《後編》第2弾へ繋ぐ パンミュカンパニー笑顔のバトン 第1弾成功の鍵は…「すっっごくお互いを褒め合ってた!」横山賀三×岩城直弥×宮島優心(ORBIT) インタビュー【ミュージカル『PandoraHearts』RetraceⅡ-madness of lost memory-】
ミュージカル『PandoraHearts』RetraceⅡ-madness of lost memory-に出演する横山賀三、岩城直弥、宮島優心(ORBIT)へインタビュー。
後編は、トークテーマごとの座談会!初共演の3人が集まったからこそ改めて聞くことができた「役者を始めたきっかけ」、そして「PandoraHearts」についてのトークでは「エリオットがすごく好き!」と語る横山から、オズ&リーオともリンクする“ある感想”が飛び出した。
《インタビュー前編はこちら》
Character Profile
オズ=ベザリウス《演:横山賀三》
四大公爵家ベザリウス家の次期当主。明るくいたずら好きな少年だが、したたかで腹黒な一面も。バスカヴィルの言う自分の“罪”が何かを知るため、アリスと共に行動をする。

エリオット=ナイトレイ《演:岩城直弥》
ナイトレイ公爵家の嫡子。気高く正義感が強い少年だが、短気で口の悪い面も持ち合わせている。ラトウィッジ校の生徒。

リーオ《演:宮島優心(ORBIT)》
エリオットの従者。理知的でマイペースな少年。従者でありながらエリオットに対して一切遠慮のない態度を取る。

テーマ:今作が初共演!お互いに聞いてみたいこと
岩城 聞いてみたいこと、ありすぎてね~。ORBIT(オルビット)って?
宮島 所属しているグループですね。
横山 オーディション番組に出たのは何年前くらい?
宮島 18歳のときに出てました。7年前…?こわっ(笑)
岩城 じゃあ高校の文化祭で気づいて…(※インタビュー前編参照)
宮島 そうです!文化祭で「誰かの前に立つことって楽しい」と思って、そのあとすぐオーディション番組の話が入ってきたので。
逆に皆さんは何がきっかけでこのお仕事を始めようと思いました?
岩城 僕は社会人になれると思わなくて。「働けない!」「電車乗れない!」と思って。電車乗ったら腰も痛いし。
横山&宮島 (笑)
岩城 ギリギリになるまでやらない性格だったんですが、就活が始まってしまう!というタイミングで「やっぱ無理だ」と思って…。いろいろ探してみて「とりあえず芸能やってみるか!」と。
横山 じゃあ腰なんですね、最初は。
岩城 腰だね!腰が痛くて始めました。
横山 腰から始まった芸能(笑)
岩城 (笑)(横山を見て)どんな感じだったの?
横山 僕は子役をやっていて。ミュージカルをやっていたんですが、それを始めたのは、ミュージカルを見ておもしろい!と思ったのがきっかけですね。
岩城 何歳から?
横山 小学2年生ぐらいの頃。
宮島 すごい…。(その頃)なんもしてない(笑)
岩城 芸歴16年?
横山 子役を卒業してから活動していない時期もあったので、芸歴はちょっと難しいんですけど。
でも昔から、歌ったり踊ったりする“ミュージカル”というものにシンプルに惹(ひ)かれていて。音楽が流れていたら踊りたくなっちゃう!みたいな感覚が小さいときからあったんですよね。


テーマ:「PandoraHearts」について
横山 僕、エリオットがすごく好き。エリオットがオズに伝える「自分を犠牲にすることが正義なわけじゃない。自分を大切にすることが他人を大切にすることにもつながる」という趣旨の言葉は、たぶん原作ファンも含め、いろんな方に共感や気づきを与えているだろうなって思いますね。
キャラクター同士でお互いに成長し合って、気づきを与え合うところが、この作品の良さだなと思います。
岩城 いいセリフがいっぱいあるよね。
横山 まだ自分の中で回収しきれていない伏線もあるぐらい、難解な物語。だから何度読んでも楽しめるし、完結から10年経ってもこうしてファンの方に愛されてるのかな。この2人(岩城と宮島を見つつ)の関係もいいですよね。
岩城 いいよね!!それにしてもさ…、登場人物全員ひどい目に遭いすぎじゃない?(笑)
宮島 途中からもう全員怪しく見えてきちゃって(笑)
横山 ある意味全員悪いのかもしれないし、全員いい人なのかもしれない。何が善で悪か、はっきりしたものがないですよね。
宮島 それぞれの正義があるからね。
岩城 ほかの漫画って「素直になればいいじゃん!」で解決するけど、「PandoraHearts」は素直になっても解決しないことが多いなと思って。運命みたいなものに抗っているし、背負ったものが深すぎて…。
横山 確かに。それで言うと「エリオット、怒りすぎじゃない?」とは思う!(笑)そんな言わなくても別にいいんじゃないかなぁ~みたいな。
岩城 怒りすぎだよね。僕も思った(笑)
横山 もちろんエリオットの良さはすごくあるんですけど、最初は「え、言いすぎじゃない?」って読んでいて思いました。でも、だからこそのリーオとのバランスというか、オズとギル※1の主従関係とは全く違う主従関係。それはそれですごくいいなって。
宮島 リーオもエリオットに言いすぎますしね。びっくりするぐらい。
横山 めっちゃ言うよね。でもエリオットもたぶん、それを不快に思っていないというか…。リーオがあえて“言わない”シーンありますよね?
宮島 「言わないよ。僕が君を責めるのは君がわかってないときだけだからさ」(第7巻)のところ?
横山 あのシーンすごくいいですよね!2人の深いつながりを感じる。
*1 ギルバート=ナイトレイ(演:小南光司) オズの幼少期からの従者であり、アヴィスからオズが戻ってくるのを10年間待ち続けていた。現在は四大公爵家のひとつ、ナイトレイ家に養子として迎えられている。





