93歳の生ける日本酒の神に弟子入りし、小泉孝太郎が日本酒を造る!総額9600万円のプロジェクトがスタート

2026.4.6 16:30

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さっそく、蔵人のユニフォームに着替えて来る孝太郎。蔵の作業は、毎日午前4時からスタートする。神・農口さんと、農口さんの右腕として酒造りを行っている岩井隆さんに案内され、いくつものタンクが整然と並ぶ蔵に入ると、孝太郎は思わず「本当にきれいですね…」と目を見張った。この配置設計にも、農口さん自身が深く関わったという。

1つのタンクでできる日本酒は約3000リットル。今回孝太郎が仕込む酒は2つのタンクを使うため、約6000リットル。一般的な720mlの酒瓶に換算すると8000本以上だ。孝太郎は「そんなに!?」と思わず声を上げ、スタッフからの「売れなかったら買取ですね」というひと言に、「まずい、まずい」と苦笑い。農口さんも「一生懸命飲まなきゃ」と笑った。

整然と並ぶタンクに思わず「美しい」と声を漏らす孝太郎

農口さんのチームは、わずか9人。10月から4月までの半年間、農口さんを含めた全員が蔵に併設された部屋で寝泊まりし、24時間体制で酒造りに向き合う。温度、湿度、米の状態、すべてが刻一刻と変わるため、誰ひとり気を抜けない。農口さんは、そんな生活を70年以上続けてきた。まさに“人生そのものが酒造り”という生き方だ。農口さんは、祖父も父も杜氏を務める酒造りの家系に生まれた。中学を卒業し、16歳で親元を離れ、静岡や三重など東海地方の酒蔵を渡り歩きながら修行の日々。そんな下積み時代の24歳で結婚。そしてわずか27歳にして、石川県の歴史ある酒蔵の杜氏に抜擢(ばってき)される。

農口さんの酒造りの想いを感じる孝太郎

農口さんは“薄くて飲みやすい”東海流の淡麗酒を造ったが「薄い酒だと水を飲むのと一緒や!」と客から叱られたという。当時、石川で日本酒を買っていたのは山仕事をする男性たち。一日中体を酷使して働く彼らにとって、淡麗な酒では物足りなかった。その経験が、農口さんの価値観を大きく変えた。「酒造りは自分の想いで造ってちゃダメ。やっぱり酒は飲む人に合わせて造るべき。その時初めてわかった」、そう語る農口さんの声には、積み重ねてきた重みが宿っている。

農口さんの酒造りの想い

その想いは、蔵の中にも刻まれている。「ひと口飲んで“ああ、おいしいなぁ”っていう、ため息が漏れるような酒を造りたい」。孝太郎は「ずっとこういう想いでお酒を造られてきたんですね」と深くうなずいた。“飲む人のために造る酒”。その哲学を胸に、孝太郎の酒造りはどんな味へとたどり着くのか-。

コラボ日本酒の製造の様子はこちら:中編
コラボ日本酒 試飲の様子はこちら:後編

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写真提供:(C)日テレ
文:entax編集部

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