上司「褒めてる」vs Z世代「褒められてない」 世代間ギャップのモヤモヤを可視化する体験型展示イベントに吉本興業・先輩後輩芸人「会話ってやっぱ必要なんだなって」
2025.6.19 18:45
職場で感じるコミュニケーションギャップによる”モヤモヤ”を見える化し、晴らす、Z世代の若手社員×上司・先輩のすれ違いをテーマにした体験型展示イベント「モヤりのち晴れ展」が6月12日(木)〜15日(日)まで ZeroBase渋谷にて開催。スペシャルゲストとして、平成ノブシコブシ・吉村崇とゆりやんレトリィバァが登場。お笑い界の上下関係の変化に触れつつ、世代間ギャップを埋めるためにも「コミュニケーションを取らないといけない」と、体験談を交えながら持論を語った。
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が展開するプロミスは、価値観が多様化し、一人ひとりが異なる目標や悩みを持つ現代において、ひとりでも多くの人が前向きになれる社会を目指して“応援”を世の中に届ける「プロミスエール!プロジェクト」を2024年より実施。第1弾となる「弱音デトックススタジオ」が好評であったことを受け、今回の第2弾「モヤりのち晴れ展」を開催した。

◆上司・先輩の8割以上が“世代間ギャップ”を感じると回答
「マルハラ」という言葉が生まれるなど、世代間のコミュニケーションの難しさが浮き彫りになっている近年──プロミスの調査によると、働く人の約62%が【部下・後輩と上司・先輩間の価値観の違いやコミュニケーションギャップを感じている】ことが判明。特に上司・先輩の80.8%が「部下・後輩との価値観やコミュニケーションにギャップを感じる」と回答し、Z世代の若手社員も44.0%が「上司・先輩に対してギャップを感じている」と答えた。
また、上司・先輩の91.0%が「感謝や気遣い、褒める言葉をかけている」と回答した一方で、Z世代の若手社員の33.4%は「そうした言葉をかけられていない」と感じているという結果が出ており、「伝えたつもり」の“ミスコミュニケーション”が不満の種になっている可能性が示唆された。今回の「モヤりのち晴れ展」は、そうした世代間のモヤモヤを理解し、解決のヒントを提供する場となる。

「モヤりのち晴れ展」は3階建ての会場を活かし、各フロアで「すれ違いの見える化」「すれ違いの自分ごと化」「すれ違いの発信・発話」というテーマを設定。1階では若手社員と上司・先輩間で生まれたすれ違いの瞬間をグラフィックやオブジェで再現した空間となっており、双方のモヤモヤ体験に共感しながら理解を深めることができる。
また、2階では「令和のすれ違い 一斉調査」と銘打ち、来場者による投票で調査した結果を開示するほか、SNSで人気の「せいやんアニメ」とコラボした「すれ違いムービー」も放映。3階では来場者自身がテルテル坊主にモヤモヤを書いて吊るすなど、気づきと前向きさを持ち帰れる仕掛けが用意されている。


◆ノブコブ・吉村「会話ってやっぱ必要なんだなって」
「モヤりのち晴れ展」開催初日には、平成ノブシコブシ・吉村とゆりやんが登壇するトークイベントも実施。2人は、同じ吉本興業所属の先輩後輩。「僕らが上下関係の厳しさを知る最後の世代」と語る吉村は、「“上”も僕らにはしっかり言うんですよ。でも下の世代にはちょっと言い過ぎたらあれだからっていうことで、あんまり言わないんですよね。だから(自分たちの世代が)ずっと言われるんですよ。循環されてないっていうか」と、お笑い業界の上下関係についてぼやき気味にコメント。
だが、その様子を見ていたゆりやんが「はっ!」「吉村様!」と軽快な動きで膝をつき、まるで軍隊員か忍びのような低姿勢でお辞儀。吉村もすかさず「いい後輩でしょ?(笑) 珍しいですよ、今時こんな後輩」とノってみせつつ、「L.A.(ロサンゼルス)行って芸が荒くなってませんか…(笑)」とツッコミ。会場の笑いを誘ったが、吉村は「“こういう関係”がなくなってきましたよね。かつては厳しかったとはいえ」と少し寂しそうに語る。

ちなみに、ゆりやんによると「日本の芸人の世界では、上でも下でも絶対『おはようございます』って言うじゃないですか。アメリカは全部グータッチ!」とのこと。これには吉村も「俺がさんまさんとかに(やってるようなもの)…?」と驚きを隠せない様子だった。

今回、2人は『先輩後輩間のコミュニケーションギャップでモヤモヤしたエピソード』をフリップに書いて回答。『令和のマッチョ芸人(青木マッチョなど)』と書いた吉村は、「令和のマッチョ芸人がとにかく増えたんです。何が良くないかって、すぐ風邪引くんですよ。ないんだって、免疫が! 飲みに誘ったら、10回中5〜6回は断られるんですよ。『今、風邪引いてます』って、どの時期でも」と熱弁。

ゆりやんが「風邪引いてても、先輩の誘いは行かないといけないですよね」とフォローすると、吉村は「そう!(昔は)そのイメージだったけど、でも(今は)言えないじゃん。風邪を引かない環境を作れよ! こいつらの筋肉は何の役にも立たない。剥ぎ取ってやろうかと思ってる」と、普段の破天荒キャラをチラ見せ。日々うっぷんを随分と貯めているようだった。

日本では芸歴13年目のゆりやんに対し、よく上から目線で芸の感想を伝えてくるという
だが、今回「モヤりのち晴れ展」を事前に体験したことで、その考え方にも変化があったようで「意外な答えが出てきたりした。ちょっとこり固まってました。我々はちょっと上の世代だからこういうことで、(展示物の)裏見たら若い世代と真逆なんでしょう?みたいなことがあったんですけど。そんなことなかったんですよ。若い世代も上の世代も、誤解してるし誤解されてるなと」と、吉村は素直に語る。

続けて「会話ってやっぱ必要なんだなって。今までサボってきた…どっちがサボったかは分かりませんけどもね。数年間サボってきたから歩み寄れなかったっていうのもあったので、コミュニケーションは取らないといけないなと思いました」と、世代間ギャップを埋めるために必要なことをあげた。
