競技より容姿に言及される女性アスリートたち… 元レスリング選手・登坂絵莉「メイクしてる写真をあげたら、“メイクなんてしてないで競技に集中しろ”」

4月21日放送の『上田と女がDEEPに吠える夜』のテーマは、“女性アスリートとハラスメント”。女性アスリートたちが競技より容姿に言及される現状についてDEEPに語り合った。

近年、女性アスリートの活躍がめざましい一方で、容姿への過度な言及や性的消費を目的とした撮影など、ハラスメントの問題も後を断たない。

実際、現役で陸上をやっている女性からは、「リレーで優勝した時に、陸上の公式YouTubeがあったんですけど、“◯走の子かわいい”とか、“◯走の子の体がエロい”とか、すごく書き込まれちゃって。コメント欄を閉鎖するぐらいひどくて」といった実体験が明かされた。また、「今大学で一緒の子は、髪の毛を短くしないといけないっていう部則が高校の時にあったみたいで。理由は、“男子に髪を耳にかけている姿を見せないようにするため”」という切実な声も聞かれた。

スタジオでは、MCの上田晋也が「女性アスリートの方だと、“美人過ぎる〇〇”とか、外見を言われることも多いでしょう?」と質問。すると、フェンシングの江村美咲選手は、「ありますね。もちろん“美人”って書かれて嫌な気持ちにはならないんですけど」と前置きした上で、「ハードルが上がった状態でその記事を見た時に、“そうでもないじゃん”とか、“ブサイク”とか。コメントで書かれていることはすごく頻繁にありますね」と自身の体験を吐露。

江村美咲の写真

さらに江村選手は、「競技を一番に頑張っていて結果を残してるのに、そっちをないがしろにされて、違う場面でばかり取り上げられるのは悲しいなと思います」と、競技より容姿に言及される現状に対して、持論を明かした。

そして、元レスリング選手の登坂絵莉も、「“強カワ”みたいな感じで取り上げてもらったことがあって」と切り出し、「うれしいはうれしいんですよ、かわいいって言われると。ただ、“もっと競技の面を見てほしい”って言う思いがあったり」と本音を告白。

奥原希望の写真

続けて、バドミントンの奥原希望選手は、「仕事につながる側面もあるので、悪いことではないし、その子の強みとは思うんですけど」とプラスな面をあげた。一方で、「“アスリートってこうだよね”みたいな、枠にはめられるっていうこともよくあるので」と、固定観念に対する懸念を示した。

例えばメイクやオシャレをしてると、競技成績が悪い時に、“オシャレばっかりしてるからだ”っていうふうにツッコまれたりとか。そういうのはよくありましたね」と実体験を明かした奥原選手。

土性沙羅と登坂絵莉の写真

それを聞いて、元レスリング選手の土性沙羅が、「SNSに化粧した写真とかを載せると、“遊んでないで練習しろ”とか、そういうことは言われます」と打ち明けた。続けて登坂も、「私たち普段すっぴんでしか戦ったことがなかったので、別の仕事でメイクをしてたり、プライベートでメイクしてる写真をあげたら、“メイクなんてしてないで競技に集中しろ”とか、“もっと練習しろ”とかコメントがきて」とまさかの指摘があったことを吐露。

さらに、そう言われたことが悔しく、「強くなるために鍛えるじゃないですか。でも、鍛えたら鍛えたで“メスゴリラ”とかくるんですよ」と語気を強めた登坂は、「どっちにいってもくる。“どうなったらいいんだろう?”っていうのは」と頭を悩ませていたことを明かした。

そして、“髪型の強要”の話題で、上田が「今でもこんな話聞く?」と確認すると、登坂が「あったよね?現役時代。“全員、黒髪ショートにしてこい”って言われて」と思い返し、土性も“耳が見えるくらい切ってこい”と言われたことを回顧。

4月21日放送の『上田と女がDEEPに吠える夜』のスタジオGS

それを聞いた上田が理由について尋ねると、登坂は「気合?」と腑(ふ)に落ちていない様子。試合中に髪をつかまれないようにというわけでもないようで、登坂は「逆に、長い方が編み込んで縛ったりできるので、レスリングの選手は伸ばして編み込みして縛るとかも多いんですよ。それが一番つかまれない髪型とかでもあるんですけど、それやってたらやってたで、“オシャレしてるから、だから負けるんだろう”みたいなふうになっちゃうんですよ」と説明し、表情を曇らせた。

すると江村選手は、「自分はパリ五輪の旗手をやったのが大きくて」と切り出し、自身の目立つ髪色について、“日本代表なのに金髪は恥ずかしい”、“ヨーロッパの人に憧れてやってんじゃないの?”と多くの指摘があったことを回顧。そんな江村選手は、“アスリートらしい見た目”の強要に対し、「色んな視点があるなと思いますね」と胸の内を明かした。

M!LKの塩崎太智と上田晋也の写真

ここまで話を聞いてきた上田は、「昔、野球部がさ、“坊主頭が絶対”みたいな時代があって。野球好きだけど坊主頭にしたくないから、野球をやめてった子もいっぱいいるわけよ」と口火を切り、「“じゃあ坊主頭、ちょっと緩めようか”っていうので、最近、長髪の高校球児も出てきたりして。別に坊主頭でやる理由もなかったりするわけじゃない」と考えを吐露。

続けて、M!LKの塩崎太智も「僕の勝手なイメージですけど、海外のスポーツ選手とかってオシャレしているイメージがあって。日本はちょっと過敏すぎるのかな?っていうのは思いました」と意見し、“女性アスリートとハラスメント”のリアルを知る夜となった。

【TVer】最新話を無料配信中!
【Hulu】最新〜過去話配信中!

写真提供:(C)日テレ
文:entax編集部