに、これからも患者さんとご家族に寄り添い、より良い医療の提供に努めていきたいと思います」 と感謝を述べた。
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物語を通じたインタラクティブな体験
新棟3階の治療エリアとそこに向かうエレベーターには、平日であれば連日治療に通う患者の導線に合わせて、ディズニーの豊かな物語の世界と個性豊かなたくさんのキャラクターたちがカラフルでポップな色彩で描かれ、こどもたちを応援する。また、こどもたちが最も不安を感じやすい治療を行う照射室の壁紙には、ディズニーの名作映画『ファンタジア』の魔法使いの弟子のミッキーマウスが勇気の魔法をかけているようなデザインが施されている。 さらに一部の壁紙は、専用アプリ「ディズニー チーム・オブ・ヒーローズ」と連動しており、スマートフォンやタブレット端末をかざすと、絵が動き出す仕掛けの他、塗り絵やトリビアクイズなど、病院の待ち時間にも対応するコンテンツを楽しむことができる。

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 代表取締役社長の日色保は、「ディズニーのキャラクターや物語が、治療に臨むこどもたちとそのご家族に寄り添い、少しでも不安な気持ちが和らぎ治療に向かっていただけることを願っています。また日々最前線でこどもたちやご家族を支えている医療スタッフの皆さまにとっても、この空間で少しでも安らぎを感じていただければ幸いです」と期待をこめた。
また、ディズニーの病院支援を長年にわたり支援している認定NPO法人 難病のこども支援全国ネットワーク専務理事の福島慎吾は「この度、ウォルト・ディズニー・ジャパンと協力して、ディズニーのこども病院イニシアチブに、微力ながら携わることができたことを心より感謝申し上げるとともに、今回はじめて大学病院の先進医療施設の新棟開設に合わせて、壁紙などのプログラムをお届けできたことたいへんうれしく思います」と、支援が実現した喜びを語った。

こどもたちの笑顔あふれるオープニングセレモニー
8月2日、筑波大学附属病院 新陽子線治療棟にて、ディズニー壁紙のオープニングセレモニーが行われ、同センターで治療を受けたこどもたちとその家族9名が参加した。初めて壁紙を見たこどもたちからは、「わ~ミッキーだ!」、「壁紙の中にアリエルを見つけたよ」と楽しそうな声が上がり、会場は明るい笑顔に包まれた。

セレモニーに参加した家族からは、「真っ白だった壁がディズニーのキャラクターたちに彩られて明るくなり驚きました。治療に向かう道のりにキャラクターがいると会話のきっかけになり、大変な治療の前も少しでも前向きな気持ちになれる気がします。特に小さなおこさんを持つ家族にとっては非常に心強い取り組みだと思います」と、笑顔を見せながら語った。