宮野真守「ずっとみんなのそばにいます!」投げキッスに大人デート、そして“タテアリくん(?)”…3時間20曲のライブに詰め込まれた“マモFACE”の数々【ライブツアー「MAMORU MIYANO ASIA LIVE TOUR 2025-2026 ~VACATIONING!~」】
声優・俳優・アーティストとしてマルチに活躍する宮野真守が12月14日(日)、神奈川県・横浜アリーナにてライブツアー「MAMORU MIYANO ASIA LIVE TOUR 2025-2026 ~VACATIONING!~」日本公演の千秋楽を迎えた。全20曲(アンコール含め、メドレーを1曲として換算)を熱唱したその模様が、この度オフィシャルレポートとして到着。ツアーの主軸となるアルバム『FACE』の名が示す通り、宮野の様々な表情・表現が約3時間に渡って体現された。
今年11月にリリースしたニューアルバム『FACE』を携え、同月より宮城、兵庫、神奈川の3都市で計6公演を展開してきた今回のツアー。コンセプトは、“VACATIONING=休暇”。リゾートホテルをイメージして作り上げられたリッチなステージ、歌・ダンス・演奏・演出などあらゆる面で洗練された超一流のエンターテインメント体験、アルバムのテーマに掲げた“マルチフェイス”を体現する多彩な楽曲、そしてこの日のみ実現した特別なWアンコールによって、横浜アリーナに集った約1万人のファンを極上のバケーションへと誘った。

ライブの幕開けを飾ったのは、本ツアーのコンセプトを象徴するオープニングムービー。ステージ背面を覆う大型LEDに映し出されたホテルの扉が開くと、そこに広がるのは南国の景色とバカンスを楽しむ宮野の姿。会場が一気にリゾート気分に染まるなか、サングラスにハーフパンツ姿の宮野がセンターステージに登場し、自身が作詞した「VACATIONING」を6人のダンサーと開放感たっぷりにパフォーマンスしてライブをスタートさせる。

そこから前回のツアーの表題曲をトロピカル仕様に衣替えした「DRESSING Tropical Remix」、ファンと一緒に声を上げて心の踊る“終わりなき冒険”に飛び出した「SUPER★SOUL」、ビッグウェーブの映像演出も相まってコール&レスポンスでいつも以上に大きな波を作り上げた「BREAK IT!」を立て続けに披露すると、近年の宮野のライブ(=マモライ)では定番化しているメドレー企画の最新バージョン「Dirty Orange REMIX 2025」へ。ジャケットを羽織った宮野は、軽快なステップと共に歌った「Sea Tide」、ファンキーに迫る「WANNA LOVE」、レゲトンEDM化したアレンジでアクティブに魅せた「Magic」、ダンサーと共に花道を進み記念写真を撮影する演出もあった「Uhh」と続け、メドレーラストの「Splash Blue」ではジャケットとシャツを大胆にはだけて逞(たくま)しい上半身を露わにし、客席から黄色い歓声を引き出した。

続くコミカルなブラスファンク「ジャンプしてみて」では、シャボン玉の演出が華やかな景色を生み出すなか、オーディエンス全員でジャンプをして一体感を作り出す。歌詞の内容に合わせて“オニーチャン”“オネーチャン”“オトーチャン”“オカーチャン”と指名してファンと楽しくやり取りする一幕もあった。

幕間でバンドメンバーとダンサーがソロでパフォーマンスして見せ場を作ると、続いて開いた扉の先に広がるのはヨーロッパの街並み。赤いスーツ衣装に着替えた宮野は、UKガラージ風のリズムアプローチにバンドアレンジされた「Kiss me now」を投げキッスを交えながら情熱的に届ける。MCで改めてツアーのテーマを説明すると同時に「みんなをいろんな国に連れて行く、色んな顔、色んな表現の宮野真守を楽しんでいただければと思います」と語り、最新アルバム『FACE』から人気ゲーム「崩壊:スターレイル」の黄金裔をモチーフに書き下ろされた「零光」をドラマチックに歌う。楽曲のストーリー性に合わせて感情を爆発させるように激唱する宮野の表現力は圧巻のひと言。観る者すべての記憶に彼の存在を刻み付ける名演だった。











