歴史は約400年!ルーマニア・マラムレシュ地方の羊毛絨毯を支える“車輪のようなマーク”の正体とは?『秘密のケンミンSHOW極&見取り図の間取り図ミステリー合体2時間SP!』
2025.7.15 11:10
お笑い芸人のナ酒渚が、7月10日放送の『秘密のケンミンSHOW極&見取り図の間取り図ミステリー合体2時間SP!』に出演。間取り図上で、家の側に描かれた車輪のような謎のマークの正体を突き止めるべく、ルーマニアで調査を行った。
渚が日本から1日半かけて訪れたのは、ルーマニア北西部マラムレシュ地方。今回のミステリーである車輪のようなマークは1軒だけではなく、周辺の家にもちらほら存在するようで、渚は地元の住民に聞き込みをした。
村の女性たちにマークについて尋ねると、「この場所に毎日通う」「駐車場ぐらいのスペース」だという。また、村を歩いていると渚は1643年に建てられた世界遺産、ブデシティ村の聖ニコラス協会を見つけた。神父さんに車輪のマークを見せると、「この教会と同じくらい歴史があります」とヒントをくれた。
そして、渚は家に車輪のようなマークのものがあるスザンナさんのお宅を訪ねた。まず入ったのはスザンナさんのお宅の2LDKの母屋。ここはリビングダイニングでありながら寝室も兼ねており、このスタイルがルーマニアの伝統なのだそうだ。「車輪のマークはよく使われますか?」と渚が尋ねると、スザンナさんは、村の人たちにも貸しており、その代わりに農作業を手伝ってもらったり、少しお金をもらったりしていると明かした。
続いては、牛、鶏、豚、羊を飼うスペースを調査。ルーマニアの田舎では家畜と一緒に生活するのが普通で、車輪マークは羊と関係があるという。
また、133平米の離れには3つの部屋があり、1つ目の部屋には約100年以上前のものだという機織り機が置かれており、隣のお客さん用の部屋には大きな絨毯(じゅうたん)が積み上げられていた。スザンナさんが「結婚する時、女性は自分が織ったたくさんの絨毯を持って嫁ぐの。それを客間に飾るのがこの地方の伝統なのよ」と教えてくれた。3つ目の部屋には4つ並んだ重さ90kgの木づちが置かれており、これは羊毛で織った生地をたたいて丈夫なフェルト生地を作るためのものだそうだ。

そして遂に、車輪のマークの正体を突き止めるために外に出ると、まず渚の目に入ったのは大きな水車だった。そして、その側にあったものは、激しく水が流れ落ちる大きな桶(おけ)。
日本では見ない光景に、渚は思わず「パワーすごいけど何かわからん!」と正直な感想を口にした。不思議そうな渚のために、スザンナさんは手に持っていた布を桶の中に落として使い方を見せてくれた。そう、謎の車輪のようなマークの正体は、ルーマニアの伝統的な洗濯機だったのだ。川から水路をひき、高い位置から水を落とすことで桶状の板の中で水流ができる仕組みだ。
ルーマニアのマラムレシュ地方は、家畜として羊を飼っている家が多く、羊毛の絨毯が名産のため、この洗濯機は、絨毯など大きなものを洗うために約400年前に開発されたという。渚が「ここの街の方にとって自然の洗濯機はどういう存在ですか?」と尋ねると、スザンナさんは「洗濯はもちろんだけど、みんなが集まって情報交換する場所でもあるので、なくてはならない大切な存在なの」とにこやかに話した。
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