高橋一生・中村アン「とても複雑で、実はいろいろあります」従来の転生作品とは異なる“2つのドラマ”と“全部かっさらう”キーパーソンの正体とは【インタビュー】
現在放送中のドラマ『リボーン ~最後のヒーロー~』(テレビ朝日系)。主演を務める高橋一生と、中村アンにインタビュー。本作は「時代のカリスマ」と称される新興IT企業の社長・根尾光誠(高橋一生)が、何者かに階段で突き落とされ転落死したはずだったものの、時代を遡った2012年の世界で、光誠と瓜二つの姿をした全くの別の人間・野本英人(高橋一生)に転生したことをきっかけに人生をやり直す羽目になった男の再生“リボーン”の物語。 【キャラクター相関図はこちら】
──撮影の進行状況と現在の手応え、また現場での作品づくりについてはいかがですか?
高橋一生:撮影はまだ続いていて、ちょうど折り返し地点に差し掛かったところです。
手応えは非常に感じています。物語が二つに分かれているような、ドラマが二つあるみたいな感覚で、僕はそこを渡り歩いているような存在なんですけれど、世界観がまったく違う中で、ドラマが一つに成立しているということが、これまでにない面白さじゃないかなと思っています。

第一話 場面写真
中村アン:時系列の移り変わりがある内容なので、辻褄を合わせる作業も含めて、現場では一生さんをはじめ、皆さんで一緒に作品を作っている実感がありますね。

第一話 場面写真
──お互いの印象は?
高橋:アンさんとはドラマでの共演は初めてです。非常に誠実に役に向き合ってらっしゃる方で、僕が少しお芝居を変えても、きちんと返してくださる。とてもおもしろくお芝居をさせていただいています。
中村:ありがとうございます。一生さんは、ワンシーンごとにきっといろいろなことを考えてお芝居されていると思うんです。一緒にお芝居させていただけるのは楽しいですし、いっぱい吸収したいなと思ってやらせてもらっています。

──本作で高橋さんは転生します。もし転生するときに1人連れていくとしたら…
高橋:少なくとも、自分のことを分かってくれている人は連れていきたいです。ドラマでは(周りが)分かってくれない人ばかりなんですよ(笑)
中村:つらいですよね。
高橋:だからこそ、自分のことを説明してくれる人は連れていきたいですね。安心感もありますし。このドラマのように、わかってくれる人が周りに誰もいない状態でいきなり商店街などのようなところに放り込まれたら、やっぱり大変だと思うので。
中村:そういう時、1人になりたいって思いますよね。
高橋: そう。だから愚痴が言える人がいてくれるといいですね。
中村:私は外国人になってみたいです。オーストラリアとかのサーファーとか…
高橋:すごい限定しますね(笑)
中村:あははっ!ビーチで自由に…今とは真逆の人生を歩んでみたいですね。

──本作では14年前に転生します。ご自身で14年の間に変わったことはありますか?
高橋:自分が変わっていないだろうと思っていても、否が応でも人は変わっていくんだなと思います。周りの状況によってだいぶ変えられてしまうというか.
2012年はまだ現場でプロデューサーの方に「一生くん」って呼ばれていたころ。それがいつの間にか「一生さん」と呼ばれるようになって。周りのADさんの方々が自分より年下になっていたり…。時代の流れとともにずいぶん変えられてきたんだな、という感覚があります。
中村:私は14年前は24歳で、大学を卒業してこの仕事を始めたばかりの“普通の女の子”でした。そこから今になると、環境も大きく変わって、全然違いますね。いろんな得たものもあるし、多分知らず知らずのうちに失っているものもあると思います。このドラマをやっていると、環境が人を大きく変えるというのは、すごく感じます。

