「中国の歌じゃないんですか?」長渕剛の名曲が中国でもカバーされ…? 意外な広まり方にスタジオ困惑
11月4日に放送された『X秒後の新世界』では、長渕剛の名曲が海外で人気と聞きつけ調査を実施。意外過ぎる実態が明らかになった。
まず紹介されたのは、ミャンマーでの事例。長渕剛の『乾杯』(1980年)のメロディーは、東南アジアに住むミャンマー人にとって親しみあるものだという。長渕の『乾杯』を再生すると、皆がミャンマー語で歌いだした。しかし、ほとんど誰も、長渕のことも『乾杯』という曲のタイトルも知らないという。
この奇妙な事態を解明すべく、「これはなんていう曲ですか?」とスタッフが聞いてみれば、ミャンマーの人たちは、ワインワインさんの『ピェーテイッライッ(なぐさめ)』と即答。実は『乾杯』は、2003年にミャンマーの人気歌手・ワインワインさんが挫折した友だちを励ます歌詞でカバーし、ミャンマー国内で大ヒットしていた。多くのミャンマー人が長渕を知らずとも『乾杯』のメロディーを口ずさめるのは、カバー曲が広く浸透していたためだった。
そしてミャンマーと同様の事例が起こりつつ、出演者たちを驚かせたのが中国と台湾。こちらでは長渕の『とんぼ』(1988年)のメロディーがよく知られているという。元の曲はというと、アウトローな主人公の生き様を描いたドラマの主題歌であり、いぶし銀な曲調。しかし現地の『とんぼ』カバー曲映像が流れると、みちょぱ「やめてやめて」、霜降り明星・せいや「なんやこのダンス」と、出演者たちから声があがった。
中国と台湾での映像が流れると、そこに映っていたのはユーロビートな曲調になった『とんぼ』のメロディーにのせ、ノリノリで踊る人々の姿。他にもヒップホップ調にアレンジされていたり、幼児向けダンスやタンゴの曲として使われていたりと、元の曲からは想像できない様々なかたちで広まっていた。
予想外の状況に、「“コツコツとアスファルト”とかいう歌詞やで」と、せいやは困惑気味にツッコミを入れる。今回、番組が中華圏の音楽事情に詳しいジャッキー・ヤンさんに話を聞くと、元は1990年に、台湾の人気グループ・リトルタイガースが長渕の『とんぼ』をカバー、最近でも中国の大人気グループ・時代少年団がカバー。メロディーが歌いやすくて踊りやすいということで、今の若者も知る曲となったんだとか。
ミャンマーの人たち同様、中国の人たちに長渕剛について聞いてみるが、もちろん知らない。長渕と『とんぼ』について伝えてみると、「中国の歌じゃないんですか?」、「え?日本の歌?」と驚いた様子。長渕の曲が世界に与えた影響が際立つ一幕となった。
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