離島の急病人を海上自衛隊と海上保安庁がタッグを組んで救助 強風と荒波に阻まれるなか、両者の高い技術と連携が実を結んだ実際の突破劇とは

2025.12.12 10:00
  • Twitter
  • Facebook
  • Line
筧利夫の写真

俳優の筧利夫と白洲迅が12月11日放送の『THE突破ファイル』の再現ドラマに出演。海上自衛隊隊員として、離島で発生した急病人救護の任務にあたる姿を演じた。

ある日、本土から190km離れた無人島で、台風被害の調査を行っていた町役場職員の1人が、突如体調不良を訴え意識を失ってしまう事態が発生。海上保安庁の巡視船が、先んじて現場に向かうなか、筧が隊長を務める海上自衛隊の部隊も、ヘリコプターで救助に加わることとなった。

筧らが現場に到着すると、意識不明の役場職員は腹部への痛みがある様子で、直前に肩のだるさを気にしていたという情報から、心筋梗塞を発症している可能性があると判断。ちなみに冬場は、浴室のような暖かい場所から寒い場所への移動でも、心筋梗塞を発症することがあるという。

心筋梗塞は発症から6時間が過ぎると生存率が著しく低下するため、時間との勝負となる。すでに通報から約2時間たっており、ヘリコプターを操縦する筧は、空中でホバリングした状態から白洲を降下させ、ヘリコプターに急患を運び込むことを決定。しかし周囲には、ヘリコプターがホバリングする高度よりも高い岩礁があり、救助は難航。

ヘリコプターの巻き起こす風が複雑な岩壁に跳ね返り発生する乱気流の影響で、降下する白洲は空中で体を振られてしまい、ヘリコプターを使った救助は中止されることとなった。作戦中止を受け、ヘリコプターに戻った白洲が「あと少しだったのに…」と悔しさをにじませると、筧は「あのまま行っていたらお前は岩壁に体を打ち付けて、死んでいた。勇敢さだけでは人は救えないぞ」と言葉をかけた。

白洲迅の写真

その後、海上保安庁の巡視船もボートを使った救助を試みるが、大きな波に阻まれ島には近づけず。仮にボートでの救助に成功したとしても、巡視船では病院への搬送にばく大な時間がかかり、また停泊させた巡視船からヘリコプターに急患を乗せかえることも難しい状態のまま、刻一刻と時間だけが過ぎてしまう。

こうしてなす術がないまま、心筋梗塞発症から3時間半が経過し、ヘリコプターの燃料も少なくなるなか、ここで筧の「絶対救い出す方法を考えよう!」という言葉を受けた白洲は、とある作戦を立案。それは、海上自衛隊と海上保安庁の高い技術と強い連携が求められるものだった。

1 2

クオカードプレゼントキャンペーン2024

関連記事

おすすめ記事

ジャンル