【独自インタビュー】鎮西寿々歌「FRUITS ZIPPER始めたときと同じで…」アイドル活動スタート当初と重なった、初の”座長”としての振る舞い 映画『だぁれかさんとアソぼ?』
『呪怨』シリーズを手掛けたJホラー界の巨匠・清水崇監督の最新作となるホラー映画『だぁれかさんとアソぼ?』が全国公開中。主演を務めたのは、今回が”映画単独初主演”“初ホラー作品”となったFRUITS ZIPPERの鎮西寿々歌。今回、entaxでは鎮西に独自インタビューを実施。クランクアップで初めて見せた涙にはどんな想いがあったのか?を明かしてくれた。
映画『だぁれかさんとアソぼ?』
若者の間で密かに流行る、“絶対にやってはいけない遊び”が実行された事がきっかけで、心理カウンセラーの平瀬小春(鎮西寿々歌)が妹・菜々美(星乃あんな)と共に抗えない恐怖の連鎖へと引きずり込まれていく学園ホラー映画。
主演を務めるのは、本作が映画単独初主演にしてホラー初挑戦となる鎮西寿々歌。25年には「第76回NHK紅白歌合戦」へ初出場するなど、いま最も勢いのあるアイドルグループ・FRUITS ZIPPERで活躍し、さらには「ViVi」専属モデルを務めるなど、多方面で支持を集める彼女が、事件の起きた高校へ派遣される心理カウンセラー・平瀬小春役を熱演。これまでの明るいイメージを封印し、怪異に巻き込まれる難役に挑む。
共演には小春の妹・平瀬菜々美役に星乃あんな。菜々美を気にかける同級生・千葉丈太郎役には、大西利空。さらに、菜々美と共に呪いの遊びを実行する同級生達には、向井怜衣、小國舞羽、室はんなら次世代を担う瑞々しい才能が集結。話題作への出演が相次ぐ実力派俳優・染谷将太や穂紫朋子が脇を固め、物語の不穏さをより一層引き立てる。

◆「ホラーが本当に苦手で…」オファー当時に感じた不安
“カワイイ”を最前線で届けるアイドルグループ、FRUITS ZIPPERの一員として昨年紅白歌合戦にも出場し、今年2月に夢の東京ドーム公演も実現するなどアイドル活動に注力し続ける鎮西。芝居からは長らく離れていた彼女のもとに映画出演かつ初単独主演のオファーが届いたのは、2025年の秋頃だった。
鎮西:FRUITS ZIPPERの単独ライブが終わったあとに、社長とマネージャーさんに一人で呼び出されて。「なんかやらかしたかな」と思ってたんですけど(笑)今回の映画のオファーをいただいているというお話をそこで聞きました。
──その瞬間、どんなことを考えていましたか?
鎮西:清水崇監督の作品ということで。もちろんホラー映画界の巨匠であるので、名前は存じ上げていたんですけど。私、ホラーが本当に苦手で…今までホラー映画を見てこなかったので、(映画を)「観なきゃな…」「観れるかな?」さらには「できるのかな?」って思いが自分の中で畳みかけてきて…。でも、やっぱりやるからには観ないと始まらない!と思って、そこから監督の過去の作品をいろいろと調べたり、観たりしました。

FRUITS ZIPPERのメンバーに報告を行った日も振り返る。
鎮西:「いつ(メンバーに)言おうか」というのはマネージャーさんとずっと話していたんですけど、「ここじゃない?」って言う日があって。(今年2月1日開催)東京ドーム公演のリハーサルの後に、「映画の単独主演決まりました!」って言ったら、みんなすごく自分のことのように喜んでくれました。
メンバーの早瀬ノエルは、「え、撮影見に行きたい!」みたいな(笑)。すごく前のめりになってお祝いしてくれました。
◆「FRUITS ZIPPER始めたときと同じで…」グループ活動から学んだ“チームの背負い方”
オファー当時から苦手なホラー作品と向き合い、意を決して鎮西は初の“座長”というポジションを務めた。クランクアップ時の映像では、現場で涙を流しながら周りへの感謝や“実は不安だった”という胸中を明かす様子が見られる。
──クランクアップ時の涙がとても印象的でした。初めて座長という看板を背負ってみて、いかがでしたか?
鎮西:いやー本当に座長…というものが自分に務まるのだろうか、とクランクインする前から思っていて、クランクインしてからも、「これで合ってるのかな?」ってすごく悩みながら、自分で探りながらの撮影でした。最初は「自分が引っ張っていかなきゃ」みたいな思いがあって、それはFRUITS ZIPPER始めたときと同じで…。当時は芸能活動経験のある子が少なかったので、MCをやったり「自分がみんなを引っ張らなきゃ」と強く思ってた時期があって、その時の自分と重なりました。
デビュー当時は全部背負って大変だったけど、その後みんなで分担し合って(グループが)良くなっていったなという経験があって。今回はハッて早めに気づけて、「全部を背負おうとしすぎなくていいのかな」と思うようになってからは、現場で自然体になりながらもみんなが頼ってくれるようになったり「どこかで引っ張っていけてるのかな」って感じる瞬間が出てきて、自分なりの座長でいいのかなって思えるようになりました。


