《奇跡の実話》がついに映画化!主演・綾瀬はるか×監督・石井裕也 映画『人はなぜラブレターを書くのか』2026年4月公開

2025.12.5 17:20
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映画『人はなぜラブレターを書くのか』ポスター

映画『人はなぜラブレターを書くのか』が2026年4月17日(金)に公開されることが決定した。この映画は、2000年3月に起きた地下鉄脱線事故で亡くなった富久信介さんと、彼に思いを寄せていた少女の《奇跡の実話》がもとになっている。

2000年(平成12年)3月に起こった地下鉄脱線事故。この事故で、ある少女の淡い恋心が消えた―。 進学校に通いながら、日々ボクシングの練習に夢中になっていた文武両道で正義感の強い少年・富久信介さん。そんな彼と毎朝同じ時間、同じ車両に乗り、想いを寄せていた少女がいた。まだ今ほど SNS が発達していない時代。

通学電車の中だけで会える、話したことも、名前も知らない彼に少女は淡い恋心を募らせていた。そんないつもの朝に起こった地下鉄脱線事故―。たまたま、いつもと違う時間の電車に乗り合わせてしまった信介さんは、この事故に巻き込まれ、当時 17 歳という若さで、その短い生涯の幕を閉じた。ニュースで流れた彼の悲報を知った彼女は、初めて彼の名前を知る。それでも、“間違いであってほしい”という思いで、その後も電車で彼を探す日々を過ごした。

時は流れ、20 年後の2020年(令和2年)―。富久さんが通っていた大橋ボクシングジムの大橋秀行会長の元へ見知らぬ女性からメッセージが届いた。それは当時、彼に想いを寄せていたあの少女からだった。そこには当時の彼への想いや通学時の思い出が綴られていたのです。20年の時を経て、彼の家族の元に届いたラブレター。富久さんの家族は驚きと嬉しさ、同時にそれ以上の哀しさを噛み締めつつ、息子の知られざる青春の断片と成長を知ることができた。

この奇跡の物語は、感動の声が多く寄せられ、スポーツ報知が記事が掲載。日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」でも“奇跡の物語”として再現映像がOAされた。

皆から愛されていた富久さん。彼の通っていた大橋ジムの大橋会長は、彼の生きた証しとして「富久信介杯」を創設。また、ジムの先輩だったプロボクサーの川嶋勝重さんは、2004年6月のWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチで、富久さんのイニシャル「S・T」の文字をトランクスに入れて試合に臨み、世界王座奪取を果たした。20 年の時を経て届いたラブレターの物語をきっかけに、“富久さんが生きた証”が世の中に知られていくことになった。今作、『人はなぜラブレターを書くのか』は、そんな《奇跡の実話》から生まれた物語である。

この奇跡の実話に惹かれ、監督・脚本・編集を務めたのは、国内外でその実力を評価されている石井裕也。“なぜ、女性は 20 年ぶりに想いを伝えようと思ったのか”石井監督はスポーツ報知に書かれていた〈富久信介さん宛てに数十年ぶりに届いたある女性からの手紙〉の記事(※)を目にし、その動機に強く興味を持ち、今作のプロットをすぐに書き上げた。石井は「素晴らしいキャスト、信頼するスタッフたちと共にこの作品を作りました。みんなの思いや力が奇跡的に混ざり合って、結果的に凄い映画が完成しました」と語っている。(※掲載記事

主人公・寺田ナズナを演じたのは、国民的俳優・綾瀬はるか。数々の作品で記憶に残る演技を披露し、そのたびに観客の心を掴んできた綾瀬はるかが今回演じるのは、夫と娘と郊外に暮らすいつも明るく定食屋を切り盛りする女性。あることをきっかけに、青春時代を思い出し、手紙をしたためる。石井裕也監督とは初のタッグとなる。

24 年前の学生時代のナズナを演じるのは、今年、ドラマ『ちはやふる-めぐり-』で連続ドラマ初主演、映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』で長編映画初主演を果たした當真あみ。毎日同じ電車、同じ車両に乗る名前も知らない、話したこともない信介に想いを寄せながら、声もかけられない内気な高校生を瑞々しさたっぷりに演じる。綾瀬と二人一役でナズナ役を演じ、石井裕也監督作品への出演は初となる。

その信介役には、石井がメガホンを取った『町田くんの世界』(19)で主演に抜擢され、数々の賞に輝いた細田佳央太。進学校に通いながらもボクシングに打ち込んだ、実在の人物である信介を演じるにあたり、ボクシングジムに通い、トレーナーと共に数ヶ月、徹底した体づくりを行うなど役作りをして、今作の撮影に挑んだ。

信介が通うボクシングジムの先輩・川嶋勝重を演じるのは、石井組初参加の菅田将暉。実在する元 WBC 世界スーパーフライ級王者である川嶋を演じるため、菅田もボクシングジムに通い、2017年第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した『あゝ、荒野』から7年ぶりにボクサーを演じた。

綾瀬演じるナズナの夫役には、数々の石井監督作品に出演し、監督が絶大な信頼を寄せる妻夫木聡。綾瀬とは意外にも2008年の『ザ・マジックアワー』ぶりの共演となり、初の夫婦役となる。妻への愛情を持ちながらも無骨にしかふるまえない夫・良一を静かに熱く演じる。

そして、信介の父・富久隆治役には、妻夫木同様、石井監督作品に欠かせない佐藤浩市。最愛の一人息子を不慮の事故で失った絶望、時を経て初めて知ることができた息子の知らない一面への戸惑いなど、複雑な父親の心情を丁寧に体現した。メガホンをとった石井は「綾瀬さんはもちろんですが、映画を観終える頃には當真さん、細田君、妻夫木さん、菅田君、浩市さん、誰もが主役に見えると思います。」と自信を覗かせた。

この度、本作のポスタービジュアル&予告映像&場面写真も解禁された。「ふと思い出して、お手紙を書いています―。」現在のナズナ(綾瀬)が、手紙を渡せなかった24年前の自分(當真)を思い出し、初恋の彼への想いや思い出を手紙に綴るところから始まる予告映像。通学中の電車の中で密かに想いを寄せる信介(細田)にドギマギするナズナの瑞々しい表情…そんないつもの朝に訪れる突然の悲劇―。

そして 24 年の時を経て、突然、彼の家族の元へと届いた手紙。ナズナの手紙をきっかけに、それぞれの想いが重なり、起こる奇跡とは―。川嶋(菅田)、隆治(佐藤)、良一(妻夫木)の印象的なセリフや表情が胸を熱くする。映像の最後にナズナ(綾瀬)が見せる涙の意味とは。なぜ彼女はラブレターを書いたのか―。実話を基に紡がれ、暖かな涙と希望に包まれる本作に期待が高まる。

営団地下鉄日比谷線中目黒駅構内列車脱線衝突事故とは

2000年(平成12年)3月8日午前9時1分頃、帝都高速度交通営団(現:東京メトロ)日比谷線において、恵比寿駅から中目黒駅に入線しようとしていた列車がカーブで脱線し、対向列車と衝突した鉄道事故。。死者5名、負傷者64名(2000年10月26日付の事故調査検討会報告書では63名)を出した。その後、東京メトロは、平成28年4 月、実車を走行する実地訓練が可能な「総合研修訓練センター」を江東区新木場に開所するなど安全意識の徹底に努めている。

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