「師弟愛に涙」彫金師の師弟の周りで起こった殺人事件…文学オタク(波瑠)と主婦(麻生久美子)がたどり着いた事件の“もう一つの顔”『月夜行路 —答えは名作の中に—』第3話
ルナが目をつけたのは、眞規子が羽織っていた表裏で色の異なるストール。眞規子は、宗久が亡くなり駆け付けた際、ストールの赤色の面を表にしていたが、事件発生時、店の向かいのカフェで窓際の席に座っていた際は緑色の面を表にしていたと、偶然カフェで居合わせた信一が証言した。
この事実によってルナは、宗久を殺害したのは眞規子と竹野であると結論づけた。眞規子は、カフェから宗久の様子を確認し、ストールの色で近くに待機していた竹野に伝え、その指示をもとにタイミングを計った竹野が凶行に及んだのだった。
江戸川乱歩の『黒蜥蜴』でも、黒蜥蜴が通天閣の展望台で取引きを行う様子を仲間が外から見守り、異変が起これば赤い布で周囲に知らせるというトリックが用いられていた。眞規子は、宗久の保険金を竹野と分けるべく、このトリックを応用し、事前に現金と宝石を辰雄のカバンに忍ばせて罪をなすりつけようとしていた。
こうして解決した今回の殺人事件。辰雄の無実が明らかとなり、涼子は胸をなで下ろすが、一方のルナはどこか釈然としない様子。そして“事件の別の顔”に気づくと、ジュエリー店に赴き、辰雄に問いかけた。
「本当は知っていたんじゃないですか、眞規子さんの計画を」
辰雄は、眞規子と竹野の共謀を偶然耳にしていた。宗久が亡くなり、その犯人が眞規子となれば、店の廃業話が白紙に戻るだけでなく、信一に店の権利を与えることができる。あくまで眞規子らが仕立てた事件の筋書きを、自らの望みを込めた別のバージョンにリライトしていたのだった。
辰雄は、才能ある信一をデザイナーにしたいという思いで、結果的に事件に加担することに…。「あとのことはよろしくお願いします」そう言い残して、辰雄は自らの足で警察に向かった。
辰雄から望みを託された信一に、ルナは声をかけた。「本当にそれでいいんですか?」――
実は、信一には別の夢があった。信一が教員採用試験の参考書を持っていることに、ルナは気づいていた。しかし、そのことを最後まで辰雄に明かさなかった信一の思いに、ルナはそっと寄り添うのだった。
そんなルナに涼子は「ママは優しい」と笑顔を向ける。しかしルナは、突然冷たい表情を見せると、涼子の言葉を否定し「あなたは私を信じすぎている」「私の何を知っているの?」と言い放つのだった…。

辰雄と信一が互いに寄せる思いに対し、SNS上では「通天閣を背景にした師弟愛に涙」と感動の声が寄せられたほか、物語の最後のルナの態度について、「ルナは何を抱えてる?」と関心を寄せる声があがっていた。
次回、4月29日放送の第4話は――
カズト探しの手がかりを求めた、“佐藤”姓の店や会社のリストもあとわずか。現実を前に諦めかける涼子たちだったが、そんな時2人の前に20年前からタイムワープしてきたかのような、カズトの面影を宿した青年が姿を見せる。さらにそんな彼に導かれてたどり着いた一軒の木造住宅には、かつて涼子がカズトから別れを告げられた際にそのそばにいた“あの女性”がいて…。大阪旅もついに最終章へ!
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