カズレーザー 外国人観光客の増加でさまざまな問題が…“日本人と外国人観光客の料金を区別する”案を徹底議論

2025.7.2 10:00

出演者たちの議論を見ていた専門家たちからも知識が共有される。文教大学国際学部国際観光学科の専任講師、中井治郎氏は、ローカルプライスを取り入れる仕組みはすでに海外でも導入されているといい、カンボジアのアンコールワットやエジプト・ギザのピラミッドの例を紹介。また先進国でも導入の動きがあり、フランスにあるルーブル美術館では来年からEU圏外からの観光客の料金引き上げ、増収分を文化遺産や文化財の保全・修繕・保護等に使用されると紹介。「この(文化財の)ためなら払っても仕方ないと思ってもらえるかどうか」が大事と話し、長嶋の提案に賛成した。

文教大学 国際学部 国際観光学科 専任講師
中井治郎

専門家からの賛成意見もあり、長嶋は「お金を払ってもらうことは、悪いことではない。お金を払ってこそ上がる価値観、バリューもある」と熱弁。料金を区別化することによって、日本や日本の観光地の価値を高めることの重要性について語るが、別の方面から光を当てれば、問題がないわけではない。「日本人と外国人をどう見分けるのか」、フェンファンは現場負担が大きくなるのではと疑問を口にした。

流通経済大学 共創社会学部
流通経済大学大学院 社会学研究科 准教授
福井一喜

流通経済大学共創社会学部、流通経済大学大学院社会学研究科の准教授、福井一喜氏は、すでに多くの観光客への対応に追われているなかで、現場の負担がより大きくなり、ただでさえ高い観光業界の離職率がさらに高くなる懸念を示した。さらに文京湯島法律事務所の代表弁護士、小野章子氏も、個々の店の取り組みとしてはいいが、法律化するとなると疑問が残るとした。

文京湯島法律事務所 代表弁護士
小野 章子

そうして議論が深まり、再度意見をつのると、最初と同じく賛成3、反対3という結果に。ただ、変わらず反対だった古市憲寿からは、「日本人は“おもてなし”の精神から「身を切って値上げしない人が多いんだけど、値上げのきっかけになるなら意味があると思う」と、一定の理解が示された。

長嶋は最後、「日本のおもてなし、ホスピタリティって世界一。そこに外国人観光客は感銘を受けて、日本良かったと帰っていく」とし、今回の議論が日本の国力を上げていくひとつのきっかけになればいいと期待を語った。

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写真提供:(C)日テレ

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