蒼井翔太×七海ひろき、ライブ&演劇で魅せた“歌”の調和　16か月越しの念願コラボ『DRAMATIC LIVE “METEORA”』開催

声優・俳優・アーティストとして幅広く活躍する蒼井翔太と七海ひろきが9月6日（土）、東京・Kanadevia Hall（TOKYO DOME CITY HALL）で初のコラボライブ『蒼井翔太×七海ひろき DRAMATIC LIVE “METEORA”』を開催。演劇パートとライブパートの2つを同時に楽しめるという、舞台の経験も豊富な2人だからこそ実現した特別な時間──。この度、昼公演のオフィシャルレポートが到着した。

蒼井と七海は、昨年5月の『KING SUPER LIVE 2024』でT.M.Revolution×水樹奈々の「Preserved Roses」を2人で歌唱したことがきっかけとなり、今年8月にコラボミニアルバム『METEORA』をリリース。“DRAMATIC LIVE”と銘打たれた今回のライブは、本アルバム収録の新曲を軸にしたストーリー仕立ての演劇パートと、本公演のみの特別なコラボレーションを含むライブパートで構成された。

ライブの幕開けを飾ったのは、蒼井演じる“アオ”と七海演じる“ウミ”の物語を描いた演劇パート。温暖化により砂漠化が進んだ「地の星」で“花”を咲かせるため一人で研究を行うアオと、不慮の事故により宇宙船の唯一の生き残りとして宇宙をさ迷う「風の星」出身のウミ──“孤独”を抱える両者が通信によって繋がるところからストーリーが始まる──。

バンドによる生演奏のBGMが雰囲気を高めるなか、幾千の距離を超えて交信を果たした2人は、『METEORA』のリード曲「CosmoS」をワンコーラス歌唱。それぞれステージの上手と下手に離れて立つ2人の距離感と、スクリーンに投影された宇宙空間を思わせる壮大なグラフィックが、その巡り合わせの運命を強調する。

アオとウミは、互いに姿を確認できないながらも、毎日会話を重ねるなかで心の距離を縮め友達に──。やがてウミが生まれて初めて歌を歌った時の楽しかった思い出を語り始めると、2人はミニアルバムより、スイングジャズ風な楽曲「Stella」を優雅な振り付けと共に披露する。ステージ上で向かい合って手を伸ばし合う姿、そして2人で腕をクロスさせるラストのポージングが、出会いの奇跡を喜び歌う歌詞の意味と深みを何倍にも増幅させていく。

そうして交流を深めていく2人はほどなくして、互いに“夢”を通じて出会っていたことに気付く。運命を感じ、ウミは宇宙船を修理した暁には「地の星を訪れる」こと、アオは「ウミにいつか花畑を見せる」ことを約束。さらにアオは、歌には花を咲かせるエネルギーがあることを発見。それを実証するかのように、続いて披露された「砂漠の花」で2人が明るく希望に満ちたハーモニーを重ね合うと、楽曲の終わりにはスクリーンにたくさんの花が映し出される。2人の歌声に特別な力を感じた瞬間だった──。

だが、事態は急変…。ウミの宇宙船の修理が進み、故郷である「風の星」との通信が回復したなかで、自身が乗っている船の真の目的が「地の星」の破壊であることを知らされたのだ。ウミはミサイルを廃棄して抵抗するも、宇宙船は遠隔操作により“METEORA MODE”に移行され、船自体がミサイルとなって「地の星」に突入することに…。

成す術が無くなったウミは船もろとも自爆することを覚悟するが、アオの「どっちの星も生き残る方法を考えようよ！」という熱い言葉に胸打たれ、2人の歌の力を信じて「CosmoS」を再び歌い始める。ライブ冒頭で披露した時よりも絆を感じさせる感情を乗せた歌い口、宇宙の彼方まで届かんばかりのパワフルなボーカルの重なりが奇跡を起こす。“METEORA MODE“はシステムダウンし、「風の星」でも、これまで長きに渡って芽吹くことさえなかった花が咲いた。ウミは約束通り「地の星」を訪れ、2人は手を取り合って初めての邂逅（かいこう）を喜び合う。

周囲に広がるのは、カラフルなライトが演出する花畑の光景。アオとウミは夢で出会ったそのままの姿に「僕たちはきっと前世で会っていたんだね」と運命を感じる。エピローグには後日談のシーンが加えられ、蒼井と七海が演じる幼い兄弟の会話から、花が咲いて豊かになった「地の星」に「風の星」の民も移住し、やがて「地球」と呼ばれる星になったことが明らかに。「2人の出会いは奇跡の始まりでした」というセリフと共に、演劇パートは最高のハッピーエンドを迎えた──。