漁師たちの夢…今年の一番マグロを釣り上げるのは誰だ?一番マグロを8回も釣り上げたマグロ漁の神に密着

2026.3.7 11:30

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ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が2月28日に放送。大間のマグロ漁に密着した。

2026年1月5日の豊洲市場。新年の恒例行事として日本中が注目する風物詩、マグロの初競りが行われた。全国各地から、味よし・色よし・形よし・と3拍子そろったマグロが集結し、その中で最も高値で競り落とされるのが一番マグロだ。今年はなんと史上最高値の5億1030万円で落札された。

そんな「一番マグロ漁を撮りたい」と考えた番組スタッフは、“マグロ仲卸の神”やま幸社長の山口幸隆さんに、マグロ漁の神を聞いてみた。名前が挙がったのは、昨年山口さんが落札した一番マグロを釣った大間の神マグロ漁師・竹内正弘さん(74歳)だという。

マグロ漁師・竹内正弘さん

山口さんに連絡を取ってもらい、スタッフは“マグロの町”として知られる本州最北端・青森県大間へと向かった。ご自宅を訪ねると、立派な大豪邸で出迎えてくれた竹内さん。最近は漁の取材を一切受けていないという竹内さんだが、「やま幸さんに日頃お世話になってるから…」と、特別に漁への同行をOKしてくれた。竹内さんは、一番マグロを歴代最多となる8回釣り上げた名人。2018年には、初競りで大間歴代1位となる405kgのマグロを釣り上げた、まさに“レジェンド漁師”だ。

歴代の一番マグロ漁師の名が刻まれた石碑には竹内さんの名前が8回も

初競りに出せるのは、12月29日から休漁日を挟んで1月4日の昼までに釣れたマグロのみ(※3日は午前6時から)。その限られた期間で勝負が決まる。2025年12月29日、漁の初日に同行するためスタッフは佐井漁港へ。竹内さんの船に乗り込み、午後2時15分、出港。ここから翌朝10時まで、20時間に及ぶマグロとの長い戦いが始まった。

この日狙うのは、南西諸島から5月頃に北上し、津軽海峡の豊富な餌を食べて成長したクロマグロ。水温が低くなる12月〜1月 が最も脂が乗り、“一番マグロ”にふさわしい極上の時期と言われている。実は近年温暖化の影響で水温が上昇し、餌となる魚の生息域が変化。津軽海峡にいたマグロもそれを求めて各地に散らばり釣るのが困難になってきている。では神・竹内さんはどのようにマグロを釣るのか?

全身マグロカラーで漁に出る竹内さん

「俺ははえ縄だな」と竹内さん。マグロ漁といえば、竿一本でマグロと格闘する“一本釣り”のイメージが強い。大間の荒れた海域では竿が折れる危険があるため、大物を狙う大間の漁師は機械で巻き上げる一本釣りが主流だ。だが、竹内さんは“はえ縄漁”歴25年のベテラン。はえ縄漁とは、全長数キロにも及ぶ幹縄に数百本の針をつけ、海底に沈めてマグロが餌に食いつくのを待つ漁法。その後、一気に仕掛けを引き上げてマグロを釣り上げる。一度の漁で大量のマグロを狙える一方、大きな船・多くの人手・高いコストが必要となり、挑戦できる漁師はごくわずか。実際、神が乗る『第五十六新栄丸』は、大間の漁船の中でも最大級の大きさを誇り、その額なんと3億5千万円。

竹内さんが船長を務める『第五十六新栄丸』

そして一気に釣り上げるからこそ、最も大事なのが漁場決め。船長室には1台数十万円の魚群探知機やレーダー・潮流計などが10台。さらに船には9台のカメラを設置しており、船長室から船内・波や風の状態を常に確認できるようにしている。神はたった1人でこの19台ものモニターを休む暇なくチェックしポイントを探る。この日神が定めたポイントの詳細は企業秘密だが、潮の流れや魚探に映るマグロの動きを経験則から先読みし、この日は津軽海峡の中心から北海道寄りのポイントでマグロが釣れると踏んだ。

1人で19台ものモニターを確認する竹内さん

早朝5時、神の合図でマグロのはえ縄漁が開始。餌となる冷凍サバ60匹を1匹ずつ針に取り付け海中に仕掛ける。縄はおよそ15kmに及び、仕掛ける作業だけで約1時間かかる。

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