第二話 場面写真
──逆に、変わらない部分は見えてきますか?
高橋:ちょっと複雑な話になりますが、性善説や性悪説などもちょっとよく分からなくなってきています。悪人だと言われている人たちも、時代が変わって違う場所で生きていたら、もしかしたらすごく良いことをしていたかもしれないと思ったりもするんです。だから、根幹的な性格ですら、もしかしたら変わってしまうのかもしれないと今は思っています。
中村:このドラマでも、同じ顔の人で中身は違うのに、結局顔が一緒なので好きになっちゃってますもんね。中身は光誠さんでちょっと冷徹な人なんですけど(笑)だから人って自分の目の前にあるものを割と信じる、信じたくなるのかな。
──本作の見どころは?
高橋:二つの物語があって、大きな軸として場所も二つあると思うんです。その二つの世界観を、見る方々にどうやったら楽しく行き来してもらえるかを考えています。少しずつ2本の軸が混ざってくるので、少し頭は使うかもしれませんが、これまでのタイムスリップものや転生ものとはまた違う見どころのある作品になっていると思います。
中村:確かに頭は使いますよね。転生というよりも、二つの物語があるというイメージで。

第一話 場面写真
高橋:でも見どころは…(柳沢)慎吾さんですね。
中村:そうですね、とてもキーパーソン(笑)
高橋:キーパーソンですね。まさか後半…諸悪の根源みたいになってくるとは多分想像もつかないと思います。ぜひそのあたりを注視して見ておいていただくと、「うわ、ここで悪に転じるのか」ってなると思います。・・・全部嘘ですけれど(笑)

中村:いろんな楽しみ方がありますし、誰の立場で見るかによっても変わってくると思います。とにかく見てほしい!すごく切ないところも…。だって柳沢さん演じる父は(根尾)光誠さんに殺されたようなものなのに、目の前にいる私の大好きな人は光誠さんですから。
高橋:それがなんだか…。
中村:とても複雑で、実はいろいろあります。
高橋:(うなずきながら)シリアスなものが埋まっています。でも多分ほとんどが柳沢さんの印象で終わるのではないでしょうか、全部かっさらっていきますから(笑)

第三話 場面写真
ドラマ『リボーン ~最後のヒーロー』
毎週火曜よる9時放送
出演:高橋一生、中村アン、鈴鹿央士、横田真悠、小日向文世 ほか
脚本:橋本裕志
<公式HP>
<公式X>
<キャラクター>
◆根尾光誠(高橋一生)
新興IT企業「NEOXIS」創業社長。「FOR THE PEOPLE」を理念に掲げ、福祉ネット事業に成功したことを足がかりに、IT広告、ネット通販、サブスクなど次々とビジネスを展開させ、起業からわずか7年で都内の一等地に自社ビルを構えるまでに成長。その勢いは止まらずTV局を開局、2026年には銀行買収に至る。いつしか“人のため”ではなく、IT業界のトップに立つことを目指すようになり、目的実現のために創業メンバーにはどんな難題でも厳しく突きつけ、メンバーの心は離れていってしまう。手段を選ばないやり方やメディアでの傲慢な発言から世間では「冷酷無比」と非難を浴びるも意に介さない。周りは敵だらけで誰も信じられず、話し相手はAIツールという孤独な人間。ある日、何者かに階段で突き落とされ、転落死した…はずだったが、病院で目覚めると時代は2012年に遡っていて、自分とそっくりな姿の野本英人に転生していた…!

◆野本英人(高橋一生)
東京の下町、あかり商店街にあるクリーニング店を父と営む。国立大学卒業後に大手企業に就職が決まっていたが、父の闘病中に母が急死したため、クリーニング店を継ぐことに。後に回復した父と店を切り盛りしながら、年々寂れていく商店街を懸命に盛り上げてきた。困っている人を放っておけず、仲間のためなら全力で戦う真っすぐで正義感あふれる性格で、商店街の人たちから愛されている。光誠とは真逆のタイプ。2012年に不慮の事故に遭い、生死をさまよった末に心肺停止となった直後、光誠が転生してきて息を吹き返す。

◆池谷更紗(中村アン)
あかり商店街にある池谷印刷工場の一人娘。絵が得意で美大に通っていたが、経済的な理由で中退して家業を手伝う。英人からプロポーズをされて幸せの絶頂にあったが、その直後に不慮の事故によって英人が大けがを負い、心肺停止となってしまう。光誠が転生して息を吹き返した英人に背中を押され、再び絵を描き始める。光誠が転生する前の世界では、光誠に追い詰められた父を自殺により失う。


