小泉孝太郎が93歳日本酒の神のもとで、日本酒造りに挑戦!麹造りで見せる神の真骨頂の神技はまさに芸術
ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が4月4日に放送。孝太郎が夢の日本酒造りに挑戦した。
コラボ日本酒“日本酒の神”弟子入りの様子はこちら:前編
今回は、日本酒が大好きな孝太郎が、夢だった日本酒造りについに挑戦するスペシャル企画。“日本酒の神”と崇められる農口(のぐち)尚彦さん(93歳)に弟子入りし、日本酒を造らせてもらうことになった孝太郎。『農口尚彦研究所』から孝太郎オリジナルの酒を8000本生産する総額9600万円のビッグプロジェクトがスタートした。今回、孝太郎はプロジェクトの命運を握る、酒の質を決める重要な3つの作業が任された。

日本酒造りはものすごく簡単に分けると、全部で9工程あり、①米選び ②精米 ③吸水 ④蒸し米 ⑤麹造り ⑥酒母 ⑦発酵 ⑧ラベル ⑨完成といった流れ。まずは、酒造りの第一関門“米選び”。日本酒の原料は米・水・麹の3つのみ。だからこそ米の味の差が、酒の味を大きく左右するという。

コシヒカリなどの食用米に対し、酒造りに使う米は“酒米(さかまい)”と呼ばれ、見た目にも違いがある。酒米の中心には白く見える部分“心白(しんぱく)”があり、ここにはデンプンがぎっしり詰まっている。この心白こそが酒の味を決める重要な部分で、心白がしっかり現れる米ほど、酒造りに適している。
農口さんの蔵を訪れる4か月前、孝太郎は米の品種が異なる5つの酒の試飲を行っていた。ここで孝太郎が試飲で選んだのは『山田錦』。「これ、もうバランスが素晴らしいんですよ。総合力みたいな。ステキな色気を感じたので」と、孝太郎らしい感性で、第一関門の“米選び”を突破。
100種類以上ある酒米の中でも、山田錦は粒が大きく、心白が現れやすい。そのため麹が入りやすく、発酵が安定し、味の幅も出しやすい。こうした酒造りに適した特徴を多く持つことから“酒米の王様”と呼ばれている。そんな酒米の王様の中でも、神の酒には最高級の山田錦を使用している。

続いて2工程目“精米”。酒造りは、米の中心にあるデンプンを主に使うため、周りを精米機によって削っていく。このときの残っている米の割合を精米歩合という。精米歩合で酒の呼び名の代わり、半分以上削った米を使用した酒のみが“大吟醸”を名乗れる。今回孝太郎が作る酒は50%まで削る大吟醸。

3つ目の工程は“吸水”。「さぁ行きますかね」という農口さんの合図とともに、いよいよ勝負の時間が始まる。まずは機械で米を洗い、水に浸して吸水させる。この“水をどれだけ吸わせるか”が、後の味を大きく左右するため、杜氏にとっては最も神経を使う工程のひとつ。
農口さんは、その日の天候、気温、米の出来、あらゆる条件を見極めて吸水率を決める。これまでの70年分のデータがびっしり書き込まれたノートがある。今回、神が定めた吸水率は35%。そのために、この日の吸水時間は8分間と設定。米を水から引き上げ、機械で水気を切り、一晩寝かせる。この吸水率の差が、後に味わいに大きく現れるという。

4工程目“蒸し米”。ここからは孝太郎も一緒に作業。まずは、水を吸って重さ200kgにもなった米を甑(こしき)と呼ばれる巨大な蒸し器に移していく。蒸しムラを防ぐため、米が平らになるよう、しっかりと敷き詰める。200kgの米と格闘すること約5分、なんとか敷き詰められた。
その上に木綿のシートでしっかりと蓋をすれば、蒸す前の下準備は完了。そして、バルブを開け甑へと蒸気を送る。蒸し続けること約1時間、「さぁ!取り出しますか!」という農口さんの合図とともに米を取り出し始める。クレーンで持ち上げ熱をとるため、隣の放冷機へと移していく。機械に入れられた約100℃の米は、ベルトコンベアーで40℃ほどまで冷ます。