──クランクインはどんなシーンでしたか?
鎮西:妹の菜々美がいなくなって、私が探しに行くシーンでした。ほかの生徒役のみんなとは一緒ではなく、一人でクランクインしたんですけど。なんか…めっちゃ寒かったです(笑)。現場は暗闇で、住宅街なので、あんまり声も出せないですし、人通りもいなかったので、いい意味で(ホラー映画の)世界観に入り込めるような環境が整ってました。
──ということは、初日はほぼ清水監督とマンツーマンで?
鎮西:そうですね。監督や助監督とマンツーマンで。でもその時は「もっとこうして」のようなことはなく、セリフが多いシーンでもなかったので「意外と順調に終わったな」っていう感覚でした。

──初日から何か褒めてもらえたことはありましたか?
鎮西:初日…褒めてもらったかな…(笑)でも監督が「もっと手こずるかと思っていたけど、すぐ空気感や世界観をつかんでくれて良かったです」ということを、初日の段階で言ってくださって。私も初めての事で緊張してすごくビクビクしてたんですけど…その監督の一言で、やっていけるような、ちょっと自信がついた夜でした。
──因みに、そんな清水監督から「ちょっとかわいい出ちゃってるよ」と言われることがあった、と舞台挨拶で話されていましたが…?
鎮西:あぁ~!(笑)撮影の序盤、心理カウンセラーとして学校に呼ばれたシーンで、アフレコで声だけを録ってるときに、無自覚なんですけど、セリフでアイドルっぽさというか、かわいさが出てしまっていたらしくて…。監督に「ちょっとアイドル出ちゃってるよー」「FRUITS ZIPPER出ちゃってるよー」って言われて(笑)自分の中では原宿にアイドル置いてきたつもりだったんですけど、「持ってきちゃってたかー!」という感じでした(笑)

ホラー作品の撮影とは思えないほど清水組の現場は和やかで“癒しの場所”だったと話す鎮西。
公開前夜に行われた舞台挨拶では、妹役を演じた星乃あんながクランクアップが“初めて”鎮西の涙を見た瞬間だったと話した。
▷▷公開前夜祭舞台挨拶レポートはこちら🎤(写真12枚)
「鎮西さんがいたから“頑張ろう!”と、明るい雰囲気で作品が撮影できたんだなと思いました」妹役・星乃あんなが初めてみた座長の涙から気づいた事とは?
思わず涙…FRUITS ZIPPERメンバーからのサプライズメッセージ全文も
◆「エッジが効いていた」FRUITS ZIPPERの”公式お兄ちゃん”も出演!
──本作に、FRUITS ZIPPER公式お兄ちゃんのマユリカ・阪本さんが“バッティングセンターの従業員役”で出演されてましたが…
鎮西:あーはい!阪本ニキ。
──阪本さんの演技、いかがでしたか?
鎮西:すごくエッジが効いていて。やっぱりホラー作品なので、緊張感がずっとあって張りつめているときに、阪本ニキがちょっと緩めてくれるというか、作品に緩急をつけてくれたような存在だなと思って。登場するシーンは少ないと思うんですけど、観終わったあとに印象に残る役どころで、やっぱ「さすが阪本お兄ちゃんだなぁ」って思いました!
──そんな阪本さんにメッセージを!
鎮西:お兄ちゃん!元気にしてますかー?私へのメッセージ、この間見させていただいたんですけど、すごくまた距離感ができたように感じています。悲しいです。なかたニキ(マユリカ・中谷)とは結構ご飯とか行けたりしてるんですけど、阪本ニキとは、街でばったり会った時以来行けていないので、また一緒にみんなとご飯行きましょう。アソぼ~(笑)
◆アイドル活動にどんな影響が? “カワイイ”と“ホラー”を行き来した1ヶ月半
映画の撮影は今年の2月下旬から4月上旬ごろまで行われた。グループの夢として掲げた”東京ドーム公演”を終えた直後、テレビやラジオの収録も行いながら国内外のライブにも出演した期間だった。さらに8都市16公演を巡る4周年アリーナツアーの準備期間とも重なった。
──撮影期間中もライブやアイドル活動は続いていましたよね。
鎮西:そうですね。間にライブはあって、ハワイでみんなでライブしたり、沖縄とかもフェスで行かせていただいたり。
──映画の撮影を経て、アイドルとしての表現で何か変わったこと・意識したことはありましたか?
鎮西:この間まで4周年のアリーナツアーがあったんですけど、早瀬ノエルとのユニットソング「Midnight in my Head」のリハーサル中に、「まなふぃ(真中まな)めっちゃこっち見てるなー…」って思ってたら、その後まなふぃから「鎮西さんすっごい、大人っぽくなって色気出たよね」って言ってもらえて。ずっと一緒にいるメンバーにそうやって言ってもらえて、変化を感じてもらえるくらい変われていたのかな、と思うとすごくうれしかったです。

