長野・青森産の“規格外りんご”使用の新シリーズが『氷結®』&『午後ティー』から登場「モッタイナイ!を、おいしい!に」

2025.11.7 19:30
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長野・青森産の規格外「ふじりんご」を使用した『キリン 氷結®mottainai ふじりんご(期間限定)』と『キリン 午後の紅茶 mottainai ふじりんごティー』が、それぞれ11月18日(火)、12月2日(火)より新発売。発売に伴い実施された発表会では、実際に長野県・青森県のふじりんご農家を交え、今回の新商品ができるまでの背景や生産者が抱える課題についてトークセッションが行われた。

11月4日(火)に行われた本発表会では、キリンビール株式会社 マーケティング部 氷結®ブランドマネージャーの資逸晴亮氏よると、新商品となる『氷結®mottainai ふじりんご』では、「約9.6tの長野・青森県産ふじりんごのフードロス削減」「約21万ケースの販売数量」「約480万円の農家への寄付金額」を目指しているとのこと。

資逸晴亮氏のプレゼン

キリンビバレッジ株式会社 マーケティング部 午後の紅茶シニアブランドマネージャーの原英嗣氏からも、新商品『午後の紅茶  mottainai ふじりんごティー』では「約3.9tの長野・青森県産ふじりんごのフードロス削減」「約20万ケースの販売数量」「約480万円の農家様への寄付金額」を目指していると発表があった。

現地農家のりんご

発表会後半では、ふじりんご生産者である長野県・青森県の農家を交えたトークセッションを実施。今回の新商品で使用している「ふじりんご」について、ビビットガーデンの松浦さんは、「全国10000軒以上の生産者さんとともに事業を運営している中で、リンゴ農家さんからのロスについての声が多く上がっていました」としながらも、「一方で甘みと酸味のバランスが良く香りもしっかりあるメジャー品種であるため、社会課題の解決と味わいの両面で最適と考え、広範にロスを集めていけるように工夫し、私たちの全国の繋がりから、長野と青森といった複数の地域を束ねることができました」と思いを明かした。

トークセッションの様子

また、ふじりんごの特徴について、RED APPLEの吉川さんは「ふじりんごは様々な産地で、一番生産されている品種です。甘さと酸味、両方ともバランス良くて、りんごの王道とも言える品種です。当園でも6割近くがこの品種で、贈答用としても一番人気です」とコメント。

安曇野ファミリー農産の中村さんも「ふじりんごはお歳暮などの贈答品として人気があり、大きさや色付きがとても大切です。りんごは日光が当たると色がつくため、周りの葉っぱを1枚、1枚ずつ取る作業や、りんごを半回転させる作業など、一つひとつ丁寧に行っています」と続いた。

安曇野ファミリー農産 中村さん

規格外の原因について聞かれた中村さんは、「他の品種に比べて規格外が多いです。最後に収穫する品種のため、台風などの自然災害、病気など様々な被害があります。また、鳥も美味しいりんごを知っているので、鳥食いの被害も多いです」と事情を明かす。

吉川さんも「ふじりんごは、そもそもきれいなリンゴを作ること自体、難しい品種でもあるんですよね。近年は気候変動も、毎年異例尽くしなので、より栽培の難しさに繋がってます。それに生産している量が多い品種でもあるので、その分規格外品も多くはなります」とフォロー。

また、規格外品の量についても、「多い年で全体の約2割、約20トン、個数にすると約6万個を廃棄などせざるを得ない年もあります。どうにかしたいとずっと思っていましたが、農家個人で解決するのはとても難しかったです」と、中村さん。りんご農家の抱える課題について語りあった。

そんな、規格外になってしまうふじりんごの話を受け、キリンビールの當麻氏は新商品開発および午後の紅茶とのコラボ背景について次のように語った。

「食べチョクの協力のおかげで我々が想定していた以上の規格外品が集まり、氷結mottainaiだけでは救いきれない量であることが分かりました。そこで、思いついたのが、午後の紅茶とのコラボでした。午後の紅茶チームも、元々この取り組みに共感してくれていたのに加え、キリンビバレッジで最も多くのお客様を持つ午後の紅茶と組むことで、お客様にも農家さんにも喜んでもらえるのではないかと。元々、このmottainaiプロジェクトをさらに広げたいと思っていたこともあり、氷結だけではなく、キリングループを横断するアクションへ広げようと思ったんです」

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