【最終話直前】泥沼の遺産相続争いが導く残された家族の本当の形…亡き妻の遺書を隠す夫の行動に小説家(波瑠)がたどり着いたその真実とは『月夜行路 -答えは名作の中に-』第9話
邸宅をあとにしたルナはその帰り道、涼子から「オタクあるあるってやつ?」と、富士子の家には漱石の同じタイトルの小説が2冊ずつあったことを聞かされる。何気なく口にした涼子の言葉に考えを巡らせたルナは、「涼子、戻りましょう」と再び富士子邸へ。
そして荷物をまとめ立ち去ろうとしていた啓介に対し、「もうやめませんか?夏目先生のこと知らないふりするの」と告げる。ルナは同じタイトルの小説が2冊あったのは、片方が啓介のものだったことを見抜き、さらに啓介が作ったという裏庭に漱石の作品に登場する百合やポピー(虞美人草:ぐびじんそう)が咲いていたことから、先ほど自身が暴いた啓介の“化けの皮”は偽物だったと確信した。
実は啓介は、心の底から富士子と彼女が大切にしていた家族、そして家族が過ごした富士子邸を気にかけており、バラバラになりかけていた3兄妹を思ってわざと悪者を演じていた。3兄妹が家を守ると宣言してくれたことで、富士子が人生の最後に信じた相手としての役目を果たしたと、啓介は満足した表情を浮かべた。
こうして啓介の思いに触れながら、『マーキームーン』へと戻ったルナ。しかしそこへ、闘病中だった父・英介(石橋凌)の容態が急変したとの連絡が。ルナは自身の人生を認めていない父のもとへ見舞うことをためらうが、そんなルナの態度に涼子は「いい加減にしなよ!」と声を荒らげ、「逃げちゃダメだよ。お父さんの真意より、今はママ(ルナ)がどうしたいかじゃないの?」と問いかける。

涼子の言葉を受け止めたルナは、それまで逃げていた自分の気持ちと正面から向き合い、ついに病院へと駆けていった…。
夏目漱石作品をテーマに、家族への愛が詰まったエピソードに、SNSは「素敵な家族の話だった」「漱石を本棚から引っ張り出して読み返したくなる」といった反応であふれた。
次回、6月10日放送の最終話は――
父・英介が搬送された病院へ急ぐルナ。しかし英介は、忽然(こつぜん)と病室から姿を消してしまう。ルナは父の手がかりを太宰治に求め、パソコンに隠された“秘密”を巡るパスワード探しでも重大なヒントに気づき、その正解へと迫る。そして自らの過去と向き合う旅を経たルナと涼子を最後に導くのは、夏目漱石の『吾輩は猫である』―。果たしてその結末、そしてドラマのタイトル『月夜行路』に隠された意外な仕掛けとは…。
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