「やっと死ねた…」元アイドル(石野真子)が黄泉の料理人(中村蒼)に明かした35年の切なすぎる余生『十六夜膳房』第2話

10月19日深夜に月曜プラチナイト枠ドラマDEEP『十六夜膳房』の第2話が放送された。

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(※以下ネタバレを含みます)
亡くなった人が死後に訪れる『黄泉の食堂』の料理人・孟婆(読み:もうば/中村蒼)は、死者が現世に残した後悔や未練を手放すため“最後の一皿”を振る舞う。

この日、孟婆のもとに、1人暮らしのアパートで孤独死を遂げた遠山千種(石野真子)がやって来た。寂しい最期を迎えたかに思われる千種だが、意外にもその口からは「やっと死ねた…」という安堵(あんど)の言葉が漏れる。

“長い余生を過ごした”という千種の言葉を耳に残しつつ、彼女からの注文である『焼豚高菜ラーメン』の調理に取り掛かろうとする孟婆に、千種は「高田茂っていう男の人、ここに来なかった?」とたずねる。しかし孟婆は「お客様の名前は伺わないので…」と返すのみで、その言葉に千種は口をつぐむ。

そんな千種の前にふいに姿を見せたのが、目に涙を浮かべる黒無常一号(鈴木伸之)。戸惑う千種に「ごめんなさい…」と近づこうとする一号を、白無常(声:渋谷凪咲)は慌てて静止し、「あかん言うたやろ!」と引き離す。

中村蒼らの写真

一号のことを気にかけながら、千種は「懐かしい…」と孟婆が作ったラーメンを口にする。思い出の味とともに、彼女の走馬灯に流れたのは、若き頃の苦労と悲しい出来事の記憶だった。

元々は売れない女優として、マネージャー(古舘佑太郎)と二人三脚で活動していた千種。ある時、それまで演技の道に生きていた彼女は、アイドルとしてデビュー。一躍、多くの人気を集める存在になり、その名が広く知られることとなる。

石野真子の写真

それは喜ばしいことである一方で、“アイドル”としての生き方に千種の心はすり減っていく。慌ただしい日々と、必ずしも望まない評価の連続。そんな彼女の支えだったのが、売れない頃からそばにいた、マネージャーの存在だった。「この人と一緒にいなきゃダメって思ったの」―。千種は極秘結婚を果たし、“自分自身”の幸せをつかむ。

しかしその幸せは、“アイドル”である千種に許されるものではなかった。結婚の事実が公になると、一気にその人気は失墜。その責任は千種だけでなくマネージャーにも及び、2人は互いの今後のために離婚を決意する。

その別れ際、千種にマネージャーが残したのが“焼豚高菜ラーメン”と「お前は大丈夫だ、絶対売れる」という言葉だった。そしてそのマネージャーこそ、千種が終生にわたって思いを寄せ続けた“高田茂”だったのである。

結局、再び表舞台に返り咲くことはなかった千種。「あの時私は死んだのよ」――その言葉に、35年に及ぶ“余生”の長さが感じられる。「会いたいですか?会えるかどうかの保証はありませんが、それでもその人を待ちたいですか?」という孟婆の問いかけに、千種は「これ以上待ちたくないわ」と首を振った。それでも「願うことなら、どこかで成功していてほしい」と口にした千種は、涙ぐみながらも晴れやかな笑顔を見せた。

こうして現世の心残りが埋まった千種だったが、来世へと旅立つ前にもう1つ気になることがあった。それは先ほど自身の前に思い詰めた表情で現れた、一号の存在。「彼は私を待ってたの?」――孟婆が答えに戸惑うなか、再び一号が千種の前に姿を見せるのだった。

元アイドルが語った悲しい過去に、SNS上では「心が痛かった」「あまりにも切ない」という声があがったほか、次週へと続く千種と一号の関係に、「黒無常一号の過去が気になる!」「涙の準備が必要かな」といった関心が寄せられた。

次回、10月26日放送の第3話は――

孟婆が用意した最後の食事で、来世に旅立つはずだった千種の前に現れた黒無常一号。彼は元々死者でありながら、千種が来るのを待つため、30年以上『黄泉の食堂』にとどまっていた。「私は…あなたに救われました」――。生前、三田村章生として人生を過ごした一号。彼は、千種の人生にどう関わったのか…。そして孟婆が一号のために作った、“ナポレオンケーキ”の意味とは?

■ドラマDEEP『十六夜膳房』
日本テレビ系全国ネット 月曜プラチナイト
毎週月曜24時24分~24時54分放送
TVer・Huluでも毎話放送後配信

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© NTV
文:entax編集部