映画とのコラボ楽曲『センセーション』では、ファンの方から表現をすごくほめていただきました。「今まで見た事なかった表情・表現」と言っていただけて。この作品で“お姉ちゃん”としての覚悟や強さと向き合う時間が多かったからかなと思っています。
◆ホラー映画にちなんで、こんな質問も…
──ホラー映画といえば「最初の犠牲者」ですが…メンバーで最初に犠牲になりそうなのは誰ですか?
鎮西:え、まなふぃ(即答)。ハハハ!よくほかのメンバーにも「すぐやられそうだよね」ってまなふぃはよく言われているんですけど。なんか「あっ。」みたいな感じで、不意を打たれるというか(笑)
──逆に生き残りそうなのは?
鎮西:松本かれんですかね。ひょうひょうと「あれ?いたー?」 みたいな(笑)「幽霊なんていたー?」 って感じで、気づいてないみたいな(笑)何にも気づかず生き残りそうですね(笑)
◆「”ミリオン”という数が見えて…」ファンと目指したい5周年の目標
──最後に、今後挑戦していきたい事を教えてください。
鎮西:グループとして、来年の5周年で国立競技場に立ちたい。そして(同年)ドームツアーができたらいいなと目標に掲げています。そして今回5thシングル(『ぱわーオブらぶ / センセーション』)を出させていただいたんですけど、目標としてたハーフミリオンを突破して、「ミリオン」という数が見えて。

私たちもびっくりなんですけど、ミリオンを目指そうと思っていたわけではなかったのに、ふるっぱー(ファンの総称)のみんなが「ミリオンいけるんじゃないか」って言ってくださっていて。まだ(5周年まで)1年あるので、1年かけてミリオンを達成できたらうれしいなって思います。そして、女性アーティストのシングル初週売上枚数で今年度1位をいただいているので、1位をキープして年末まで駆け抜けられたらなっていうふうに思ってます。
FRUITS ZIPPERとしては夢の東京ドーム単独公演開催や紅白歌合戦への出場を叶え、個人としても念願の『ViVi』専属モデル就任や今回の映画初単独主演など、日々活躍を見せる鎮西。彼女の躍進を支えるのは、メンバーと共に上を目指し続ける“ふるっぱー”の存在だった。
📽️当インタビューを動画でも!entax公式YouTubeにて近日公開
📸entax公式TikTokでもプチインタビュー!「FRUITS ZIPPER 真中まなにゾッとしたこと」とは…?


【鎮西寿々歌 Profile】
1998年11月24日生まれ、兵庫県出身。2009年度から12年度にかけ、NHK「天才てれびくん」シリーズに“てれび戦士”として出演。2022年よりアイドルグループFRUITS ZIPPERのメンバーとして活動し、「輝く!日本レコード大賞」優秀作品賞を2年連続受賞・昨年『第76回紅白歌合戦』に初出場したことが話題になった。雑誌『ViVi』専属モデルや本作品『だぁれかさんとアソぼ?』主演を務めるなど、個人としても幅広く活躍中。
<鎮西寿々歌公式X>
<鎮西寿々歌公式Instagram>
<鎮西寿々歌公式TikTok>
【映画『だぁれかさんとアソぼ?』作品概要】
2026年7月24日(金)全国公開
出演:鎮西寿々歌(FRUITS ZIPPER)
星乃あんな、大西利空
向井怜衣、小國舞羽、室はんな
マキタスポーツ(友情出演)/オクイシュージ、菜 葉 菜、染谷隼生/穂紫朋子
染谷将太
監督:清水崇
原案 脚本:角田ルミ 清水崇
配給:松竹
<公式サイト>
<公式X>
<公式Instagram>
<公式TikTok>

ストーリー
ただの遊びのはずだった。最初の一人が死ぬまでは――。
若者の間で密かに流行る、絶対にやってはいけない遊びがあった。
それは“学校の、誰もいない階段。その13段目—。カセットテープに名前を吹き込むと、その人は死ぬ。”というもの。
軽い気持ちで実行した学生達の日常は歪み始め、やがて校内で“とある事件”が発生。
事態を重く見た学校に招聘された心理カウンセラー・平瀬小春(鎮西寿々歌)は、学生のメンタルケアの為に事件を目撃した学生にカウンセリングを行うが、「遊び」を実行した一人は小春の妹・菜々美(星乃あんな)で…。
不可解な出来事が起こり、一人、また一人と怪異に巻き込まれていく学生達。
「……あんなこと、するんじゃなかった……」
©2026「だぁれかさんとアソぼ?」製作委員会取材・文・写真:entax編集部