1台で1軒家が建つ?世界大会で1位に輝いたカスタムハーレーの“神バイク”が登場 一歩踏み込んだら出られないカスタムの沼とは
2025.7.30 09:15
ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が7月26日に放送。カスタムハーレーの魅力を堪能した。
道行く人に、その人にとっての神様のような人を聞き、実際に会いに行くこの番組。東京・浅草で声をかけた福岡在住・建設会社社長の男性の神は、カスタムしたハーレーで、本国アメリカでも1位になるほどの腕前を持つ、ジェイ・ブラッド/JOBデザイン社長の城隆国さん。そもそもハーレーダビッドソンとは、創業1903年のアメリカを代表するバイクブランド。独特なエンジン音とワイルドなデザインが人気で、日本の輸入バイク販売数1位を誇っている。我らがMCヒロミもハーレーの大ファン!そんなカスタムハーレーの神・城さんとはどんな人なのか?

城さんと待ち合わせしたのは、静岡・吉田インター付近の駐車場。そこにたくさんのカスタムしたハーレーの集団がやって来る。なんだか怖そうな印象だが、現れた城さんは「こんにちは。城です!(北九州市)小倉から来ました」と優しそうな笑顔を見せる。一緒に来た大勢の仲間たちは、全て城さんがカスタムしたハーレーに乗ってやって来た。

今日は北九州の新門司港から大阪南港までフェリーで来て、そこから走って来たのだという。城さんが乗っているバイクは、アメリカ・サウスダコタ州にあるハーレーの聖地スタージスで10日間に渡り行われる世界最大のハーレーイベント『スタージス モーターサイクルラリー』で優勝したバイク。城さんは昨年、そのカスタムコンテスト(バガースタイル&オーディオ部門)に日本人で初めて参加し、装飾の美しさとエンジンやオーディオ機能が絶賛され、見事世界一に輝いたのだった。

そもそもハーレーのカスタムとは、まず純正の部品を取っ払うことからスタート。ホイールやタンクなど取り付けたいパーツのデザイン画を描くが、これももちろん神の手描き。骨組みがむき出しになっているフロント部分に、繊維強化プラスチックで作ったオリジナルのフロントパーツを取り付ける。同じように、とにかくパーツの形を作っては、取り付け。作っては取り付けを繰り返し、塗装へ回す。 開始して半年から1年で、カスタムハーレーが完成する。

城さんの地元・北九州市は、門司港レトロや皿倉山などのツーリングのビュースポットが多いことから、バイク保有台数が全国1718市町村中19位(一般社団法人 日本自動車工業会調べ 2021年7月時点)と昔からバイク文化が根付いている。そんな北九州で、城さんはハーレーと自動車のディーラー、さらにはカスタム用のオリジナルパーツの製造販売店を経営。今では年間10台ほどのハーレーをカスタムするという。
そんな城さんの中学時代は“無鉄砲のジョー”と呼ばれたやんちゃさん。建築業を営んでいた親戚のおじさんに弟子入りし、大工として7年の修業を経て23歳で独立して建設会社を起業。合格率2割と言われる2級建築士の資格を取得し、仕事に本気で打ち込んでいた。趣味として車のカスタムを続けていた27歳の頃、仕事で訪れたアメリカで偶然見かけたハーレーの派手な見た目に一目惚(ぼ)れ。それを機に自分のバイクをいじり出すと、そのカスタム技術が口コミで話題となり、うわさを聞いたハーレー専門誌『プライマリーマガジン』の編集長が神の元へ。「ぜひハーレー業界に入っていただいて一緒にカスタムハーレーを盛り上げてほしい!」という熱い誘いをきっかけに、本格的に手がけるように。今やアメリカ、タイ、韓国にも店を構え、名実共に世界に進出し、世界中のファンから、神の手と崇められている。

北九州から静岡に集合した理由は、『アメフェス』に参加するため。アメフェスとは、アメ車やアメリカンバイク愛好家として知られる歌手・IKURAが主催しており、今年で33年目。レース、ショー、パレードなど、アメリカンモーターカルチャー好きに向けた日本最大級のイベントだ。アメフェス当日、 富士スピードウェイは、あいにくの雨だが、城さんが到着した途端周りには人だかりが。中には女性や小学生の姿も。城さんはアメフェスの目玉イベント『カスタムコンテスト』にエントリー。エントリーしている78台のカスタムハーレーから1位を決める。城さんは2019年に優勝しており、今回は6年ぶりのエントリーだが、結果は見事優勝!過去最多のエントリー数の中からダントツでの優勝を果たしたのだった。
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