北野武「お年寄りと若手が一緒に笑い合える状態をどう作るか」 漫才師、映画監督の経験を交え語った“人生を全力で活きること”

2025.8.5 17:00
北野武の写真

北野武が出演する株式会社SCOグループ新CM「人生、全力で活きる」篇が7月19日(土)より放映を開始。前日に行われた「新CM発表会」に登壇した北野は、「漫才師のころは…」「映画業界は…」とこれまでの経験を踏まえた上で、“人生を全力で活きること”について持論を語った。

「テクノロジーで『105年活きる』を創造する」をビジョンに掲げ、歯科医療の未来を支える次世代の運用オペレーションシステムの開発・提供を行っているSCOグループは、全国の歯科医院に対してキャッシュレスの導入支援、業務効率化、医療機器の調達支援など、多角的かつ実践的なソリューションを展開。歯科医師や歯科衛生士、スタッフが患者のためにその専門性を最大限に発揮できる環境づくりを支援している。

発表会では、新CM「人生、全力で活きる」篇の初披露に伴い、CMに出演している北野が登壇。 SCOグループ代表取締役会長・玉井雄介氏とのトークセッションを実施した。

玉井会長と北野武

CMの物語は静謐な部屋から始まり、北野が奏でるピアノの旋律がしんとした空間に響く。その佇まいは、無言のまま人生の重みを語りかけるよう──。北野のバックには、これまでの功績を象徴する様々な小道具から成る大樹や、自ら筆をとった絵画などが飾られている。

「CMでピアノを弾いてくれと言われて」と、CM内での“ピアノ演奏”に関して話し始めた北野は、続けて「うちのピアノは調律が合ってなくて、譜面をひさびさに見たんだけど、音が当たっているのか、当たっていないのかわからないんですよね。自分が間違えてるのか、ピアノの調律が悪いのかわからなくて。困ったなと思ったけど、現場に行けばちゃんとしたピアノがあるから、指使いはまあまあかなと思って。ところが全然ダメだった。やっぱりプロはプロだなと思いますよ」と、撮影の裏側を明かした。

北野武の写真

また、「人生、全力で活きる」をテーマにコメントを求められると、「漫才師のころは寄席があって、出番がなくても現場に来て、若手にたかってお酒を飲んだりする、といったいい時代もあった。ところが今は、関東の劇場でも“個室”になってしまって、年寄りが広場がなくて若手と一緒につるむことがなくなってかえってつまんなくなったらしくて──」と時代の移り変わりに言及。

さらに「僕も映画をやってますけど、(今でも)リタイアしたカメラマンや照明さんが撮影所に用もなく遊びに来て指示してくれる。その人たちに教えてもらったりすると、生き生きとして教えてくれるといった状態が、映画業界はまだやや残っているが、最近はあらゆることがCGになって、技術者が一つの画面でものを作っていく時代になったときに、先輩と後輩はどう関わっていくのかが半分くらい危うい状態」と続けた。

そのため自身の『北野組』はなるべくCGを使わないようにしているそうで、「実社会において、医療の面は良くなってきているけど、今度はお年寄りと若手が一緒の空間で、一緒の話題で笑い合えるような状態をどうやって作っていくのかというのも、これからの一つの方向じゃないかと思います」と持論を語った。

北野武の写真

>>新CM「人生、全力で活きる」篇(30秒)はこちらから

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