学芸大青春(ジュネス) 単独インタビュー “素顔解禁”後の心境とコロナ禍で感じるファンとの触れ合い方

2022.11.3 12:00

“現実世界と仮想空間”2つの世界で活動する5人組ダンス&ボーカルグループ学芸大青春(ガクゲイダイ・ジュネス)。左から内田 将綺(Vo.)南 優輝(Vo. / Rap)仲川 蓮(Vo.)相沢 勇仁(Vo. / Rap)星野 陽介(Vo.)。彼ら自身の生身の姿とイラストレーター・冨士原良氏がデザインしたキャラクターの姿、現実世界と仮想空間を行き来する独創的な活動を続けている。

これまで“素顔”を見せずに活動していたがアーティストデビューから3年が経ち、ついに素顔を公開した学芸大青春にentax取材班は単独インタビューを実施。素顔解禁後の心境や今後のファンとの触れ合いについて聞いた。

■「素顔解禁」から1か月。SNSで感じるファンの反応と、街での反応

――9月の3周年記念ライブで、デビュー以来、 初めて素顔を見せてから1か月ほど経ちましたが、ファンの反応やご自身の中で変わったことはありますか?

星野陽介 僕たち、公式LINEのタイムラインに毎日投稿しているんですけど、今までタイムラインで朝に「おはよう」と出す写真や、ツイッターに載せる写真は全部モザイクしたりとかサングラスかけたりという投稿ばかりだったんですよ。顔出ししてから素顔のラフな感じの写真を載せるようになったんですけど、朝写真を載せるだけで「わ!嬉しい!」とかコメントがいつもより倍近くあるんじゃないかなって思うくらいあって、それはすごくうれしいですね。顔を出しただけでこんなにもプラスな言葉をもらえてよかったなと思います。

相沢勇仁 顔出ししてから1ヶ月くらい経ってプライベートとか街中でもうちょっと声をかけられる想定だったんですけど(笑)(他のメンバー爆笑)「学芸大青春の勇仁 くんですか?」とか今のところないので、まだまだだなと(笑)もっと有名にならないとなと思っています。

■これまでは歯がゆさも。 ―ただ、顔を出してからは「戻れない」

――素顔を見せることに対して”怖さ”なのかそれとも”うれしさ”なのか、どんな感情でしたか?

南優輝 顔を出す前は結構歯がゆさを感じることが日々、多々ありました。歌を歌っててもダンスをしていても、届けたいパフォーマンスがイマイチ伝わり切らないなと自分たちでも感じていて。例えばMVの撮影をしていて、自分が歌っているリップのシーンがあっても目が見えていないので自分が思っている感情とか表情とか伝わり切らないなという思いがありましたし、もっと自分の全部をぶつけてダメならダメで反省したいし、全部出しきれないのが歯がゆいと思っていました。顔を出すと決まったときとか、出した後はうれしいなという気持ちが一番あったんですけど、周りからの声は正直怖かったというのはありますね。二次元のキャラクターの姿ってそっくりな似顔絵を描いていただいているわけじゃないんですよ。僕たちの内面とか雰囲気とかを踏襲しているものなので。だから「顔違うじゃないか」とか、(素顔を)出したものの「どれが誰だかわかんねぇよ」とかの声もあるのかなとか、そういう怖さもありました。

相沢勇仁 自分としては顔を出すことに対してはどちらかと言えば楽しみの方が大きかったです。もちろん不安なこととかもありました。内面や声やしゃべり方はもともと僕たちのままなので、ファンの方は受け入れてくれるんじゃないかとは思ったんですけど、逆に、初めて僕たちに触れる方は顔も含めて全部知ることになるので、「このグループいいな」と思ってもらえるのか、という不安がありました。顔出ししてからはある意味”戻れない”というか。今までは素顔を伏せていたから、どのタイミングで出すかとか色々考えらえるし、それまである意味色々な事を試せたりとかできたんですけど、顔出しした後は、他のグループと肩を並べてやっていかないといけないという状況なので、パフォーマンスにしろ音楽性にしろ、覚悟というのは固めてから出したという感じですかね。自分たちの中で。

仲川蓮 僕は顔を出すのが楽しみだったんですけど、いざ決まってからもう悪いことできなくなるなと。

南優輝 元からしていたみたいな(笑) してないでしょ、別に(笑)

仲川蓮 前は気にせずに髪ボサボサでメガネかけてパジャマで、ドン・キホーテとか行っていたんですけど、そういうのができなくなるんで、顔出し決まって顔出すまでの1ヶ月間は自堕落な生活を満喫しました。(一同爆笑)最後なんで(笑)

■コロナ禍で未だ聞くことができていない「ファンの声援」今後はー

――素顔を出したことでファンとの触れ合い方法も変わっていくのでしょうか?

星野陽介 ヨントン(*1)やってみたいです!このご時世だから直接会って握手会とかはまだできないと思いますし。二次元の姿やサングラスを着けてやったことはあるんですけど、顔出ししてからはやってないので。今後は”生身”の姿でできるのかなぁって。

(*1) 韓国語で映像通話(ヨンサン・トンファ)の略で、アーティストとファンが1:1テレビ電話で会話するイベントのこと

内田将綺 今回、僕たち3周年記念ライブで、客席から登場するとか客席の中で歌をうたう演出をさせていただいたんですけど、その中で距離が近くて顔が出ていることによって、これだけアイコンタクトを実感できるのかというのを感じました。そういったライブの演出面でファンのみなさんと関わることが増えると楽しいのかなと思いますね。

相沢勇仁 自分はライブでファンの皆さんと一緒に歌ってみたいなと思ってます。ただ今はコロナ禍なのでライブ中の声出しができない状況なんですけど、ライブって本来そういうものだと思っているし、一緒に作り上げていくというのが醍醐(だいご)味だと思うんです。それがいつになるかわからないですけど、ずっとファンのみんなの声を聞きたいなと思っています。実際に会場で歌声を聞けたら多分こっちのテンションも上がるだろうし、パフォーマンスにもいい影響があると思うので、それは実現したいことの一つです。

――ボーイズグループの戦国時代とも言える時代かと思いますが、顔を出すことで他のボーイズグループとの差別化はどのように図っていくのでしょうか?

