大久保佳代子「私は無類のキス好きなので…」今ではみられなくなった女性芸人の“キス芸”一番印象に残っている相手はまさかの大物俳優
お笑いコンビ・オアシズの大久保佳代子が、12月1日の『大悟の芸人領収書』に出演。お笑い界における女性芸人の扱いの変化を、かつて盛んだった“キス芸”などから振り返った。
今回の放送内容は、『笑いとコンプライアンスを考える!お笑いむかし話SP』。倫理や道徳の都合で現在は難しくなっている、“昔ながらの笑い”に関するエピソードが紹介された。
この日大久保が提出したのは、1万1000円の領収書。テレビに出演するときに使っているファンデーションを買ったときの代金だそうだ。
大久保は、“女性芸人の扱い”の変化を語った。今では考えられないが、昔定番だった女性芸人へのイジリといえば、「ブス」か「デブ」。大久保は、自らの若いころの写真を出し、「どうですか?ブスですか?デブですか?」と質問。番組MCの大悟は、「そうですよね。両方持ってますもんね!?」と、熟練芸人同士ならではの冗談を飛ばし、スタジオを盛り上げた。
大久保としては、キャリアの最初のころは、見た目イジリが嫌だったそうだ。「自分のことをブスだと思ってなかったんで」と言うと、大悟は「…なるほど」と返答。妙にたっぷりと空いた間に、出演者たちが思わず笑う。
ちなみに、これまで大久保が言われてきた見た目イジリには、「ばばぁのニホンザル」や「口元スッポン女」などがあったそうだ。お笑い芸人のケンドーコバヤシ(以下、ケンコバ)は、「口元スッポン女」と聞いて、「ポルノ映画のタイトルみたい」とコメント。

ケンコバ自身も、かつて大久保が怒って真っ赤な顔になったとき、「顔面だけ膝のコスプレしてるんですか」と言ったことがあったそうだ。女性芸人が「なんでそういうこと言うのよ!」と言えば、それもひと笑いになった。だからこそ女性芸人たちも、「だったら良い“例え”ちょうだい」とある程度許容する節があった。
しかし、いまでは容姿イジリはNGだ。出演者たちがうなずいていると、大久保が急に「それは私がちょっとあの…キレイになって、山口智子さんみたいになったっちゅうのもあります」とどさくさにまぎれて発言。大悟はそれを聞き逃さず、「まあ、“キレイになった”までは許しましょう」と笑いを誘った。
ここで、大悟は大久保に「どうなんですか。言われない方がキツいみたいなのはないですか」と聞いた。大久保の回答は、「あります。そういうので育ってきたんで」。加えて、キレイな女性というポジションの俳優と2ショットになっているとき、俳優が「今日もお美しいですね」と言われている横で、「どういう顔をしていいかわかんない」とも語った。
また、若い女性芸人たちは、テレビに出演したとき、わざと自分を美人扱いするトークを入れることがあるそうだ。これは、先達たちの容姿イジリ・イジラレ芸を見てきたからこその行動であるという。
この手のトークで期待されるツッコミは、「誰がぬかしとんねん、ブス」なのだが、現在はコンプライアンスの影響でそんな返しはできない。結果、女性芸人がツッコミ待ちで入れた“べっぴんトーク”が、単にスベッただけのように見えてしまうのだそうだ。









