スマホの中にあるとっておきの1枚、見せてください！『夜ふかし』が選んだフォトコンテストには個性的な写真が次々と

横須賀の農家さんが撮っていたのは1本のニンジン。「抜いた瞬間“すごいのが出た！”ってなって…」と見せてくれたそのニンジンは、ニンジンの胴体からまるで両腕と両足が出て歩いているように見えるもので、農家さんは“ヤバいニンジンくん”と呼んでいたそう。しかし畑を歩いているようなネタ写真を撮っている間に愛着がわいたのか、そのまま捨てたり食べたりはせず、1年間家の冷蔵庫で大切に保管していたのだという。

だがやがて白いひげのような根っこがニンジンくんの体のあちこちから伸びるようになり、1年経った頃にはさすがに劣化してしまい、見るも無残なボロボロの姿に。だがこの農家さんは律儀にもそのまま生ゴミにすることなく「最後、お墓作ってあげました」という。ここまで面倒見てもらえるとニンジンも天寿を全うしたと言えるのではなかろうか。

渋谷の街でネズミを撮影して盛り上がっていたギャル2人組。うち1人は日本のギャル文化が大好きで日本に遊びに来たフランス人女性だった。そんな彼女のとっておきの写真は、“マンバメイク”を施した自身の写真。普段フランスで過ごしているときのノーマルメイク時の写真も見せてもらったが、自分ではどっちが好きか聞いてみたところ「ギャルしか勝たん！」と独学で学んだという日本語で断言してくれた。

トルコから日本に旅行に来ていたという女性が見せてくれたのは写真ではなく動画。ディズニーシーに遊びに行った際、電車の中からシーに入るために並ぶ人たちの長蛇の列を撮影したのだという。これを自身のインスタグラムに投稿したところ、トルコ人の友達からは「日本大丈夫？　革命！？」と群衆の様子に心配するコメントが送られたそう。それでもディズニーによく行く人からすればまだ空いている方なのだとか。さらに混んでいるときの写真を見せたらどんな反応になったのだろうか。

赤羽で友達と飲んでいたという男性が見せてくれたのは大量のお弁当写真。聞けばこれは全て高校生になる彼の娘さんが作ってくれたのだそう。進学校に通っている娘さんはアルバイトができないため、彼は「1食作るごとに150円」と家の中でできるお小遣い稼ぎを提案。娘さんはそれから約1年近く作り続けてくれているんだそう。作ってもらったお弁当を毎日欠かさず撮影し、「これを何とか公の場に…」と思っていたのだそう。そんなところにこのインタビューに出くわしたそうで「まさかこんな…」と驚きつつ「でもうれしいかな。もし（オンエアに）出たら…」と言ってくれた。これには番組側もナレーションで「むしろ夜ふかしですみません」と恐縮していた。

最後に出会った男性が見せてくれたのは、ボーカルグループ「Little Glee Monster」のメンバーの写真。最近彼女たちのことを知り好きになり、推し活を始めたそうで、写真はリリースイベントに行ったときのもののようだ。

1枚3000円のCDを9枚購入し、お目当てのメンバーと9回話をする権利を得たのだそうだが、グループを知ったばかりの彼は「メンバーの名前がわからなくて困りました…」と言う。聞けばメンバーの名前はおろか、「♪ほら笑って～」というフレーズしか知らず、この曲の名前（『世界はあなたに笑いかけている』）すら知らないのだという。

そんな状態でも彼はコンサートに行ったそうで「まぁまぁ大変でしたよ」と語り、さらにそのコンサートでは唯一知っていたその曲をやらなかったのだという。それでも笑顔で語っていたということはきっと彼の推し活は充実しているのだろう。

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写真提供：（C）日テレ