柿澤勇人「ボッコボッコにされました」蜷川幸雄や三谷幸喜“個性的すぎる”巨匠たちとの現場を振り返る
劇作家の三谷幸喜との出会いは、運命ともいうべきものだったという。
「ミュージカルの『メリー・ポピンズ』という作品で、たまたま三谷幸喜さんがいらっしゃったんですよ。三谷さんが“やりたかったシャーロック・ホームズがここにいた!”って言って、終演後オファーしてくれました」と話す。
三谷から、直接の名指しで決まった役柄。現場ではそれまで体験したこのなかった、不思議な感覚を覚えたという。
「当時ですけど三谷さんのシャーロック・ホームズが一番役者人生の中でセリフ量が多かったんですよ。でも普通は台本見て“やばい、長台詞だ”って閉じるんですけど、三谷さんの台本はスラスラ入ってくるんですよ」と語る。
「それはたぶん“当て書き”だから。その人に当てて、“この人だからこうやるでしょう”とか、“これが得意でしょう”とか、“この人の良さが出るでしょう”っていうのを、三谷さんそれを見抜く天才なんですよ」と語る。
そして「その時に初めて“芝居楽しい”と思った」のだという。
それまでお客さんを楽しませるものだった芝居が、自分も楽しいものへと変わっていった。「コメディで笑わせるところもあるし、毎日お客さんがドッカンドッカン沸いてくれるのはすごくうれしいし、“芝居って楽しんでいいんだ”って思わせてくれたのは三谷さんでしたね」と振り返った。
そんな個性的な人たちと仕事をしてきた柿澤。今後の役者としての新たな目標は、あらゆる人のあらゆる要求に応えること。
「これはある映画監督の方が言ってたんですけど、“映画にしてもいろんな監督がいて、それに全部応えられたら最強だよね”って」「僕は舞台で、ミュージカルがきっかけで役者になったけれども、今はドラマもやるし映画もやるし。演出家とか監督が、毎回求めるものが当たり前だけど違う。それに全部勝っていきたいっていうのはありますね」と、柿澤は力強く意気込みを語った。
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