南優輝 実は僕たちも顔を出す前にすごく考えました。顔を出していないというのと2つの次元で姿を持っているというのは、それだけである意味、他のグループと差別化できていたんですけど、一方で自分たちもそこに甘えてしまうこともあって、音楽とかパフォーマンスに差がなくても、ちょっと違うものとして見てもらえていたと思うんです。顔を出すことでそれがひとつ減ったときに自分たちは何で戦えるんだろうという話をメンバーでしました。例えば知名度を上げることを優先してYouTubeやTikTokに注力した方が自分たちのことを知ってもらえて、一番やりたい音楽が届くんじゃないかという話にもなったんですけど、やっぱり自分たちは音楽が好きだし、そこで勝負したいしそれを続けたいという結論に至りました。共同生活をしている僕たちだからこそ届けられる青春の音楽、”ジュネスらしい音楽”というのを作れたら、それが差別化になるのではないかと思います。それが一番難しいとは思うんですけど、やっぱり音楽で差別化していきたいと思っています。

仲川蓮 音楽で言うと今”ピアノダンス曲”をやっています。ダンスミュージックにピアノの音色を取り入れるというのをやっていて、そこでジュネスらしさが出せたらいいなと思っていますね。

■共同生活はイタズラの連続? その理由はストレスを…?

――みなさんは東急東横線の『学芸大学駅』エリアで共同生活をされているとのことですが、共同生活ならではのエピソードを教えてください。

南優輝 やっぱり助かるな〜というのは、忘れ物とか! 忘れ物しても仕事のタイミングがずれていたら絶対誰かに持ってきてもらえるんです。助かるなと思いつつ、自分は一生”子供卒業しないな”みたいな感覚もありますね(笑)

星野陽介 実際にまさに今日僕、優輝にLINEしました(笑)

――今日、何を忘れたんですか?

南優輝 インナーシャツです。3Dモーションのスーツを着る時、中にインナー着ないと痒くなっちゃうんです。

内田将綺 すごい2次元の実情を…(笑)スーツかゆいんです(笑)

南優輝 困るのはめちゃくちゃイタズラされるんですよ。うざいくらいイタズラされて。普通、共同生活始めて半年くらいは楽しいかもしれないけど、4年半も経っているのに蓮と陽介の俺へのイタズラが止まらなくて。僕がいない間に僕の部屋の窓の鍵を開けておいて、僕が部屋にいるときに急に窓から入って脅かすんですよ。夜ですよ、夜!窓から人って入ってこないじゃないですか。超怖いんですよ。

――勝手なイメージですが仲川さん、そのようなイタズラやらなそうですが…

南優輝 一番やります。

仲川蓮 外で溜まったストレスをメンバーで吐き出す(一同爆笑)最近は「無限ピンポン」というのにハマっていて、ピンポン玉100個くらいを永遠に将綺の部屋にばらまくというのをやってます。

南優輝 寮での撮影でピンポン玉を使ったんですよ。その残りが寮に100個くらいあって、それを将綺の部屋にばら撒くんです。将綺が片すんですけど部屋の外にも散らばってるんで、部屋をでて外のを拾っている隙にまた蓮が部屋の中にばらまいて(笑)

仲川蓮 それにハマっています(スンっ)

■今後の目標は、身近なところからコツコツと。いずれ青春の応援歌もー

――今後このハコでやりたいという目標はありますか?

南優輝 3周年記念ライブをグランキューブ大阪とLINE CUBE SHIBUYAでやらせていただいたんですけど、僕たちの力では埋め切れることができなくて。だから一番近いところはそこをまず埋め切る、リベンジしたいなと思っています。大きい目標はもっと先にあるんですけど。

――大きい目標はどこでしょうか?

南優輝 やっぱり武道館でやりたいなというのがありますね。

――その他の目標はありますか?

星野陽介 何かの応援歌とかになれたらなって思います。名前に「青春」とあるくらいなので。青春の音楽を届ける、というのも僕たちの音楽のテーマの一つなんです。誰かを応援するような音楽がテーマとなるもの、例えばスポーツの大会なんかの応援歌に抜擢されたらいいですね。一つの目標ですね。

インタビュー前編はこちらから。

【学芸大青春(ジュネス) プロフィール】
厳正なオーディションによって選ばれた、相沢勇仁・内田将綺・仲川蓮・星野陽介・南優輝 の 5人が現実世界と仮想空間を行き来しながら活動する、本格派ダンス&ボーカルグループ。
イラストレーター・冨士原良氏が彼らの内面的魅力を反映してデザインを手掛けたキャラクターの姿と本人の生身の姿を駆使して、現実世界と仮想空間を行き来する独創的な活動スタイルが特徴。 東急東横線・学芸大学駅近くの寮での共同生活を営みながら、長期に及ぶ強化訓練期間を経てデビュー。
デビュー3周年記念ライブで素顔を解禁したばかり。

公式HP:https://gjunes.com/

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