「農口さんの中で、これが肝心要の味を決める大事な作業はあるんですか?」孝太郎がそう尋ねると、農口さんは迷いなく答えた。「麹造りって一番大事なんです」。孝太郎の2つ目のミッションは、酒造りの要となる“麹造り”。
そもそも麹とは、蒸した米に麹菌を繁殖させたもの。日本酒は、タンクの中に麹・蒸し米・水を加えて発酵させていくが、このとき麹菌が蒸し米を分解し、その働きによってアルコールや香り、うまみが生まれる。つまり米を分解する麹の出来が、酒の味を決めるのだ。

麹を造る部屋・麹室(こうじむろ)は、室温約35℃以上、湿度約50%。麹菌が繁殖しやすいよう、蒸し暑い環境に保たれている。その中でまず孝太郎が挑むのは、塊になった蒸し米を広げる作業。米の内側の水分は残しつつ、表面の水分だけを飛ばしていくという、繊細な“乾かし”の工程だ。室温37℃の中、約4時間。何度も手を入れ、米の状態を確かめながら乾かし続ける。

いよいよ、表面を乾燥させた米に麹菌を振りかける工程へ。理想は、米1粒に麹菌の胞子が1つ。だが麹菌の大きさは、わずか1mmの100分の1ほど。肉眼ではほとんど見えないほど小さい。麹菌が多すぎれば、米の表面に菌糸が広がりすぎて雑味の原因になる。逆に少なすぎれば、分解が進まず味に深みが出ない。つまり“吹けば飛ぶ胞子を、膨大な米の1粒1粒に均等に振りかける”という、ほぼ不可能な作業を求められる。
そしてそれを可能にしてしまうのが、神・農口さんだ。目を凝らすと、空気中にうっすら漂う胞子の粒煙。農口さんは、手首の返し、腕の高さ、歩くスピードを微妙に調整しながら、まるで舞うように麹菌を振りかけていく。その動きは、技術というより“芸術”。70年以上も米と向き合ってきた人間にしかたどり着けない、神の真骨頂だった。

麹が完成するまでに、2日間寝かせる必要がある。そのため、その工程は番組スタッフが見守ることに。昼夜問わず24時間に渡り何度も何度も乾き具合を確かめていき、菌を振りかけてから54時間。麹が完成した。その出来栄えに、農口さんは「うん、うまみもあるし面もいいしね、いい麹ですよ」と太鼓判。完成した麹は水、蒸し米とともに酒母(しゅぼ)という日本酒を作る上での土台となる液体に加えていく。
そしていよいよ日本酒造りも大詰めの“発酵”。酒母を移し替えたタンクに、孝太郎も一緒に作った麹、水、蒸し米を加えると発酵が始まる。そして、さらに大きいタンクに移し替えて、この一連の作業を合計3回行いドンドンと量を増やしていく。ここから完成まで発酵させ続けること約1か月。麹菌と酵母菌の働きによって米は溶け、日本酒が出来上がっていく。

続いての孝太郎のミッションは、日本酒の顔とも言える超重要な“ラベルデザイン決め”。実は、孝太郎はロケで訪れた際にラベルのデザイン決めも行っていた。
孝太郎は、「今回携わらせてもらって、農口さんって本当に神様、うわ…神様だなって(感じた)。『オー!マイゴッド!』のこのロゴも、なんか神様、太陽みたいな明るさが」「農口さんと『オー!マイゴッド!』が合体したようなそんなイメージあるんですよね」と語る。このイメージをもとに、アートディレクターの松岡賢太郎さんと打ち合わせしてデザインを作っていく。

孝太郎は『農口尚彦研究所』を再び訪れた。酒は完成し、出荷に向けた作業中。完成したロゴラベルを見た孝太郎は、「やっぱり農口さんの研究所の風景を思い出しながら飲みたかった。だからちょっと山をデザインさせてもらって。農口さんは神様ですから、農口さんの輝きをラベルに込めさせていただきました」とデザインへの思いを語る。完成したラベルを記念すべき1本目に貼る孝太郎。

値段は税込み1万2000円。通常は、1万6500円で同じスペックの商品を売っているが、今回は熟成前のものということで、特別にこの価格になったという。そしてついに、念願の神とのコラボ酒を味わうときが来た…!実は、スタッフは孝太郎のために、サプライズゲストを呼んでいた。小泉家にもゆかりがあるというそのゲストとは…?
コラボ日本酒 試飲の様子はこちら:後編
【TVer】最新話を無料配信中!
【Hulu】最新〜過去話配信中!
文:entax編集部