テーマ:パンミュカンパニーについて
――例えばギスギスした関係の役の場合、役者の関係性にも影響してしまうものでしょうか?
岩城 うーん…。役者同士は、円滑にコミュニケーションが取れたほうがいいなと思っています。
宮島 特に今回ペアみたいな感じでやっていくとなると、ここ(岩城・宮島)のシーンも多いでしょうし。
横山 カンパニーの仲がいいとやりやすいですよね。その空気感もきっとお客様に伝わるんじゃないかな。
岩城 いいものを作るために提案するとき、仲が悪いと何枚もオブラートに包んで、包んでいる間に何が言いたいのかわからなくなっちゃう、みたいなことがあるからね(笑)仲がいいとパッと言える。第1弾のときはどうだったの?
横山 本当に仲良かったですね!気を遣うこともなかったし。それは全員のおかげなんですけど、毎日ケラッケラ笑いながらやってましたね。
宮島 素敵だ~。なんか学生みたいな。お客様も観劇しててわかりますもんね。会話の感じとかで「仲いいんだろうな」とか。
横山 なんであんなに仲良くなったんだろう?って振り返ると、すっっごくお互いを褒め合っていたんですよね。「めっちゃいいね!」「どうしてそんな上手いの?」みたいな。それまでは、現場にいるときに感想ってあまり言わないほうがいいのかな、と思っていたんです。僕は若干人見知りですし、気を遣っちゃうタイプなので。でも思ったことをバンバン言い合えることってすごく大事なんだなと思って。カンパニーから学ばせてもらった期間でした。

【横山賀三 Profile】
2002年9月30日生まれ、東京都出身。2013年に劇団四季ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』クルト役で舞台デビュー。その後、2013年から16年まで『ライオンキング』ヤングシンバ役を務めた。近年の出演作は、舞台『ハムレット』(ホレイショー 役)、ミュージカル『スキップとローファー』(兼近鳴海 役)、ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン(芥川慈郎 役)など。
【岩城直弥 Profile】
1995年4月16日生まれ、埼玉県出身。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(平古場凛 役)をはじめ、WBB vol.27『トラベルモード』(ダルタニアン 役)、舞台『魔法使いの約束』シリーズ(カイン 役)、Action Stage『エリオスライジングヒーローズ』シリーズ(ビリー・ワイズ 役)、ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』シリーズ(副都心線/西武狭山線 役)等の舞台作品を中心に出演。
【宮島優心 Profile】
2000年12月13日生まれ、埼玉県出身。デビューからわずか2年で、舞台『マギ』にて主人公アラジン役に抜擢(ばってき)。日韓合同ダンスボーカルグループORBITのYUGOとしても活動中。近年の出演作は舞台『アオペラ』(雁屋園道貴 役)、ミュージカル『インサイド・ウィリアム』(ハムレット 役)、ミュージカル『憂国のモリアーティ』緋色の研究 reprise(フレッド・ポーロック 役)など。
■原作
望月淳(「Gファンタジーコミックス」スクウェア・エニックス刊)
■ミュージカル『PandoraHearts』RetraceⅡ-madness of lost memory-
チェシャ猫の世界から戻ったオズ=ベザリウスは、妹のエイダ=ベザリウスから届いた手紙の真実を確かめるべく、アリスと従者のギルバート達とともにエイダの通うラトウィッジ校に潜入。そこでエリオット=ナイトレイと彼の従者リーオと出会う。
バスカヴィルの民からの襲撃を受けながらもラトウィッジ校から帰還したオズ達は、100年前の惨劇「サブリエの悲劇」の情報を得るため、四大公爵家当主の一人ルーファス=バルマの元を訪れる。バルマの口から語られるザークシーズ=ブレイクの過去、アリスに関する一つの真実に困惑する一行。
そしてさらなるアリスの記憶の手がかりを求め、100年前の首都サブリエへと向かったオズ達が目の当たりにしたものは。
過去の記憶に誘われさまざまな思惑が渦巻く闇の中、それぞれの目的のため一筋の光を求めてさまようオズ達に、新たな禍が降りかかる―。

■公演スケジュール
【東京公演】10月2日(金)~10月12日(月・祝) シアターH
【兵庫公演】10月16日(金)~10月18日(日) AiiA 2.5 Theater Kobe
■CAST
オズ=ベザリウス 役:横山賀三
アリス 役:牧浦乙葵
ギルバート=ナイトレイ 役:小南光司
ヴィンセント=ナイトレイ 役:佐々木喜英
エコー 役:髙橋果鈴
エリオット=ナイトレイ 役:岩城直弥
リーオ 役:宮島優心(ORBIT)
ルーファス=バルマ 役:鎌苅健太
レイム=ルネット 役:江副貴紀
ジャック=ベザリウス 役:内藤光佑
ロッティ 役:門山葉子
ザークシーズ=ブレイク 役:山本一慶
笠原希々花 三小田芳樹 社家あや乃 竹内一喜
田中秀哉 永咲友梨 藤本裕真 若林佑太
スウィング:天丸翼
声の出演:
シャロン=レインズワース 役:礒部花凜
- ※1 ギルバート=ナイトレイ(演:小南光司)
オズの幼少期からの従者であり、アヴィスからオズが戻ってくるのを10年間待ち続けていた。現在は四大公爵家のひとつ、ナイトレイ家に養子として迎えられている。
写真・取材・文:entax編集部