もしもジェットコースターに乗っている時に地震が発生したら…?よみうりランドで首都直下地震想定の避難訓練実施

2025.9.2 15:30
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株式会社よみうりランド(以下、よみうりランド)と大正製薬株式会社(以下、大正製薬)は8月29日(金)、閉園後のよみうりランド園内にて、よみランCLUB会員の来園者約120名を対象に、震度6弱の首都直下地震を想定した避難訓練を共同実施。園内の防災用備蓄食としても採用されている『リポビタンゼリー長期保存用』<清涼飲料水(ゼリー飲料)>をよみうりランドのある稲城市に贈る寄贈式のほか、防災スペシャリストの野村功次郎氏を迎え、「首都直下地震に備える、正しい避難と備蓄」をテーマとしたトークショーも開催した。

本訓練は、南海トラフ地震や首都直下地震のリスクが高まる中、防災への意識と備えの重要性があらためて注目されている状況を踏まえ、“遊園地”という非日常の場でリアルな避難行動を体験することで、防災意識を日常生活に引き寄せることを目的としたもの。

よみうりランドには、大規模災害に備えた専用の備蓄庫も設置されており、お客はもちろんスタッフも含め、想定される帰宅困難者数に基づきリポビタンゼリー長期保存用や乾パンといった非常食、飲料水、寝袋、ブランケット、簡易お手洗いなどが揃っている。

イベント当日の第一部は、よみうりランドのグッジョバ!!「SPACE factory」内のアトラクション「リポビタンロケット☆ルナ」において、震度6弱の首都直下地震を想定した避難訓練を実施。約120名の来園者が順番にアトラクションを体験する中、地震発生を知らせるアナウンスとともにアトラクションが緊急停止。乗客に対してスタッフが迅速に救助活動を行ったほか、待機列や屋外にいた参加者はスタッフの誘導に従い指定の避難スペースへ移動し、約120名が一堂に避難した。

真剣な表情で訓練に臨んだ参加者たちからは、「最初は不安だったけれど、救助をしてもらって安心した」「実際に避難訓練を体験して、今後はさらに防災を意識した行動をしていきたいと思った」といった声が寄せられ、防災の重要性をあらためて実感している様子が見受けられた。日頃から実施されているというスタッフに向けたマニュアル周知や訓練の成果もあり、乗客の完全避難は約10分で完了。けが人もなく安全に撤収できた。

避難後には、園内の防災用備蓄食としても採用されている『リポビタンゼリー長期保存用』<清涼飲料水(ゼリー飲料)>が参加者へ配布された。その場で口にした参加者からは、「腹持ちがよく、非常時でも安心できる。ゼリーだから子どもでも飲みやすい」「どんな場所でも持ち運びやすく、いざという時に役立ちそう」といった感想も──。

イベントの第二部は同園内のアシカ館にて開催。よみうりランドがある東京都稲城市の副市長・石田光広 氏が登壇し、防災用備蓄食の『リポビタンゼリー長期保存用』<清涼飲料水(ゼリー飲料)>が大正製薬ブランドマネジメント1部長・佐藤征也 氏より寄贈された。このゼリータイプは、老若男女問わず栄養と元気を届けたいという思いから、誰でも食べやすいものとして開発されたものだという。

稲城市消防本部防災課長消防司令長の森田浩行 氏は、今回の寄贈について「いただいた商品は、災害時に被災された方々へ速やかに提供できるよう、備蓄用として大切に保管させていただきます」と感謝を述べると、続けて「稲城市では独立した消防本部を設置し、24時間365日、市民の皆様の安全のために活動しています」と、稲城市の防災に関する取り組みについて説明。加えて「これからも行政と企業が手を取り合い、災害に備えることで、万が一の際には被害の軽減を目指していきたい」と、今後の姿勢を語った。

寄贈式

そして、イベントの終盤には防災スペシャリストの野村功次郎 氏を迎え、「首都直下地震に備える、正しい避難と備蓄」をテーマとしたトークショーが開催。野村氏は、多くの避難訓練とは異なる今回のような遊園地での実施について、「自宅や学校、職場など日常の場面で災害を想定することはあっても、実際にいつどこで起こるかは分かりません。今回のように遊園地といった想定外の場所でも災害を前提に備える必要があると、改めて実感できる訓練でした」と振り返った。

野村功次郎氏

野村氏はまた、首都直下地震に関して想定される危険性についても解説。よみうりランドのような遊園地をはじめ、外出先で被災した場合の避難について「予測・予防・対応」が重要であり、事前に情報を収集し、正しい避難の知識をもって実行することが大切であると強調。実際に正しい避難姿勢も披露された。

防災グッズ・防災用備蓄品についても「収納と管理が大切です。賞味期限の確認はもちろん、分散して備蓄することで、場所や状況を問わず対応できます」と語り、意外と見落としがちな点や注意すべきポイントを挙げながら、日頃から防災を意識することの重要性を熱く語った。

【防災スペシャリスト 野村功次郎】
1970年4月18日生まれ。広島県呉市出身。広島県呉市消防局にて22年間勤務する。警防、救助、救急各隊の隊長を歴任。その後、全国消防職員研究発表優賞受賞・レスキューベストを開発し、全国消防救助シンポジウムパネラー・災害医療とD-MATの根底となる論文を発表。TV番組では解説や監修活動を行う一方、講演会・イベントなどで救護や安全管理・講習や指導など幅広く活動している。

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